枠になる材を所定の寸法に切断し、接合部分の切り欠きの加工が完了しました。


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クランプで仮組して、専用のテンプレートで曲面加工のケガキ線を入れますが外側の加工は箱がほとんど組み上がってからとなります。


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この色の浅いウォールナッツは25mmに挽いた板がなかったので前板と後板の曲線は非常にゆるやかな4000Rとします。
それでも平面と比べるとずいぶん違った雰囲気になると思います。


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ストッパー金具の入る溝をトリマースタンドで加工します。
前板に曲面を取り入れるとかなり深い溝を彫らなくてはなりませんが、スパイラルビットを使えばあまり抵抗なく彫れます。


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ストッパーツマミの通るφ6×9の小判穴を開けておきます。


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溝の両端をノミでさらえて金具を実際に取付け、スムーズに動くか確認しておきます。
この状態なら簡単に修正できますが箱に組み上がってからでは非常に困難な作業となります。


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響板の在庫が無くなったので新たに作ります。
響板用に製材してあった28mm厚の板から作りますが6.5mm厚の板が3枚しか取れません。約8mmは大鋸屑になってしまいます。


先ず、手押し鉋で平面を出します。


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ガイドを併用して墨線どおりに慎重に挽きます。


スプルースは柔らかいんですが目の詰まった正目材はまっすぐ挽くのがけっこう難しいんです!


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6.5mmの板が9枚挽けました。この板一枚から響板が4枚取れるので36台分です。
(当分の間、響板は作らなくてよさそうです。・・・笑)


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各天板の平面を出し、寸法を揃えて6台分の部材が揃いました。


響板の中央には音が良く響くように昇降盤で50mm巾の凹面を加工しておきます。
深さは3mmですがブレードのケガキ刃の痕をそのまま残しておきます。
実はこの作業がけっこう大変でして3.2mm厚のブレードで50mm巾ですから一枚につき17回、9枚では実に163回カットする訳です。


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