2014年11月
今日も朝から薪割りに精を出しましたが真っ二つに割れて跳んだのを拾って見ると、んんっ[E:eye]
何かの幼虫が入っていたとおぼしき凹みに緑色に輝く物が・・・タマムシや!!
間違いなく玉虫の成虫です。玉虫って木の中で羽化するの? で、早速この道に詳しい布袋さんに現物を見せて聞いてみました。「そんなもん、・・・・・初めて見たわ・・・とりあえず写真や!」ということで写真撮影。
ところが布袋さんのカメラの液晶が半分しか表示されません!「なんてこった、バックアップ撮っといて」ということで私もi-Phoneで激写・・・その時他の薪に、葉っぱを巻いたさなぎのようなのが入っていたのを思い出し、それもついでに激写!
家に帰ってネットで調べると玉虫は木の中で羽化してから出て来るようです。
彼等はお世辞にも飛翔が上手とは言えませんし、動きも遅いので(玉虫を捉えるのに虫取り網はいりません。素手で十分です。私と布袋さん合わせて今年10匹以上の実績あり!)外敵から身を守るためかもしれません。
どちらにしてもこれらの貴重な?標本は布袋さんに差し上げました。(笑)
しかし、この木は半分腐っているので薪としては三流なんですが・・・ぜいたくは言えません。
今日は知り合いのオルゴールサロン・ヒロさんの所に時の音色さんと一緒に行って来ました。
12月にオルゴールとピアノ、声楽の本格的なコンサートを催されるのですが、使用されるポーター社のディスクオルゴールは10年来ほとんど掃除もしていないので事前に見て欲しいとの依頼で久しぶりにおじゃましました。
ポーターはアンティークではありませんが、アンティークディスクオルゴールで有名なドイツ、ポリフォン社がアメリカでの市場拡大のために作ったレジーナ社の流れを汲む現代のディスクオルゴールメーカーです。彼等は古き良き時代のレジーナ社の思想を忠実に受け継いでほとんど全てのパーツを自社生産しているらしいです。(そのため値段は高いですね!高級車が1〜2台買える!!・・完全に整備されたアンティークより高いかも・・)まぁ少しは我がサンキョーさんにも見習って欲しいと思います。
そんなわけで、私はポーターのオルゴールを触るのは初めてですし、もちろんきっちりした整備はできませんが、見える所の清掃くらいは問題なくできますので、その旨をオーナーのTさんに伝えてから出向きました。(Tさんは機械部分に触れるのも怖い!と言われますので・・・笑)
以下の物を用意して臨みました。
右から、刷毛、絵筆これらは毛が柔らかくて腰の強い物が最適です。次の3本はピンセットですが、右の平たいのはガーゼやティッシュペーパーをつまむのに便利です。真ん中の鋭いのはせまい場所等に絡んだ綿埃等を引っ張り出すのに最適です。
左のはアクションと動作が逆のピンセットですがこれが実は非常に使いづらい!(何で持ってるのか?・・これ、小さなビス等を整理する時等慣れれば便利なようです。)
一番左はハサミではありません。先端は少し丸みのある曲がったピンセットのようですが戻りのバネはなく、指掛けの付け根にラチェット式のロック機構があり、一定の力で摘んで手を離してもそのままの力を保ちます。細かいパーツを保持して組み立てる時等たいへん重宝します。
今回、一番活躍したのは中央のピンセットと2本の筆、刷毛でした。
ポーター〈スワン〉108弁の心臓部です。片方54枚の一対の櫛歯とその間にスターホイール、その右側にディスク駆動用のスプロケットがあります。一番右のローラーの付いた棒はディスクをスターホイールに密着させるためのプレッシャーバーです。
櫛歯やスターホイールの隙間の埃は筆や刷毛で払って掃除機で吸い取れば簡単に取れますが、スプロケット基部のピニオンギヤ周りに付いた綿埃は絡まっているのとピニオンに塗布されたグリスで固まって、ピンセットで丹念に取らないと取れません。最初はピニオンが埃で見えなかったのですが、このようにきれいになりました。
10年分の綿埃を掃除してきれいになった(外観は何も変わりませんが・・・笑)ポーター〈スワン〉で「愛の讃歌」を聴かせていただきました。至福のひと時です♫。
Tさんにもきれいになった、音も心なしかクリアーに聞こえますと喜んでもらえて良かったです。
ポーターの整備後、例によっていろんなオルゴールや音の出る楽器?で遊びましたがこの素朴なグロッケンシュピール(鉄琴)が何とも言えないクリアーで美しい音でした!鉄琴の素材もいいのでしょうが、下の箱をよく見ると形や各部材の厚み、そしてトーンホールの形状やその孔を半分塞いでいる鉄のプレートにも秘密があるようです!!
それに箱の材料にはきれいな目の詰んだ松材が使われていました。
ドイツ、ゾノア社(SONOR)の製品のようです。赤く塗られた子供用の鉄琴は見た事ありますが、これとは音質が全く異なります。(これもオルゴールサロンさんにはありました!笑)この素朴なのは初めて見ました。
今日はとてもいい勉強になりました。 Tさん、ありがとうございました。
またまたジグですが今回は直方体の4つの角を落として、八角柱を作るためのジグです。
なぜ八角柱を作るのか?ウッドレースで加工する時に四角い物から丸い物にするのは大変です。厚みの薄いものなら(6cmくらいまで)始めから曲線切り用のバンドソーで円形に切り出せばいいのですが、分厚い物は非常に切削抵抗が大きくなって時間がかかるのと8cm以上では安定して切れません。そこで製材用のバンドソーで角を大きく落としてウッドレース切削時のラフィングガウジへの負担軽減と時間短縮を図ります。
並行ガイドに取付けた直角のコーナーに四角柱を立てて、バンドソーでカット、あっという間に切れます!
写真では角度調節機構が映っていますが、45°以外は不必要だったので取外しました。(結局は専用ジグの方がシンプルで使い易いです。)
コーナーのどちらかにスペーサーとなる板材を挟んで6〜15cm角まで対応できます。
厚み(長さ)は径にもよりますが20cmくらいまでで、それ以上は従来通り手押し鉋で八角柱を作ります。このジグで安定して(安全に)切れるのは直径の1.5倍程度と考えた方がよさそうです。
八角柱がいっぱい出来ました!
筋向かいの布袋工房さんに時々来られるTさんから特大ジャガイモをたくさんいただきました。
じゃがいも大好き仙人としては超嬉しい限りですが、いろいろと調理法を考えなければなりません。
先ずはその大きさを見てください。乾電池はおなじみの単三サイズ、左は小さい方、右は中くらいの物です。
一日目はオーソドックスに工房の薪ストーブに鍋を掛けて塩茹で、そしてバターで・・・あつあつ、ほくほく・・・[E:happy01]
バンドソーで作業してる間にちょっと茹で過ぎてしまいました。
あっ、手前のねじ釘は中までよく熱が伝わるように突き刺してあったコースレッド75mmです!
二日目は我が家でちょうどお食事当番でしたので、夕食にジャガイモずくしを
左からジャガイモとキャベツ、セロリとベーコンのスープ、大皿の上はジャガイモのステーキ醤油味ベーコン添え、右はジャガイモと玉ねぎのパンケーキ、スモークサーモン添え、中央はジャガイモのバターソテー黒胡椒風味です。パンは高木ベーカリーのプチバタールのオリーブオイル焼きとチーズ入りプチバタールでした。
ジャガイモはもちろんご近所にもお裾分けしましたがまだまだあります!
当分の間ジャガイモ料理が続くと思われます。 しあわせ〜〜。
Tさん、ありがとうございました。
先日といってもだいぶ前に木彫のTさんからの依頼で娘さんの結婚披露宴会場の受付に置くフレームにオルゴールの取付を依頼されました。
つい最近、娘さんの結婚式があり、とても好評だったらしいです。[E:notes][E:up]
額の右上にいるつがいの小鳥達が回転します。(この辺は時の音色さん風ですね・・笑)
曲はもちろん結婚行進曲・・メンデルスゾーン 真夏の夜の夢より・・です。ムーブメントは18弁ですがバランスの良い音で良く響きます。
フレームや小鳥の部分の材質はシナの木なのと厚みに制限があるため、小さな短い木ネジで回転機構に固定するには強度的に心配です。そのために桜の薄板を前から見えないような形に切り抜いて小鳥の裏に貼付けて回転台に固定しました。またネジ巻き用のハンドルも桜材を旋盤で挽いてこの板に目立たないように取付けました。しかし他人の作品に手を加えて加工するのはとても緊張します。でもたいそう喜んでもらえて良かったです。
こんなサプライズでお祝いしてもらったら、ちょっぴり照れくさくて超嬉しいでしょうね。
娘さん、ご結婚おめでとうございます。小鳥たちのように仲睦まじくお幸せに・・・[E:heart04]
今日は朝から木工仲間である京田辺市のKさんの工房「ぶん」におじゃましてきました。
Kさんは京・木工仲間の会員で、毎年12月の「木のかおり」展の案内状をお願いしており、私は会の会計担当ですので、その代金お支払いというのが名目ですが、本当の目的は工房見学です。
以前にも2回程訪問した事はあったのですが、いつも会社の帰りで夜でしたのでゆっくりできませんでした。
Kさんは私と同じ学年で同じように今年退職されて同じように木工三昧の毎日を過ごしておられるようです。(笑)
彼の専門はウッドターニング(ろくろ、旋盤)で、その徹底的な懲りようたるや私も脱帽するぐらいです!!
京田辺は宇治茶の産地でもあるので、先ずはおいしいお茶を入れてもらって、お互いの近況などを話しながら、きょろきょろすると飾り棚にユニークな作品が・・・
左から少し偏芯させて挽いたユニークな花器、小物入れ2点(リチャード・ラファン風?)、偏芯させて挽いた小鉢?、木の葉を塗り込んだ盆
下はミニチュアサイズのワイングラスで小さな黒檀の物は直径2cmくらいです。
そして他の3つはリングがしっかりはまっています。これは種を明かせば一本の木から細い持ち手の部分を削る時にリング状に残すのですが、本人はわりと簡単なテクニックと言われますが、それなりの技術、経験が必要です。
はい、下、右のは2本もリングが・・・これ、1本目のリングを切り離した後はどうするのか? 片方にテープででも貼付けとくのかな?・・・聞きそびれました。
そして、左のボールですが、木工旋盤の経験のある方ならご存知でしょうが、真円を挽くのは非常に難しいワザです。
彼は、こともなげにああ、それは専用のジグがあって、簡単にできるよ!とおっしゃいます。後でそのジグを見せてもらう事にしました。
最初、私はこのボールの材は一位だと思ってましたが、よく生け垣に植えられている〈かいずかいぶき〉だとのことでした。
これは漆で仕上げられた物ですが、Kさんは伝統工芸的な物ではなく独自にいろいろな技法を試しておられます。
(もちろん、ベースは伝統的な技法ですので、それを習得した上でチャレンジされるようです。)
はい、これが球体を挽くための専用ジグです。そう、右側のポールの上部に付いてる左先のちっちゃい丸いビットが刃物です。ネジで半径を決めて、ジグのポストを支点にして回せばきれいな半円に削れるという算段です。
フーム、これは剛性を十分に取れば木でも小さな半径の物なら自作できそうです。問題は仕上げた半円の反対側を削る時のチャッキングですね。真空チャックを使うか専用チャッキングジグをこれまた作る必要アリ。ウーン!
はい、これがKさん愛用のマシン、VIC MARC VL-300です! このマシンを導入するために家まで改造して、土間に基礎を打って固定してあります。右側のテイルストックだけでも片手では持ち上がりませんから10kg以上あるかも・・・
そして超スロースピード(10rpm)が使えるのも作品の巾を広げるために必要なようです。
マシンを見せてもらった時、チャックに不思議な物が・・・正方形の板に2本の釘が出てるんですが・・
Kさん、ヒントは周りにへばりついているオレンジ色の物だよと言われてよーく見ると、柿の皮でした!!
なんと彼は昨夜、渋柿の皮むきをこのVIC MARCでやっていたのです!! ・・・すぐに剥けるよ(笑)・・・
これもVIC MARCの超低速回転のなせるワザですね!
私のマシンでやったら、顔面に柿がぶっ飛んでくること、受け合いです。
他の部屋にも作品がいっぱい、家全体がギャラリーのようです。
2階には漆の作業をする部屋があり、ここにはいろいろな漆でしあげた作品があったのですが、話に夢中になるあまり写真撮るの忘れましたー。
また、家の近くに木地作り等の工房があり、木材置場には彼が主に使う屋久杉、肥松、黒柿等の「宝物」が山のようにありました!
お昼で帰るつもりが昼食を近くのお米屋さんが経営するレストランでごちそうになりましたが、老人にとても優しいレストランで、65才以上の割引があり、安くてとてもおいしかったです。その後もKさん宅でコーヒーをいただいて、木工や他の趣味の話等、とても楽しいひと時を過ごさせていただき、帰りがけに近くのムサシへ寄って帰ると4:30をまわっておりました。
Kさん、今日は貴重なお時間、ありがとうございました。
今日は先日造園屋さんが持って来てくれて、玉切りにしてあった木を薪割りしました。
立ち枯れのようで根元に近い部分はしっかりしてますが、上の方は菌が入ってぼそぼそです。
ぜいたくは言ってられませんので全て割って薪にします。その代わり枯れてる部分は今年使えそうです。(笑)しっかりした薪に比べると3倍くらい早く絶ってしまいますが・・・
腐ってない部分はまだ今年は使えません。乾いた薪と入れ替えて下の方に積みますが、これが薪割りよりも思いのほか重労働で腰に来ます。
今日は風がけっこう強く朴の葉っぱがたくさん落ちました。幹の直径はまだ10cmにも満たない朴の木ですが、葉はいっちょまえに大きく、大きいのは30cm近くあります。
写真の左から二つ目は標準的なクヌギの葉ですから、朴の葉がいかに大きいかおわかりいただけると思います。
今日は工芸作家展、最終日ですが高槻から来られたご夫婦が「すみません、全部聴きたいのですが・・・いいんでしょうか?」と話しかけてこられ、全てのシリンダー型6台とディスク10枚近くを聴いて下さいました。
始め、お二人だけオルゴールの前に座っていらっしゃったのですが、気が付くと10名近くの方が後に座っておられました!
今日はもう、仏前ミニコンサート状態です。このご夫妻の奥様はピアノの先生のようでバッハが大好き、曲間にお話ししていると私もバッハは好きですから、もう止まりません! 後にお座りの方々もじっとその会話を聞いておられます。(笑)中にはうなずいている方も・・・音楽談義やピアノとチェンバロの違い等についても飛び出し、私とこの先生の解説付でコンサート?が進行しました。
また、小学校低学年とおぼしき小さな子供を連れたお母さんやご夫婦も結構来られましたが音楽の好きな子はじっとおとなしくオルゴールの前に座って覗き込みながら聴いてくれます。中には何も説明してないのに「このギザギザの弦は左が高音、右が高音や!弾かれてる時の音でわかった」とか、「筒が一回まわると左にずれて違う楽章を弾いてるで!」・・・お母さん「えっ、ほんと、本当なんですか?道理で長い間演奏してると思いました!」という子もおり、この子の洞察力には脱帽でした! また、ショパンの曲を3曲聴いてくれて帰り掛けにハイタッチをしてくれたかわいいお嬢ちゃんもおりました〜。きっとピアノで練習してるんでしょうね(笑)
今日は可愛い聴衆や、思いもよらぬミニコンサート開催でとても充実した展示会でした。
内容と関係ないですが釈迦堂を出た所には大輪の菊の花が(これも毎年あります)
3日間の展示会でしたがご近所はもとより、遠方からもたくさんご来場いただきありがとうございました。
野山のおるごーる仙...