Veritasのブルノーズプレーンが届きました。
早速のバラバラ事件です。
これはこの手の金属の工具を買った場合(特に輸入品)は表面に必ず錆び止め処理がコーティングされているので、石油系溶材で拭き取ってから通常の皮膜を形成しない錆び止めを塗布します。
もちろん、どういう構造になっているのか各部を穴のあく程見て触って確かめておかなくてはなりません!(笑)
ブレードをセットした所です。
このカンナの特徴としてこの状態で、チゼルプレーン(ノミカンナ)として使用で来ます。
そしてトゥピースを取付けるとブルノーズプレーンとなります。
裏から見ると・・・トゥピースは前後に調節できますので刃口をできるだけ狭くすることで一枚刃ですが逆目をある程度押さえることができます。
精度のよい機械加工がされており、1本のネジを締めるだけで本体のブロックとトゥピースの作る左右の面が気持ちいい程ピタッと合います。
写真ではブロックの巾よりブレードの巾がわずかに広いですが、用途によって両面を使う場合はブレードの巾をブロックの巾にぴったり合わせて研磨しなくてはなりません。(和鉋のように用途によっては自分で仕上げなくてはなりません。)
今まで購入したプレーンのブレードの刃裏は砥石の研磨痕が残っていましたがこのブレードの刃裏はラッピングか電解研磨したようなマット面になっています。刃表には砥石の痕が残っていましたが説明書には「さらに良い切れ味を求めるには研ぎ直して下さい。」と書いてありました。
このカンナの一つの使い道としてこのような組立ててしまった入隅直前までをブルノーズで仕上げて、後の10mm弱をチゼルプレーンにして削れば完全に隅までカンナ掛けができます。
ローアングル(ベッド角度15°、刃先角25°)なので木口もきれいに削れますがトゥの長さが短い分、削り始めが安定しません。これはやはり専用のローアングルプレーンの出番です。
ブルノーズプレーンは結局、用途が限られてきますが、他のカンナではできない、ノミでは精度を保つのがちょっと難しいといった場合に活躍してくれるでしょう。
和鉋にも似たようなのがありました!
その名も「隅突き鉋」です!!
和鉋ですが押して使うんですね!(笑)