注文していたダイヤルゲージ2個ととマグネットスタンドが昨日入荷しました。
これで¥6,000弱、ダイヤルゲージの単価は¥1,700ちょっとです。
昔、学校を出て就職先で機械工場に配属されましたが、ダイヤルゲージは貴重品扱いで、中に分厚いフェルトを貼った木の箱に納められて鍵のかかる測定器保管庫にしまわれていました!その頃は一個が給料で買えるか?くらいの値段がしたと思います。
購入した内の一個はマグネットスタンドに取付けておもに旋盤や回転機器の調整、精度管理に使います。
もう一個はちょっと改造をして手押し鉋盤のブレード高さ調整用ジグを作ります。
改造のために裏蓋を90°回して取付けるのでついでに中を覗いてみました。
メインのスピンドルとラック&ピニオン、精密ギヤと髭ゼンマイなど、昔と基本構造は同じですがエンプラ等の樹脂が随所に使用されています。しかし、これが¥1,700で出来るとはオドロキです。
鉋盤のブレードに当る部分は金属の点ではまずいのでスピンドルの先端に付いている巨大ボールペンの先のようなアクチエーターを外して黒檀のソリを取付けますがスピンドルに対して完全に直角でなければならないので慎重に穴開けをします。
これを完全に平面を出した60cm程度の板か角材に取付ければ完成ですが、使い勝手がよくなるように若干のトリミングが必要です。
単純な加工法だけの物ならあまり順序を考える必要はありませんが、少し複雑な仕口や数多くのパーツが組み合わさる時は加工順序と加工方法を十分に練ってから作業に取掛かります。
もちろん、その時のひらめきで行う場合もありますが、あとで考えると失敗もしくは遠回りしていることの方が多いような気がします。(笑)