知り合いのOさんから30弁オルゴールを依頼されましたが、通常の箱の裏で操作するストッパーより蓋の開閉による物の方がいいとの希望なのでストッパー金具を作ることにしました。
オルゴールは1才のお孫さんに聴かせたいとのことで、曲は私のお勧めでシューベルトの「アヴェ・マリア」です。


30弁用ボックスの仕掛品があったのでこれを組立てます。
組立、接着が終わって、一回目のオイル乾燥中です。在庫の樹種は黄檗とウォールナッツですが、Oさんは黄檗を選ばれました。どちらもいい音で鳴りますよ〜。



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サンキョーの30弁オルフェウスのストッパーは下面のノブを回して止めるのが標準ですがボックスの蓋を閉めると止まるようにとのリクエストもけっこうありますので、今回2台分を作りました。


以前23弁の時に製作した物とほぼ同じ形ですがアームの長さや形状が異なります。
材料は1mmと1.5mmの真鍮板、φ3の真鍮棒から作ります。
左が完成品、右半分は一台分のパーツです。ボックスに組込むとほとんど見えなくなりますが、パーツの状態でスチールウールで研磨しておきます。
ボックスの蓋の開閉を察知するロッドはφ3の真鍮棒の先端を金床の上でハンマーで叩いて平らにし、φ2.1の穴を開けてアームとリベットで締結します。真鍮のリベットは2mm×38mmの真鍮釘の頭の部分を切断して使います。 クリッパーで切断した後をヤスリで平らに仕上げ、ロッドとアームの間にワッシャーを入れて、組立て、ヤスリで仕上げた面の中央にセンターポンチを打ってアームに固定します。スプリングだけは市販品をそのまま使いました。


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