毎日山ごもり

定年退職後、携帯電波の届かない山の工房に毎日こもって木工やオルゴール製作に没頭している仙人?のブログです。

2015年05月

毎日、山ごもり
定年退職後、携帯電波の届かない山の工房に毎日こもって木工やオルゴール製作に没頭している仙人?のブログです。

鉛筆毛引き

鉛筆毛引き2本、左は0.9mmのシャープペンシルを付けた主に製材時のラフ毛書き用、右は0.5mmの汎用です。


どちらも15年ほど前に自作したものですが、近頃竿の動きが悪くなったり、落としてシャーペンの調子が悪くなったりしてしまいました。


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0.9mmの方はステッドラーの製図用を使ってましたが何回か机の上から落下させてしまい、ついに先端のスリーブが曲がってしまいました!
確か当時は0.9mmというサイズは高価な製図用しかありませんでしたが今はどこでも売ってますのでグリップ部分がしっかりしていてホールドが簡単、確実にできそうなペンテルGRAPHGEAR500に交換しました。(¥450・・ステッドラーの約1/3)グリップ部分の直径が少し太いので竿の穴を1.0mm拡げました。



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竿の固定はM6ボルトで直接押さずに真鍮棒とパープルハート材のストッパーを介して押すようになっているので閉め具合はソフトですが確実に止まります。竿前部のR面に木鑞を拭き込んでスムーズな動きになりました。




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0.9mmの赤の芯を入れてみました。


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こちらは0.5mm仕様、シャーペンは無印良品のアルミ製です。
本体は市販の鎌毛引きを改造したものです。竿はローズウッド、ペンシル取付部はチークです。
(多分そこらに転がってた端材を使ったんだと思います。)


こちらは竿のR部分を磨き直して木鑞を塗り、完了です。


2本ともとても調子よくなりました。


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ブックワゴン完成

ここ連日の好天に恵まれてオイルの乾きも順調です。


仕上げ塗りが完了して最終組立をしました。


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本を入れると(まばらですが・・笑)こんな感じ


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天板を跳ね上げたところです。


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Tさん、お待たせしました。
いつでもどうぞ!


気になる木

工房へ向かう途中の谷の向側に生えている杉ですが崖から水平に1mくらい張り出してそこから垂直に上に伸びています。
ここは日当りの悪い場所なので陽光を求めて必死で上へ伸びたんでしょうね。


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サペリの製材

先日ゲットしたサペリを製材します。


木理をよく見て板目取りと柾目取りの材を決定します。


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このサペリはとても丁寧に乾燥されたようで捻れや反りがほとんどありませんが、バンドソーに負担をかけずにきれいに挽くために4面を手押し鉋でフラットにします。


行程が増えますが、バンドソーの定盤に当る面が平滑で凸凹がないと材が振動したり踊ったりしないのできれいに挽けます。
また、墨線も入れ易く見易くなるので、かえって挽き割りの歩留まりがよくなります。


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1本の木口に鉋を掛けてみました。
この材で24cm×16cmです。年輪の数は50本以上あり、年輪の形状を見ると直線に近く、辺材も全くないので途方もないような大木だったようです。


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今日はとりあえず両端の65cm長さの2本を製材してみました。
板目の30mm、20mmと柾目の20mm厚、そして脚用の65mm角材を4本挽きました。


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ブックワゴンの製作−8

天板の形が出来たところで全てのパーツを取付けて不具合がないか確認します。


天板付にしてオリジナルより品格が上がったように思います。(自己満足?)





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一旦バラして、天板の裏に反り止めを入れ、最終研磨をして、オイル仕上げをします。


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蝶番の微調整
蝶番の取付けは難しい作業の一つです。一般的には皿頭の木ネジで締めるので蝶番の取付け穴のセンターに下穴を開けないと締め付けた時にずれてしまいます。
まず、蝶番を取付ける本体と蓋を正確な位置で動かないようにクランプなどで固定します。蝶番の穴径と同じ径の先端を鈍角に研いだポンチでマーキングします。このセンター穴に正確に垂直にした穴を開けます。


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オイルを塗って乾燥中・・・枕が気になる?
あっ、これは木をじっくり寝かせるためではありませ〜ん。わたしのお昼寝用です。(笑)


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ブックワゴンの製作−7

”エンザート”が入荷したので棚板の側面に下穴をあけてエンザートをねじ込みます。
専用工具も市販されていますが(高いので)M6ボルトとナットを使ってねじ込みます。


先端の切り欠いてある部分が切刃でセルフタッピング機能があります。うまくねじ込む秘訣はピッタリの下穴を垂直に開けることと必ず下穴の面取りを行うことです。面取りをしておくとエンザートの最初の食い付きが良く、結果的にきれいにねじ込むことができます。写真のウッドクランプは棚板の板厚が薄いので万一の割れが発生しないように加工時のサポートです。


ホームセンターに売っているインサートは本体にテーパーが付いており、説明書の下穴径で加工すると軟材や面積の広い場合は問題ないですが今回のように板厚が薄い場合は割れる確率が高くなります。また下穴径を大きくすると結合強度が弱くなってしまいます。そしてエンザートには切刃があるのできれいなネジが立つことです。
(一旦ねじ込んだ物を切断して断面を見るとエンザートはきれいなネジが切れていますが切刃のない一般の物はむしり取ったようなネジになっています。これは当然引き抜き強度に関係します。)


昔、R171沿いにあったP-ホームセンターには置いてたんですがねぇ・・・高かったけど、そして真鍮の表面の色が少し酸化してました!・・・誰も買わなかったんでしょうね。(笑)


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ボルトの六角穴を六角ドライバーでサポートしてボルトの垂直を維持し、ナットをスパナで回してゆっくり慎重にねじ込みます。


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ねじ込み完了


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やっと枠に取り付きました!


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天板の長さを揃えて、開閉用ヒンジ取付の座グリを加工します。


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銀杏の製材

今度は時の音色さんが彼女のお客さんからいただかれた銀杏の製材です。


碁盤を作るつもりで20年も前に丸太から製材し、寝かせてあった盤が2枚、長さは1.6mですが充分に乾燥していると言えど一人では持てません。


2本ともきれいな材ですが、1本は巾40cm超をそのまま使いたいということなので、製材所で挽いてもらうことにしました。



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もう1本は43cm巾を2枚に割り、さらに長さも75cmにしてバンドー君で製材します。


今日は大型扇風機の登場で快適に製材。
とても素性の良い銀杏で洋館を切るように・・・とはいきませんが気持ち良く切れます。


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1本の盤から2.5cm厚が11枚、1.1cm厚が昨日のも入れて26枚取れました。


時の音色さん、当分の間、黄色い木には困らないですね!(笑)


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昨日挽いてプレーナーで1.1cm厚に仕上げた12枚です。これらは節もほとんどなく、本当にきれいな材です。


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屋久杉の製材

時の音色さんのお友達?のアクセサリー作家さんがもらった屋久杉の塊、ご本人は「どうしたらいいかわからへ〜ん!」と困っているらしいので、この貴重な屋久杉のためにも、お助けを!


先ずはバンドソーにかけるための基準面を作るのに手鋸で出っ張っている部分を切り取ります。



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女木挽き職人登場!
気分はもう、いっぱしの木挽き職人です!(この真剣な眼差し!![E:eye])


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なんとか手押しカンナDynichyの定盤に収まるようになりました。


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基準面を作ってバンドソーで挽くと屋久杉独特の芳香が漂ってきます。
美しい切断面は時の音色さんのブログを参照下さい。


http://blog.goo.ne.jp/tokinoneiro-orgel/e/599ae397f817081da9349ea90b95e6f7


かんざし用に5cm巾で3cm厚の板を3枚、残りは2cmと1cmの板材にしました。


樹齢千年以上の物を「屋久杉」と呼ぶ(千年未満の物は「小杉」)らしいので、このブロックが千年を超えた木の一部ならこの木に触らせてもらえるだけでもありがたいことです。
まして、これを切り刻んで製材する訳ですから、できるかぎりよい表情を見せてくれるような木取りをし、できた材からはそれ相当の物を作らなければなりません。
(これはちょっとプレッシャーですね!)


この悠久の時を刻んだ杢を眺めつつ、そんなことを思いながら製材しました。


ブックワゴンの製作−6

可動式の仕切板の調整をします。
これがけっこう手間がかかりますが、実際には多分付けっぱなしになると思います。(笑)


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本を置くとこんな感じです。


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側板との位置確認です。


真鍮のM6のインサートナットが明後日に入荷すれば組立ができそうです。
天板は組立後、現物合わせとします。


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クラマゴケ復活

杉林のクラマゴケが完全に復活しました!
苔ではなくイワヒバ科の仲間でシダ植物ですが、アクアマリンというか青緑ですね。この一帯だけ何か別世界のような雰囲気に思えます。


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ツルニチニチソウ
これは野生で栽培種のように葉っぱに斑がありません。


Photo


今日は野アザミの花でシマハナアブがホバリングをしていました。


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