約半年前にワタナベ機械さんが持ち込んだ桐材の中にティッシュペーパーケースの材料が大量にありました。


同じ素材で異なる木工家がそれぞれ作るとどうなるか?・・これはおもしろいと思い、さっそく、京・木工仲間の面々6名にに材料を渡して12月の「木のかおり」展の一コーナーで展示したいと思います。どうぞ、ご期待下さい。


で、私はずっと作ってなかったのですが、「木のかおり」展まであと一ヶ月!尻に火火が付いて来たのでやおらとりかかりました。
材料をチェックすると楕円の孔のあいた天板は6枚もあって寸法は揃っていたのですが、長手方向の側板が2台分しかありませんし、短い方の側板と厚みも合いません!
ちょうど昨日手押しやプレーナーの整備をした所なのでたくさんある桐材の中から適当な物を選んで側板を木取りしました。
研磨したてのブレードと整備のおかげで難削材の桐もむしれずにつやつやに仕上がります。


4台製作する予定ですが、2台は留接ぎ、他の1台はフィンガージョイント、残り1台はダブテイルジョイントにします。
留接ぎの内、1台は天板も留めにしようと思ったのですが、材料の巾で作るとティッシュの箱が入りません!(長手方向は充分な余裕があるのですが・・)


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仕方がないので少々手間ですがオルゴールケースの蓋のように飾り縁を入れることにしました。
ということで結果的に天板の接合は4台とも同じ構造となります。


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飾り縁は本体組み立て後に現物合わせでカットして貼付けます。


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留接ぎの1台分の部材です。


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1台目の接着完了です。裏蓋のスライドのための一端は接着剤が乾いてから昇降盤とトリマーテーブルで切り取ります。
最初から短辺の1枚をカットしておくより一旦同じ寸法の部材で接着してから加工する方がきれいに精度よく接着できます。


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