脚のホゾ穴を角ノミ盤で加工します。
刃を研いだのでサクサクと良く切れます。大きいホゾ穴を開ける時は必ず4隅から加工します。これは連続して穴を開けて行くと僅かながら角ノミ刃が横方向に逃げるのを防ぐためです。


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角ノミ盤で掘った穴をノミできれいに修正します。
左が修正後、右は修正前です。


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ホゾ穴の仕上には主に以下の3種類のノミを使います。
上は突きノミ、中央はコーナーチゼル、これは文字通りホゾ穴のコーナをきれいにすっきりと仕上げます。
下は分厚い向待鑿(ムコウマチノミ)この鑿は刃巾が一定で並行に作られおり刃の厚みも分厚いです。もともと深いホゾ穴を大きな玄翁でがんがん掘るための鑿ですが私はこの重さと刃の側面が定規代わりに使えるのでホゾ穴の仕上によく使います。


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ホゾ穴完成です。今回は強度を考慮して2段ホゾとしました。


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貫のホゾを加工します。


昇降盤で深さ方向の溝を4面に切り、長手方向の書き取りを行います。例によって材が90cm以上の長さなので安定してカットできるように完全に直角の出た桜の直方体にクランプで固定して平行ガイドに沿わしてカットします。


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ケガキ線が消えるので木口に残っているケガキ先通りにホイールマーカーで再度ケガキ線を書いておきます。


脚のホゾ穴との関係をチェックしておきます。ホゾ組は長手方向の嵌め合いが重要なので明日、加工方法を充分考えてカットすることにします。(今回の貫は巾が100mmあるのでいつも使用する自作の90mmまでのテノンカッターに入らないのです。)


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