遊星ギヤのオイルがほぼ乾いたのでまだオイルを塗っていないベースプレートに取付けて接着します。
ベタ面の場合、接着剤を塗って圧着すると必ず接着面同士が滑ってずれてしまいます。これを解消するためにはキーやダボを入れるといいのですがキーやダボの両面への正確な位置へ加工するのはけっこう厄介です。量産する場合はジグを作れば簡単ですが、メカニズム達は全て一品生産ですので・・・
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そこで、真鍮釘をカットした位置決めピンを使う事にしました。
32mmの真鍮釘の径ががちょうど2mmなのでこれを使います。クリッパーで12mmにカットした尖った方を使います。頭の方は切断部をきれいに整えてハンドルやホイールの固定ピンに使いますので捨てる部分はありません。
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ベースプレートに遊星ギヤ本体とアーム支点軸受けの取付け位置を決めて2mm×深さ9mmの穴を2カ所づつ開けます。穴の位置は特に精度を必要としません。位置決めピンの尖った先端部分が3mmだけベースプレートから飛び出します。
接着剤を付けずに本体と軸受けを置いてクランプで押し付けます。クランプを外すと本体と軸受け側にピンの浅い穴が残ります。
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接着剤を均一に薄く塗って再度押し込み、クランプで圧着して一晩放置です。
位置決めピンのおかげで思いっきりクランプで締め付けてもずれません!
これで明日はベースプレートにオイルを塗れば完成です。
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