2014年06月
昨日の楠をオルゴールや小箱用の材として製材しました。
実際に使用する前にもう一度必要な寸法に切り出しますので、元の板の反り具合等から出来るだけ巾広で、プレーナーを通して18mm厚が確保できるような木取りを考えます。(もちろん杢のつながりも考慮して)20〜30cm巾で1m以上の板が20枚以上取れました。節や白太を含んだ部分、穴のあいた所も他の用途に使えますので、取っておきます。
この内の何枚かを早速プレーナーを通しました。
素晴しい杢と色味です!!!
これは、よい作品を作らなくてはなりません。
製材の途中で気付きましたが、蜘蛛さんの営業妨害をしてしまったようです。
〈こんな樟脳の臭いする粉かけられたら虫、寄ってきいひんがな!!〉・・・ごめんね!!
箱の内側になる面に鉋を掛け、#240と#400のサンドペーパーで素地磨きをします。
楠の葡萄杢は鉋で逆目を起こすと取り返しがつきませんので(汗)#120のサンドペーパーから始めます。
素地磨きができたら、オイルを2回掛けて乾燥です。
オイルの乾燥を待つ間に先行の栴檀の箱用のアクリル板をカットしてぴったり収まるように加工します。
また、ムーブメントに付属のストッパーのノブに木を被せる加工をします。ストッパーノブは真鍮に金メッキされているのですが、素地の仕上げがいい加減で、旋盤加工の痕が残ったまま、メッキされているのが気に入らないのと、木を被せることによりソフトな感じになるので、手間はかかりますが、最近はこの方法を採用しています。
今日は小さなボタン状の木片にノブの入る穴を加工し、ノブを接着しておきます。
材質はローズウッドとマホガニーで、箱の樹種や色合いによって選びます。
明日、接着剤が硬化してからウッドレース(ろくろ)で接着した木の部分を仕上げます。
今日は朝から京都西山高原アトリエ村にある佐々木工芸さんに時の音色さんと一緒に楠の杢板を見に行って来ました。
電話で聞いて想像してたよりも幅広で目も詰まっています。20mm厚に製材してから30年位は経っているらしく、十二分に乾燥しているので製材すればすぐ使えそうです。
入り皮や割れ、節がところどこらあり、なにぶん薄く挽いてあるので反っていますがオルゴールの小箱に使うには十分な寸法です。良さそうなのを6枚選び、おまけに1枚いただきました!(佐々木さん、ありがとうございます。)
時の音色さんは始めてなので、迫力の展示室や材料置場も見学させてもらい、黒柿の黒い部分の端材をゲット! 感想は「まるで森の中にいるみたい!」とまた創作のイメージを膨らませていました。
佐々木工芸さんのHPです。
http://www016.upp.so-net.ne.jp/sasaki-kougei/
早速端の方をカンナ掛けしてみました。かなり樹齢もいっているだけに美しい杢でいい色合いです。
明日、じっくりと見て、製材してみようと思います。[E:smile]
長らくほったらかしであった機械の整備や刃物研ぎが一段落したのでオルゴール製作を再開しました。[E:wink]
まずは、以前に木取りしてあった材料を仮組してムーブメントとの相性を確認します。
2台分の板の材料です。この他に縁取りやアクリル板受け用の細い部材等が必要です。
響板やストッパーの溝を掘ってから留め加工し、最後に脚部のアール加工をします。
一次加工の終わった部材を仮組しました。右から黄檗(きはだ)、水楢(みずなら)、黄檗、ウォールナッツ、樟(くす)、水楢
ムーブメントを実際に取付けて、相性(音色、響き、曲のイメージに合うか等)、要修正箇所等を入念にチェックし、メモします。
とても面倒くさい作業ですが、本組立(接着)してからの修正はもっと大変です。でもじっくりと試聴するのは至福の時間でもあります。
下の写真は以前に本組立済みの栴檀(せんだん)、響板はスプルースの箱で、今回、一回目のオイルを塗ったところです。
ここまで来るとムーブメントを取付けたくなりますが、5回以上(樹種により異なる)オイルを塗っては磨きを繰り返した後、完全に乾燥するまで通常、1ヶ月程度はお預けです。[E:think]
OTOROのトリマーテーブルを半年ほど前に購入しました。
加工用のフェンス等がなかなかユニークで機構部品もけっこうしっかりしており、小さい物や薄物の加工には重宝していますが、フェンスの一つが基準面の直角がでていません。これはメープル材で出来ているので桜の柾目材を直角が出ていない面に貼付けて削り直しました。(右側のフェンス)
メープル(楓)は硬度も固く、滑りもよいのですが、寸法安定性が若干悪いようです。その点、よく乾燥した桜はこのような用途には最適です。
二つ目は私がオルゴール造りで一番良く使う一般的な一枚物のストッパー付フェンスが付属していません。
これも桜材で作ってしまいました。これでオルゴールの内面のストッパーの溝加工等が精度よく迅速にできるようになりました。
3つ目はトリマーの上下機構が写真のレバーで行うのですが、移動はスピーディですが、微調整が至難のワザで、ほとんど効きません。
レバーの代わりに1/4"の長ネジを利用してハンドルを回して微調整できるように改良しました。
上下位置の微調整はできるようになりましたが、動き出しがやけに固いです。スライド部分の調整ネジを弛めると柔らかくなりますが、ガタが発生します。スライド部分を分解してみるとアルミ合金の蟻溝に当たる部分に0.5mm厚の樹脂フィルムが貼付けてあります。多分アルミ同士だと傷が付いてむしれてしまうので滑りがよくなるように貼ってあるようですが、弾力性があるために調整ネジを強めに閉めなければガタが発生するので、初動トルクが大きくなってしまうようです。オリジナルのレバーによる上下調整もこのために、動かす時に思い切り力がいるので行き過ぎてしまい、微調整不能となるようです。
今回はとりあえず微調整が出来るようになったので、かなり作業生がよくなりました。とりあえず、このまま使うとして時間のあるときに樹脂フィルムを剥がして、真鍮かステンレスの薄板を貼付けてみようと思います。
使っていてストレスの貯まる機械や道具は精神衛生上よくありません!!
チューリップや他の花も終わって、最近花壇の守護神?のお姉さん(アンヌちゃん?、メアリーちゃん?)が寂しそうな顔をしているので花壇の整備をして、秋咲きの花の種を植えました。
タヌキ、ネコ対策に最近、(品揃えが貧弱で有名な?)コー○ンで、よい物を見つけて来たので、種を撒いた上にこれを並べました。猫よけ「ここダメ」シートなるもので、軟質プラスチックの粗いグレーチング状のシートに無数の3cmくらいのトゲトゲが立っています。先端は丸くて人が触っても痛くなく、靴でふんずけてもクニャッと曲がって刺さりません。猫だけでなく犬や鳥などの小動物にも有効と書いてあります。花壇やプランターに直接敷いても日照や水やり、発芽にも影響ないようです。私が購入したのは45cm角ですが、プランター用の小さいサイズもありました。
もしや・・・と思って百円ショップも探したのですが・・・1枚¥100でした。コー○ン¥98です! コー○ン様もなかなかやるなぁ!!
えっ、左隅の緑の丸いの3個が気になるって?
はい、これは西洋ヒカリゴケで、近所のガーデンショップでたまたま見つけました!
先日のブログの鞍馬ゴケとは違う種類で栽培種のようですが、薄暗い所で緑を反射するメカニズムは同じようです。こちらはわりと明るい所でも生育するようですが、その分、緑色は鞍馬ゴケの深みのある妖しい緑ではなく、明るい緑です。この環境でちゃんと根付くかはわかりません。
とりあえずは花壇のお姉さんに見守ってもらいましょう。[E:smile]
野山のおるごーる仙...