毎日山ごもり

定年退職後、携帯電波の届かない山の工房に毎日こもって木工やオルゴール製作に没頭している仙人?のブログです。

蕎麦打ち用の麺棒の修理を依頼されました。
2cmくらいで1mmくらいの深さの傷が斜めに入っています。
長さ90cm、直径30mmの単なる丸棒ですが、あくまで真っ直ぐである事と表面の滑らかさが命のようです。材質は針葉樹から広葉樹までいろいろあるようですが、これはパープルハートというマメ科の中、南米材で、かなり鮮やかな褐色がかった紫色です。

同じ樹種の粉を耐水性ボンドで練って埋める事も考えましたが、やはりその部分だけ色が浮いてしまうので埋め木をすることにしました。
接着面を大きく取るために傷の部分を中心にフライスで1.5mmくらい彫り込みます。
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フライス加工した中央部をノミで心持ち鋤き取ります。ほんの僅かです。これは接合部の両端に絶対に隙間が出なくするためです。
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耐水性のボンドを塗ってパープルハートの小片を圧着します。
平均的に力をかけるのとクランプが逃げないように麺棒の下にはVブロックを当てがって圧着します。
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接着剤が乾いたら釘引き鋸で不要部分をカットしますが硬い材です!ローズウッドや黒檀より硬いかも?
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豆鉋で少しずつ削って合わせます。
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3Mのマイクロファインを掛けて仕上げました。後は埋め木の部分が紫色になるのを待つばかりです。
パープルハートは切った直後は褐色ですが空気に触れ、紫外線に当たるとすぐに鮮やかな紫色になります。
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一日置くと埋め木の部分も鮮やかな紫色になってきました。
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昨日試作した材料を使ってさっそく曲面面取り用のジグを作りました。
まずピンとなるφ8の真鍮棒を95mmの長さにカットし、先端から40mmだけフライスで1.5mm削ります。これはピンの高さを調整して固定する押しネジの先端が当る部分です。こうしておけば押しネジで付いた傷でピンの動きが悪くなる事がありません。
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ピンの高さを調整して固定するカラムは高さを50mm取り、ピンのブレや振動が出ないようにしました。材は滑りのいい山桜です。フェンスに取付けるためのベースは昨日使った欅です。ベースとカラムは嵌め込んで接着しています。
ピンの固定とストッパーにはジャンク箱にあったちょうど良い寸法のローレットネジを使いました。
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トリマースタンドのフェンスに装着したところです。
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ピンの先端部分です。ピンの高さを調節してビットの先端より1〜2mmの位置に固定します。
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さっそく曲面の面取りをしてみました。・・・Good!!
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 これを応用すればピンルーターマシンも自作できそうです。

額等の外周の飾り面を加工する時、通常はコロ付きのビットを使いますがたまにベアリングなしのビットを使いたい場合があります。
外周が直線のときはフェンスを使えば問題ないのですが曲線の時は加工できません。
そこで曲面用の面取りガイドを考えました。
要はフェンスの替わりにビットの中心上方に円柱状のピンを固定すればいいわけです。(ビットに付ける訳ではないので回転するる必要はありません。)
実際にはビットを上下させる事があるのでピンもそれに応じて上下でき、かつ簡単確実にロックできなければなりません。またワークを押し付けて使いますからピンの剛性も考慮しなくてはいけません。
今回は試作で用途は額縁の面取りに限定していますので旋盤のジグとして使っている両端にM6のタップを切った真鍮棒を使いました。長さがフェンスの上端から今回加工するビットの上端までのジャストサイズだったので10mm厚の板にボルトオンしてフェンス上のストッパー固定ネジを利用して取付けました。
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額の曲面をこのピンに沿わせて加工します。
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曲面にきれいに面取りができました! もちろん直線部分でも同様に使えます。
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これは額以外でもいろんなシーンで使えそうなのでピンの可動方法やもっと小さなアールの面取りにも使えるような汎用性のあるジグを作る事にします。
 

昨日切り抜いた額の内面を滑らかに仕上げます。
墨線から0.5mm以上ずれている物はこのマイクロプレーンで墨線近くまで削って滑らかにします。
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マイクロプレーンは以前にも紹介したと思いますがその名の通りヤスリではなく鉋に近いです。
ヤスリのように粉ではなく、細切れの鉋屑が出ます。
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次に細目の鉄工ヤスリでフラットに削ります。
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入隅のコーナーは鉄工ヤスリの側面を利用して直角に仕上げます。
鉄工ヤスリの一方の側面にはこのように刃が付いています。
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一方、反対側の側面には刃がありません。
ドリルで開けた丸孔の部分を最初、刃が付いている方で削り、直角になったらヤスリを裏返して刃のない方を側面に当てて仕上げます。
形が整ったらサンドペーパーで滑らかに仕上げます。
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ルーターテーブルにラベッティングビットを装着し、裏面に所定の深さに切り欠きます。
コーナーはビットの半径のアールになるのでコーナーチゼルと突きノミで直角に欠き取ります。
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だんだん額の形になってきました。
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長年乗り続けたMTB、SPETIALISED  HardRookとお別れの日がやってきました!
26年前、長男と淡路島一周のサイクリングのために購入したものです。その後しばらく乗って10年程は工房材料倉庫の天上からぶら下がってお休みしていましたが定年退職後、復活して晴れの日は自宅〜工房への足として3年間よく働いてくれました。
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そして今日からこのTREK  DS3が新しい足として来てくれました。
ベースはクロスバイクですが700-38Cというクロスバイクとしては太めのセミブロックパターンのタイヤを履き、サスペンション付きのフロントフォークを採用したMTB寄りのバイクです。
また、ブレーキも前後輪とも油圧ディスクブレーキ付きでこれはフロントサスペンションと共に帰りのダウンヒルで威力を発揮してくれるものと思います。
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リム、タイヤはクロスバイク用ですがタイヤ巾は38mmとちょっと太め、エアバルブはフレンチ式です。MTBはアメリカ式が多いですがクロスバイクは一般的に25〜30mm巾のタイヤを使うので高い空気圧に耐えられるフレンチバルブが主流のようです。
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MTBよりは溝の浅いブロックパターンです。
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何と前、後輪共に油圧作動のディスクブレーキです! 今時のMTBではリムの汚れや水濡れでも制動力に影響しないディスクブレーキが当たり前のようですがHardRookではリムブレーキの改良型のカンチブレーキでした、隔世の感アリです!
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リヤディレイラーのスプロケットカセットは9枚、フロントのクランクは3枚なので27段変速です。
かなりのクロスレシオできめ細かく変速できる訳ですが私の乗り方ではもう少しオープンレシオでクランク側はLとHの2枚で十分と思われます。(Mギヤはほとんど使いません。)
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フロントフォークは本格的なMTBに比べるとストロークは63mmと短いながらサスペンション付きです。サスペンションなしのクロスバイクに比べるとこのパーツだけで2kg超の重量増加になるんですが、しかし街乗りや工房への荒れた簡易舗装路を走るにはこの重量増加に対して十分おつりのある機能です!歩道上の細かい凸凹やちょっとした段差の乗り越えなど、ずいぶん楽になりました!
年とともに瞬発力や運動機能等は衰え、また本格的なトレールコースを攻める訳でもないですのでこのバイクのチョイスは結果的にとてもベターと思います。
明日からまた工房通いが楽しくなりそうです。(笑)
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先日加工した凹板ですがまたしても額にすることにしました。
ジグソーか糸鋸盤で切り抜きますが刃を通すための小穴を4隅に開けなければなりません。
穴を正確な位置に開けると切り抜いた後の処理が楽になるのですがこの穴のセンターを毛書くのがけっこうめんどくさいんです。1〜2面ならどうってことないんですが、今回勢いにまかせて12面も作ってしまったので4×12=48ヶ所も毛書かなければなりません。
これは私にとっては耐えられない作業ですから、またまたジグの登場です。
アクリル板の切れ端のコーナーにに45°の線を毛書き、ドリルの径に応じた位置に小穴を開けた物を作りました。これを開口部の毛書き先に沿わして錐でマーキングするだけでOKです!
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12面、あっという間にできました!(笑)
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糸鋸盤で切り抜く物は5mm、硬くて分厚い木はジグソーで抜くので10mmの穴をあけます。
窓のコーナーを丸くする物は14.3mmのドリルを使いますがフォスナービットは突き抜ける側に当て板を敷かないと必ず返りが出ます。ところが裏面は凹の曲面ですから当て板が使えません。そこでこれらは先ず2mmのドリルで裏面から貫通穴を開けて表面(凹面)側からフォスナービットで穴開けしました。10mm以下の私のドリルは突き抜ける側にもまったくと言っていいほど返りが出ません。これらのドリルはたいへん重宝しています。(高かったですけど・・・)
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長方形の物も作ってみました。
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切り抜き完了です。
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3月末に作った試作のジグを使って新しい作品を作ってみることにしました。
以下のサイトはジグ試作時の記事です。
http://livedoor.blogcms.jp/blog/as2438/article/edit?id=13975339 
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木目のきれいな端材を選んでせいほうけいにカットしてセンターを出し、加工しました。
左から山桜、水楢、橡、チシャが各2枚です。(端材なので寸法、厚みはまちまちです。)
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山桜
IMG_サクラ

水楢
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チシャ(拡大)
IMG_チシャ1-4

橡(拡大)
IMG_トチ1-4
 
硬質の木の方が独特のパターンがきれいに出るようです。
さてさて、これを何に使うかですが・・・ 

外側の4面をサンドペーパーで仕上げ、留め接合部の僅かな目違いを鉋で払います。
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背面の裏板(響板)のはまる部分も目違いを払いますがここでもブルノーズプレーンが活躍します。
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全ての角はC0.5程度の面取りを行います。
面取りをしておかないと角が欠けやすいし、触ったときも痛いです。
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全ての作業が完了し、3種類の枠ができあがりました。
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昨日接着しておいた300mm角の枠に契りを入れました。
朝一番に接着したので昼前にはカットも完了。
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釘切り鋸でカットした契りは枠の表面より0.1〜0.2mm高いのでノーズを取外したブルノーズプレーンで面一にしておきます。小鉋や豆鉋でもいいんですがこの方が切削面が直接見えるので都合がいいです。この作業をしておく事によって面が出ているので鉋仕上の場合、途中で引っかかる事がありません。そしてサンドペーパー仕上の場合は枠本体より契りの方が少し硬いので、いくら研いでも僅かに契りが本体の面より僅かに盛り上がってしまうのです。(目で見てわからない程度ですが・・・)

ここで今年の「木のかおり」展の件で市役所へ行っていた布袋さんが戻って来て、今年から道路の拡幅工事のため産業文化会館の前の広場がなくなる!とのニュースが入ったため、これは一大事と急遽F会長を交えて相談のため、今日の作業はここで打ち切りとなりました。
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木創舍で使っている接着剤(ボンド)塗布用のヘラです。
一番左は料理用の竹串ですが2液製のエポキシを混ぜる時にも使います。ツマヨウジは短くて腰がないので不向きです。右の竹串は契りの溝に接着剤を塗るために先端を平に削ってあります。
6種類のヘラはすべて作品の曲線加工時に出た端材を活用しています。
左の2本は比較的大きな面積に塗るときの物、中央の3本は主にホゾ穴に接着剤を塗る時に使います。
一番右のは小さい面積やホゾ穴の長手方向に使います。
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各ヘラを横から見たところです。
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今回の枠作りに使用したのはこのヘラです。3mmウォールナッツの薄板に桜材のハンドルが接着してあり、ウォールナッツのしなり具合がとても良くて最近よく使っています。(ノミと一緒でよく研ぐので少し短くなってきました!接着剤は均一に薄く塗らないといけませんので先端の平面度とシャープさ・・・接着剤のキレがよくないとだめなんです。)
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このヘラのもう一つの特徴は作業台の上に無造作に置いても接着剤が作業台に付かないことです。
接着塗布は時間との勝負ですから、そこらにポン!と置いてしまうことがよくあるんです。
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先の細い物ははみ出した接着剤の除去にも使います。この後濡れ雑巾で拭き取ります。
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