桶に入っているのはにぎり寿司にあらず、30弁のOrfeusが一貫です!
30弁のOrfeusuはどうも特定の周波数でのブーミーな低音が気になっていました。そこで今回は硬めで締まりのある音がする山桜で挽いてみました。もちろん響板(底板)も一体加工ですが、特定の周波数で鳴りにくいように中央部と周辺部では厚みを変えてみました。これは挽きものならではの得意技ですね。一定の厚さに挽くのは難しいですが、なだらかなカーブを付けて中央部と周辺部の厚みを変えるのは超簡単です。(笑)まずムーブメントを取付ける中央部の厚みをキャリパーで確認しながら4mmに決めて、外周部に向って徐々に厚くなるように挽きます。(外周部の厚みは約7mmです。)
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手持ちの桜材が53mm厚しかなかったので蓋は別の材から取りました。共木だったので違和感はないと思います。
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但し20mm厚なのでチャックの掴み代がなく、両面からサークルカッターで溝を切ってその溝をエキスパンデッドチャックで掴んで外周を挽き、糸鋸盤で内周を切り抜きました。
この段付きの窓に寄せ木細工を入れる予定です。
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