フルーパイプはオルガン本体にφ8の真鍮パイプを介して差し込むだけですが、安定して整然と並ぶようにパイプ上部をホールドする部分を作ります。
まず、山桜の材から□11.5mmの角材を作り、長さ18mmに切り揃えます。
この角材のセンターに真鍮の2mmのピン(真鍮釘を使います。)が通るように孔を開けますが、正確に中央に開くようにセンターを出します。
けがいたセンターに正確にポンチを打ちます。
ど真ん中に孔を開けるための重要な行程です。
旋盤に4ツ爪チャックを取付けて2mmのドリルで穴開けします。
細い孔は高速回転で加工しますが、孔が深くなると切り粉の排出が悪くなるので途中でドリルを戻して切り粉を排出します。
無理矢理開けると中でドリルの先端があらぬ方向に行ったり孔が広がったりします。また、ドリルの寿命も短くなります。
孔を開けたブロックの先端を本体のパイプホルダーの角度に合わせてカットしますが、今回この新兵器?を使ってみました。
(取付けてしまえば見えないので直角のままでもいいんですが、面がピッタリ合ってないと何だか落ち着かないので・・・)
マイタートリマーと言われる物で留め切りや直角切りの仕上げに使う物ですが、フェンスを0〜90°の任意の角度にも固定できます。今回は52.5°にセットしました。
留め切りの場合は写真のロックピンの位置でフェンスが正確に45°にセットできます。
要するに超強力押し切りですが、分厚い加工は出来ませんので薄くスライスしていく感じです。
こんな小さい物でも安定してカットできます。(これを昇降盤で安全に行うにはかなりタイソウなジグが必要となります。)
こんな切り屑が出ます。
左上の斜めの刃がブレードです。(ギロチン?)
パイプに取付けるブロックが出来ました。
昨日パイプにマーキングした線の0.5mm上にブロックを接着します。
今日は昼前に買い物と午後から大阪ガスの点検があるので家で待機しなければなりません(軟禁状態?)ので作業はここまで。
待ち時間の間にブログアップ完了です。(笑)
はい、このセンタージグは元々円柱のセンターを出す物ですが、断面がきれいな正方形であれば正確な対角線も引けます。簡単に作れますからどうぞお試しを。
アクリルの定規は3/4円のセンターから約0.25mmシフトして取付けてあります。通常、0.5mmのシャーペンを使うためです。他の太さの物を使う時はワークを180°反転させてもういちど毛書き、2本の線の中央が正確なセンターとなります。