バンドソーで薄物を挽くためのリップフェンスを改良しました。
今までは通常のリップフェンス、つまり背の高い平行ガイドですが、バンドソーにはドリフト現象というのが必ずあり、ブレードの研磨具合や機械の癖によって決まるのでフェンスのセットが面倒で、また一旦墨線から外れると修正のしようがありません。
そこでブレードのわずか手前で一点だけ接触するように並行ガイドに鉄パイプを取付けました。
ちょうど直径40mmの鉄パイプにクロームメッキした物が手元にあったのでこれを平行ガイドに固定しました。
材料を沿わすだけで力はほとんど掛かりませんのでパイプに2カ所M4のタップを立ててM4ビスで取付けているだけです。
横から見るとブレードのわずか手前、こんな感じです。
早速200mm巾のアパを5mm厚に挽いてみました。
横からガイドに押し付けて挽くので振動せずに安定して切削できます。またコントロールもしやすいです。
上から下まで5mmに奇麗にリッピングできました。
これで薄板を製材する時のロスが少しでも軽減できそうです。
薄板のリッピング以外にも墨線の入れられない変形材の2分割等に威力を発揮します。
ウォールナッツのコブ材もこのとおり、きれいなブックマッチが取れました。