額等の外周の飾り面を加工する時、通常はコロ付きのビットを使いますがたまにベアリングなしのビットを使いたい場合があります。
外周が直線のときはフェンスを使えば問題ないのですが曲線の時は加工できません。
そこで曲面用の面取りガイドを考えました。
要はフェンスの替わりにビットの中心上方に円柱状のピンを固定すればいいわけです。(ビットに付ける訳ではないので回転するる必要はありません。)
実際にはビットを上下させる事があるのでピンもそれに応じて上下でき、かつ簡単確実にロックできなければなりません。またワークを押し付けて使いますからピンの剛性も考慮しなくてはいけません。
今回は試作で用途は額縁の面取りに限定していますので旋盤のジグとして使っている両端にM6のタップを切った真鍮棒を使いました。長さがフェンスの上端から今回加工するビットの上端までのジャストサイズだったので10mm厚の板にボルトオンしてフェンス上のストッパー固定ネジを利用して取付けました。
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額の曲面をこのピンに沿わせて加工します。
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曲面にきれいに面取りができました! もちろん直線部分でも同様に使えます。
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これは額以外でもいろんなシーンで使えそうなのでピンの可動方法やもっと小さなアールの面取りにも使えるような汎用性のあるジグを作る事にします。