以前に紹介した飯田工業の卓上自動カンナ「ミニフォルテ」の材の送りが少し悪くなってきたので思い切って分解整備を実施しました。


この自動カンナは中古で買ってテーブル面の傷が気になったので真鍮板を貼ったぐらいで特に調子の悪いところは無かったので私としては珍しくそのまま使っていました。


ミニフォルテの特徴は通常の自動カンナでは3mm厚が最小仕上げ厚みなのに対して0.5mm厚に仕上げることができます。
これは逆目の起きにくい裏刃付の3-ナイフのカッターヘッド、そして前後の送材ローラー間隔が狭いのとカッターヘッドのすぐ前後にステンレス薄板の材料押さえ板で薄くなった材の浮き上がりを防止しているためと思われます。


先ずは心臓部を分解して主要部品をバラバラに!


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そんなにダメージのある部品は無く、わりと奇麗で焼き付きや目立った錆等も無くすんなり分解できました。


送材ローラーも入口側は少々傷がありますが亀裂等はありません。出口側はほとんど傷もなく奇麗なものですが,スリップしやすいと言う事は表面に油脂分等が付着しているか圧力の調整不良かもしれません。とりあえず表面をきれいにして再組立後に圧力の調整をしてみましょう。



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最後にステンレスの押さえ板を取外しましたが入口側の押さえ板を止めているビスが1本どうしても緩みません。
横からよく見てみると、どうもタップ穴に対して少し斜めに無理矢理締め込まれているようです。仕方がないのでCRCを吹き付けてしばらく置き、プライヤで頭を掴んで握力に物を言わせて回します。・・・外れました!


タップ穴を修正しておきます。


金色のへばりついている箔は隙間調整用のシムで、厚みは0.1mm程度、カッターのスラスト方向のクリアランスの微調整がきっちりされており、試しにシムなしでは回転が重くなり、シムを入れると軽くスムーズでガタはわからない程度です。
(写真では2枚しか映っていませんが4本の固定ネジの周りには全てシムが挟まれています。)


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ステンレ板はかなり変形していました。フラットノーズプライヤで慎重に修正して許容レベル?まで直しましたがステンレスとはいえバネ鋼なのでけっこう難しいです。(前後で形状が異なります。)
写真のフラットな細い板は入口側の押さえ板を全体的に締め付けるための物ですがなぜか押さえ板の下にセットされていました?。(これではこの板の意味が無い!)


押さえ板は鍋ビスで取付けられていますがタップ穴修正の写真を見てもわかる通りこの場所はスタビドライバーしか入らず充分に力が入らないので低頭のキャップボルトに交換します。
たしか、ロイヤルホームセンターに置いてるのを覚えていたので帰りに寄りましたらM5×8というピッタリのがありました。
明日早速取付けましょう。


Before



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After



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カッター(カンナ胴)を支えるベアリングはスムーズでガタも無いので清掃だけとしました。ナイフはまだ切れますが少し傷があるので明日、交換してみます。これは専用のジグが付属していました。


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入口側の切削量を確認するインジケータがなかったので真鍮の丸棒を削って作りました。


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材を挿入するとこの丸棒が押し上げられておよその切削量がわかります。


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