工房の大掃除を明日に延期してアンティークオルゴール、レストアの続きです。(いっぺんにやってしまわないとバラした部品やビスの組み立てを忘れてしまうので・・・笑)


一番手ごわいガバナーもバラバラに分解しました!左の赤い小さな玉はエアブレーキ(中央下の羽根車)用軸受けのルビー?です。
ビスの頭は1本づつ旋盤のチャックに銜えてスチールウールで磨いておきます。
古いグリスや油を灯油で洗浄してスチールウール"0000"で磨き、アルコールで拭いた後、CRCを軽くスプレーして、きれいに拭き取ります。


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無事、元通りに組立て完了です。
ウォームギアや軸受けにグリスアップして、動作も完璧!


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塗装の終わったベースプレートにスプリングモーター、シリンダー、ガバナーの順に取付けます。
スプリングモーター以外は全てノックピンが打ってあるのでチョー簡単です。
スプリングモーターはスパーギヤとシリンダー先端のピニオンギヤの噛み合わせだけなので、そんなにシビアではありません。




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最後にコーム(櫛歯)を取付けますが、これもノックピンが打ってあるので、ほとんど位置合わせの調整フリーです。
低音側(左側)だけ、ほんのわずか前後方向の微調整が必要でした。


まだ、ほんの僅かコームがシリンダーに近づき過ぎの感じもしますが、とりあえずはムーブメントの修復完了です。


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6曲の内、1曲は「君が代」であることがわかりましたが(これ、解らんかったら、あんた日本人ちゃうやろ!と言われそうです。)後の5曲は未だ、わかりません。その内2曲はなんか聞いたことあるような・・・という感じですが、たぶん編曲はスイスでやっていると思うので、これがまた微妙にアレンジされていることも考えられます。