ダイヤルゲージを使った手押し鉋盤の刃高調整ジグが完成しました。


使用した角材は直方体ではなく、上面に緩やかなカーブが付いていますが、これは機能に全く関係ありません。
ちょうど良さそうな寸法で目の通った桜材の端材がたまたまあったのでそれを使っただけです。
但し、下端は正確な平面になっていなくてはなりません。慎重に手押し鉋を掛けた後、手鉋で仕上げてあります。


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先端のダイヤルゲージの取付部のアップです。
桜材の先の下端はプラス側も計測できるように1.25mm切り欠いてあります。
黒檀のシューも少し台形に削って、磨きをかけ、見た目と精度アップを量りました。


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使い方は、まずアウトフィードテーブルの上でダイヤルゲージの指針に目盛り板を回転させて"0"に合わせます。
(ダイヤルゲージは基本的に絶対測定器ではなく、ある基準位置からの偏差を計測する測定器です。)


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次にジグをスライドさせて黒檀のシューがブレードに当るようにします。
鉋胴を手で回してブレードが上死点に来たとき、ダイヤルゲージの指示が"0"であればアウトフィードテーブルと高さがぴったり合ったことになります。写真ではマイナス2目盛りですから2/100、つまり0.02mmブレードが低いことになります。
(この程度であれば充分に許容範囲です!)


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今度はジグを手前に移動させて手前のブレードの高さを計測します。
計測値は11/100ですから0.11mmだけブレードの手前側が低いということです。


実用上はこの程度でも十分と思いますが、できれば5/100以内に収めたい所です。


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収納場所も決まりました!!


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