毎日山ごもり

定年退職後、携帯電波の届かない山の工房に毎日こもって木工やオルゴール製作に没頭している仙人?のブログです。

大径コールジョーの製作

木工旋盤で大径の物を掴みたい時にはチャックにコールジョーを付けて掴みますが現在手持ちのコールジョーはφ170までしか掴めません。普段はこれで充分ですが、たまにもう少し大きい物を加工したい時があります。
大径のコールジョーは新しく買うと¥9,000近くしますが、滅多に使わないのでC/Fが高すぎます。


そこでφ280くらいまで掴める物を自作することにしました。アルミか真鍮板で作ればいいんですがアルミだと材料費だけでコールジョーが買えるくらいかかりますので(真鍮だとさらに高い!)木を使うことにします。
桜やモアビ等の寸法安定性のいい散孔材がベターですが桜といえどもφ300ともなると反りや変形の可能性が出て来るので今回は試作ということでそこら辺に転がっていた12mm厚のMDFで作ることにしました。


MDFは方向性がないので木目に対する木取りを考慮する必要がありません。墨付けが最も簡単になるφ300の円を四分割することにして必要な穴開けをします。
穴開けを失敗してセンターのラインにも5つの穴を開けてしまったので、仕方なく残りのピースにもセンターラインに穴を開けました。(4つのピースを全く同じにしておかないと回転のバランスが狂って振動を発生、使い物にならなくなります。)


穴開けの終わったMDFを真っ二つに切ります。昇降盤で切ればあっという間ですが鋸身が3.2mmもあるので0.5mm厚の手鋸で墨線の上を慎重に挽きます。


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手ノコで4等分に切ります。
MDFは柔らかくて木目がないので思った通りに切れます。
無垢の広葉樹だとこうは行きませんが・・・最も無垢材を使う場合はこの木取りでは全くだめで、木目がセンターラインと平行になるように1ピースごとに木取ることになるのでその場合は昇降盤でカットできます。



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各ピースの切断面を昇降盤でトリミングカットします。


これは各ピースを全く同じ重量にするためです。切削量は手鋸で挽いた誤差の0〜0.2mm程度です。


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円弧の外側ぎりぎりをバンドソーでカットします。


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一番内側の穴に6mmのドリルを挿してスピンドルサンダーで4枚一緒に円周部を墨線が消えるまで削ります。


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4枚とも同じ円弧にきれいに揃いました。


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サンドペーパーでさらに滑らかにしておきます。


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形が整いました。
後は吸湿による変形を防ぐのと少しでも硬度を上げるためにオイルを充分に染み込ませて乾燥させてから放射状の穴に鬼目ナットを打ち込んで完成です。


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2枚だけチャックに取付けてみました。まずまずいい感じです。


強度さえ問題なければ充分に使えると思いますが・・・この辺は実際に使ってみないとわかりません。
何ぶんに大きな物なので剛性だけが若干心配です。


使用時の回転速度は500rpm以下、コールジョーの円周部分には絶対に体を持って行かないこと!!を厳守!


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工事終了?

今日は午後から工房へ行きましたが、復旧工事はどうもこれで終了したらしく現場に置いてあったバックホーはもうありませんでした。


一見、きれいに修復されていますが、下を見るとeye けっこうえぐれたまま!!


このコンクリートの下は薄い山形鋼と1本のH型鋼が縦に通っているだけです。


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一見、きれいに修復されていますが、下を見るとeye けっこうえぐれたまま!!


このコンクリートの下は薄い山形鋼と1本のH型鋼が縦に通っているだけです。


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斜面側もH型鋼の間にコンクリートパネルが嵌め込まれましたが、ちょっと薄いんじゃない?


まあ亜、そんなに大きくない石ならこれで止まるでしょうけれど・・・う〜〜ん。


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後はコンクリートの養生と取り除いた土砂を入れた杉林の柵を打つらしいので開通はやはり来週の17日以降でしょう。


バイスクランプの効用

先日木製のジョーを交換したボール盤バイスをバイスクランプでテーブルにがっちり固定してフォスナービットでこんな加工をしました。
これはペンケースのスライド式蓋の指掛けですがビットのセンターはワークから離れているのでワークをがっちり固定しないときれいな加工はできません。


今まではCクランプ等でバイスを固定していましたがボール盤のテーブルの裏側は補強のリブがあったりテーブル上面とは平行でなかったりして止める位置の自由度がありません。またクランプを締める時に微妙にずれたりするのでけっこうイライラします。その点、このバイスクランプは思った位置で一発固定、位置決めがとても楽になりました。


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工事速報-5


今日は午後から雨も小降りになったので車を山道の入口に停めて徒歩で工房へ・・・着くと入口のゲートが開いています!・・・もしや・・と思ってみるとやっぱり布袋さんが来ていました。考えることは同じやなぁ・・(笑)



物を取りに来たとのことで入れ替わりに帰られましたが私も家で設計するための部品を取りに来たのと昨日接着した物のクランプを解放しに来たので3時過ぎには下りました。


崩れた路肩部分に打たれたコンクリートには養生用のフィルムが敷かれていました。



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この下の斜面崩落部分はまた新たに少し崩れていましたがこの程度の崩落ならこの壁で止まるんですが・・・


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ボール盤バイスの整備

小さいワークや変形物、角度を付けた穴をあける場合等にはバイスを使用しますがワークに傷が付かないように鉄製のジョーを外して木製のジョーを取付けています。
長年の使用でジョーにかなり傷が付いてきたので交換します。


今日は左のバイスと中央の4面バイスのジョーを取り替えました。
4面バイスはパドゥクを使っていましたが、欠け易いので今回は割裂しにくいモアビで作ってみました。
4面バイスの場合、口金と同寸法でぴったり付いていないと横向きで使えないので孔あけには気を使います。


一旦、バイスを分解して各部を掃除、グリスアップして新しいジョーを取付けました。
分解掃除もしたので、動きもよくなり、新品同様になりました。


一番右の小さい4面バイスは先日オフのリアルショップで購入した新入りです。 
これは金属加工用に使う予定ですのでジョーは交換しません。



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工事速報-4

今日の天気予報では夕方までは曇りだったのでいつも通りMTBで出勤しました。


路肩の崩れた部分にはH型鋼の上に山形鋼が敷かれ、鉄筋が準備されています。コンクリート型枠も施工されているので鉄筋を組んでコンクリートを流せば路肩の工事は今日中にほぼ完了?


ところが10時頃にはもう雨が降ってきました。覚悟を決めて昼食後も作業をしていると2時前に雨がほぼやんだので、今しかない!とそうそうに帰りました。工事現場を通ると、すでにコンクリートが入れられて、表面の均し中でした。
雨の中の工事ごくろうさまです。


明日は台風の接近で一日中雨のようですので私も工事もお休みでしょう。



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端材作品続々

ちょっと面白い形をした端材を使ってフォトスタンドやカードスタンドに・・・


ほとんど磨いただけというものもありますが、曲線ばっかりなので磨くだけでもけっこう大変なんです。


というのも17日まで車は通行止めで発電機の使用をできるだけセーブしているのと、近頃雨が多いので止んだり小降りになった時にサッと帰らなければなりませんので、作業を途中でもすぐにやめられる小物製作が適してるんです。(笑)


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下の写真は「作品」ではないですが端材を活用したプッシュボードです。


これらは昇降盤や手押し鉋盤を安全に使うための物で特に小さい材料や細い物を加工する場合は必需品です。
材の厚みや巾によって使い分けます。
昇降盤で細い材料を押す場合は引っかかりの部分も材料と一緒に切れて行きますので消耗品ですからいくらあっても大丈夫です。(左や下の物が細い材料用です。)


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浜松市楽器博物館-2

浜松市楽器博物館にはピアノ、チェンバロ等の鍵盤楽器が数多くあります。
中でもモダンピアノの前身の「フォルテピアノ」の数がオリジナル、レプリカを含めてここで紹介しきれない程あります。


その中でも極めつけ(勝手に私が決めてますが・・・)はこのフランス、エラール製のフォルテピアノです。(1874年 突き上げ式 85鍵 A=430Hz、パリ)
その洗練された美しい形が小倉貴久子さんの演奏によるCDの華やかでエレガントな音を彷彿とさせます。


エラールは会社もブランドも消えてしまいましたが当時は最先端の機能と美しい音で5オクターブ半のエラールピアノの出現によりベートーヴェンはワルトシュタインや熱情を作曲したと言われています。またリストのラ・カンパネラ改訂版は当時エラールのピアノでしか弾けなかったとも言われている程の名器です。


博物館内の天空ホール(定員30名)でたまにあるコンサートでも使用されていますから一度は本物を聴いてみたいものです。


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下は1822年製のエラール、こちらはスクエアピアノですが、その装飾たるやまるでロココ調の家具のようです。
エラールはもと家具職人だったらしいですが、フランス王室のピアノ製作特免状を貰っていたとのことで、さもありなんと思われます。


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スタインウエイ&サンズのピアノですがマホガニーのクリヤー塗装です。
(1911年 ハンブルグ)


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ウナコルダペダルが取り入れられたフォルテピアノ


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ヴァージナル


チェンバロの弦を横に張ったもので長方形で形、音共に小さいので家庭用のチェンバロだったらしいです。


スピネットは弦をキーボードに対して30°くらいに張ったもので形状は3角形や5角形等があるようです。


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ブランシェ2世作のクラブサン(チェンバロ)です。パリ 1765年 61鍵2段鍵盤 A=400Hz
シンプルなドイツやイギリスの物と比べて大きく、脚部の形状や装飾もいかにもフランス風といった感じです。


今日は残念ながら蓋が開いていませんでしたが、CDの解説書を見ると裏側にも見事な絵画と装飾が施されています。


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工事速報-3

2、3日旅行に行ったり雨でお休みをしている間に復旧工事もぼちぼちですが進んでいるようです。


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H型鋼の間にはコンクリートパネルがはめられていました。


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路肩の崩落した部分も8mくらいのH型鋼で補強するようです。


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浜松市楽器博物館-1

浜松は在職中によく出張で来ましたが、宿泊は過去2回くらいしかありません。


浜松駅前にはアクトシティーのタワーがそびえ立ち、その隣に浜松市楽器博物館があります。


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公営のミュージアムなので開館時間は9:30と早いです。(私は5分前に行って待ってましたが・・・笑・・ホテルから歩いて3分なので余裕です。)


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一階は日本、アジアと国産洋楽器、電子楽器等が展示されています。


昨日、由比でも琴を見ましたがここの展示品は見事な杢の桐が使用された物です。


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三味線、分解した物も展示されており構造がとても解りやすいです。


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これは珍しい一元琴(いちげんきん)
江戸中期から明治時代は盛んだったらしいです。


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おなじみの琵琶です。


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これは日本のティストを盛り込んだオルガンです。寄木細工による装飾や随所に竹が使われています。


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黒鍵は縞黒檀ですが、白鍵には竹が使われているようです。


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前面に突き出したトランペット管にも竹がつかわれています。


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これはヤマハのリードオルガンで昭和8年製と書いてあります。


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この頃は社名も「日本楽器製造株式会社」です。銘板に「山葉」の刻印がありますが創業者、山葉寅楠氏の名を冠してあります。


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山葉(ヤマハ)のフルコンサートグランドピアノ一号機FC型です。昭和25年(1950年)当時の価格で¥1,500,000 
水戸文化会館の備品として納められ、二十数年前まで現役で使われていた物のようです。


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こちらはさらに古い明治32年製のアップライト型ピアノです。


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前面に美しい蒔絵?が施されています。


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いろいろなポストホルンです。中央のちっちゃくて可愛いのが郵便馬車で使われていたもののようです。


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ナチュラルホルン
現在のバルブシステムが19世紀になってから出現するまでは単にぐるぐると巻いた管の先に朝顔が付いた単純なラッパですからこれで朝顔に入れた左手と口だけで倍音を使って音階を演奏するわけですからすごいテクニックですね!


当時でもホルンのソロ奏者は宮廷のサロンでもてなされたが、オーケストラの一般のホルン奏者は台所でビールを傾ける程度という身分的な差があったらしいです。


写真のナチュラルホルンはかなり古い型と思います。


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セルパン


Serpentとはフランス語で蛇のことでが、そのものズバリですね!
19世紀中頃までは金管楽器の低音域増強のためにごく普通に使われていたらしいですがチューバ・ユーフォニウムの出現により使われなくなったらしいです。材質は一見金属のように見えますが本体は木製で一般的にはウォールナッツが使用されるようです。この蛇の形を作ったあと、半割にして内部を掘り、合わせて革を巻いてあります。
さらに古い物は指穴が開いているだけですが写真の物は木管楽器に使われるキーが付いています。


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ナチュラルトランペット


1730年頃のドイツ製、美しい形です。


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バロックフルート


フルートは笛の総称でヨーロッパでフルートと言えばリコーダーのことを指します。
一般的にフルートと呼ばれる横笛はフラウト・トラベルソ(横向きのフルート)で現代のモダンフルートの前身です。
柘材が一般的ですが象牙製もあるようです。


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クラリネット


クラリネットが使われ始めたのはモーツアルトの頃からですのでそれ以前の作曲家の曲には登場しません。
バロッククラリネットは柘材でつくられたものが多いようです。


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オーボエ / イングリッシュホルン


オーボエはクラリネットに比べて古い歴史を持つ楽器です。左の2本は非常にシンプルなキーしか付いておらず、あとは指穴だけです。


下段中央のチューリップ型の開口部を持つイングリッシュホルンは運指を楽にするために曲げてあるようですがこれを製作するのは大変でしょうね。


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