アンティークオルゴールの内蓋のガラスを止める桟は細釘で止めますが、オリジナルでは極細(0.5mmくらい!)の鉄釘が使われていました。(中には内部で錆びて抜く時に切れてしまったのもあります。)レストアではφ1.2×13mmの真鍮釘を使うことにしました。桟の断面は5.5×7.5mmしかないので下穴を開けておかないと必ず割れてしまいます。
しかもR面を取ってあるのでこれに斜めの細い穴をあけるのはかなり難しいです。また、正確に開けないと釘がガラスに接触すると一巻の終わりとなります!


このボール盤バイスは元々、角度調整用のベース(板金の割といい加減な物?)が付いてたのですが、ずいぶんと前に使わないので外してどこかへ行ってしまいました。(捨てたかも・・・?)


端材箱をひっくりかえしたら、ちょうど良さそうな30°のクサビ型のウォールナッツが出て来ました。巾もバイスの下部の凹部にぴったりだったので両端にガイドをネジ止めして完成です。


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この状態でボール盤に固定して1.3mmのドリルで30°の傾斜穴を正確に開けられました。


R面はドリルが逃げやすいので反対側から開けました。


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