毎日山ごもり

定年退職後、携帯電波の届かない山の工房に毎日こもって木工やオルゴール製作に没頭している仙人?のブログです。

2015年10月

毎日、山ごもり
定年退職後、携帯電波の届かない山の工房に毎日こもって木工やオルゴール製作に没頭している仙人?のブログです。

寄せ木のデコレーション入りオルゴール-4

天板の回りに縁取りの木を貼付けます。
ウォールナッツは山桜、サテンシカモアと黄檗にはローズウッドの縁取りをします。


ウォールナッツの箱は側面に緩いアールを付けるので上部のアール加工後、蓋と実に切り離します。


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ウォールナッツの箱も切り離しが完了して、他の箱の行程に追いついてきました!


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蓋の上部にもゆるやかな丸みを付けます。


この杢はどちらから削っても逆目が起きやすいので鉋の刃の出をほんのわずかにして、刃口も狭めて4方向から削ります。


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寄せ木シリーズ3台の形がほぼできました。


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工房村にソーラーパワープラント出現!

お向かいのSさんの敷地にソーラーパネルが出現しました!!



主に灯りや夏場の扇風機用として使われるようですが、オービタルサンダー程度の簡単な電動工具なら充分使えそうです。


使用感等聞いて、よかったら我が工房にも導入しようかな?





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寄せ木のデコレーション入りオルゴール-3

昨日接着した箱を蓋と実に昇降盤で切り離しますがブレードの高さを調整して左右は0.5mm程度残してカットします。
これは完全に切り離してしまうと高速回転のブレードで切り離された蓋が傷ついてしまったり最悪の場合はキックバックでオシャカになってしまうのを防ぐためです。残った左右の0.5mmは手鋸でゆっくり切断します。


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手鋸で切断した残りとわずかな目違いを豆鉋できれいにさらいます。


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これは寄せ木シリーズではありませんが同時進行している曲面を取り入れた箱の上半分をイメージの曲面になるまでひたすら鉋で削ります。


蓋と実を切り離す部分が曲面の途中なので先に切り離すとカーブが合わなくなってしまいます。
下半分は切り離し時に基準面が必要なため、後で加工します。


ライトを点けないとウォールナッツに書いた鉛筆の基準線が見えません!(笑)
このライトは充電式のLEDランプなので発電機を回さなくてもOKです!


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天板側はすでに丸みが付いて基準面として使えないので脚側に当て板をクランプして切断します。
やはり左右の切断時は0.5mmずつ残してカットします。


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下半分の曲面を鉋で削って、サンドペーパーで整えます。


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ほぼイメージのフォルムに仕上がりました。


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さっそくムーブメントを取付けて試聴です。


第一印象は、輝きのある音?でした。


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寄せ木のデコレーション入りオルゴール-2

箱の前板、後板、側板を切り出して、規定の長さに合わせてペティワークで正確に45°に留め切りします。
スプルースの響板は以前に作ってあった在庫標準品を使います。


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各板の内側に響板、アクリル板受け、天板のはまる溝を切ります。今回は昇降盤の平行ガイドを正確にセットしてフラットカット用のブレードで加工しました。


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天板にも溝を切り、嵌め合いや収縮分のクリアランスを確認しておきます。



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響板も同様に、特に響板は接合が緩かったり隙間があるとビビリが出たり、クリヤーな音で鳴ってくれませんから慎重に厚みを調整します。
嵌め合いの固さは樹種によっても微妙に変えます。硬めの響板はわずかにきつく、スプルースはもう少しきつ目、もっとも柔らかい桐の場合はさらにきつくしておきます。


自動カンナでではあっという間に削り過ぎてしまうので+0.3mmくらいに仕上げて、あとは手で削ります。


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少しずつ削っては厚みを確認します。
サンドペーパーを使うと両端がどうしてもダレるので最後に#400をサッとかける程度にします。


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寸法も重要です。繊維方向(横)はほとんどピッタリに、前後方向は収縮、膨張を考慮して−1mm程度にします。


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基本的に響板は接着はしないので組立てる前にオイル塗装をします。ただし溝にはインシュレーターのつもりで少量の木工ボンドを塗っておきます。(タイトボンドは固まると硬度が固いのでこの用途には使いません。)


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響板の厚み、寸法が仕上がったらゲージを使ってムーブメントの取付け穴をマーキングし、孔をあけます。


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接着剤を塗って一気に組み立てです。クランプして一晩置きます。


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カフェ・モンタージュ

はい、やってきました。おなじみのカフェ・モンタージュ


今日はいつもの夜のコンサートではなく真っ昼間、午後3時のカフェです。(えっ、私にしては遅いって?・・・それはここの開店時間が3:00pmなんです。)


昼間でもこのトレードマークのランタンが出迎えてくれます。


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じつは今日は例のポルタティーフ・オルガンの側板とふいごの裏板に時の音色さんに絵を描いてもらうための打合せと現物の引き渡しにカフェ・モンタージュを選んだのです。


さっそく注文しなければなりません。いや、絵ではなく飲物です!


アフターヌーンティということで、時の音色さんはハーブティー、私はアップルシナモンティーを注文しました。
ついでにケーキも! 今日のケーキは「タルト・ショコラ・オー・ド・ヴィ」・・(とても覚えられへんな!)


アルコール入りのショコラムースを焼きがためてあるんですが洋酒ではなく宮崎の芋焼酎なんです!!
表面はカリカリ、中はしっとりして器のビスケットも固すぎず、実に絶妙な味でした。
もちろん紅茶も飲み易くいい香りで、またこのガラスのカップとソーサーが紅茶の色を引き立ててくれるんです。
特に私の座った方からは少し照明を落としたカフェ内に差し込む外からの光がその色をさらに美しく見せてくれます。
以前訪れたライン川沿いの洞窟内のワイナリーで外光にかざして見たルビー色のロゼワインを思い出しました。


食べさしの写真ですんませ〜ん。
新品の写真はこちらを参照下さい。
https://www.facebook.com/Nowhereman詩と洋菓子-347101358641047/


そうでした! 絵の方は気心も知れていますから、現物を見せて私のイメージを伝えるだけで後はおまかせ!
どんな絵が描かれて来るか今から楽しみです。・・・ワクワク。


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このユニークなスポットライト!
そうです。工事現場用の一番安いライトです(笑)
電球はスポットライト用に交換してありますがこの見慣れたクリップオンの金具と針金のガード!
通常の使用では先端のU字状の針金は内側に向けて使い、飛散物や物が当った場合の電球の保護の役目をするんですがここでは花びらのようにフルオープンで天井のあちこちにぶらさがっております。
そしてこれらが他のアンティークで品の良い調度品となぜか絶妙にマッチしているんです!


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カフェの中央奥にデンと構えているグランドピアノ、スタインウエイ&サンズ(ニューヨーク)製ですがかなり古そうな物で黒の塗装も現代のピカピカの光沢ではなくとても落ち着いたマットです。オーナーのTさんに聞くと100年くらい昔の物だそうです。


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この楽器は、ヴァージナル(チェンバロの一種)かと思ったのですが、尋ねるとクラヴィコードでした。


主に北ドイツで使用された鍵盤楽器ですがC.P.E.バッハ等がこの楽器のための曲を残しています。
チェンバロよりもさらに音が小さいので一般的なコンサートで演奏されることはまずないのですがここの空間なら充分に使えると思います。以前に何度かコンサートにも使ったらしいですが、是非聴いてみたいものです。


オーナーのTさんは調律もされるとのことですのでこのクラヴィコードや前のピアノもご自身で調律されるようです。


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この他にもバロックリコーダー等が並べられています。
これらを見るだけでも古楽器好きにはたまりません。


そしてこのカフェの音響装置の出口・・・スピーカーは名器、「タンノイ、オートグラフ」です。
昔のクラシックファンのオーディオマニアの憧れの的です。ただし、このスピーカーシステムはうまく鳴らすのが非常に難しいと言われていました。


今日はこの町中の隠家の様な心地よい空間で若い頃の憧れのスピーカーから流れて来るバッハやメンデルスゾーンのLPの音楽に耳を傾け、楽しいお喋り(否、打合せ?)にあっという間に時間が過ぎてゆきました。


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A-テーブル完成

朝からA-テーブルにオイルを塗って乾燥待ちです。


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空気が乾燥しているので乾きが早いです。
午後3時ごろにはもう指触乾燥状態なのでボルトで組立てて、天板受け部分にコルクシートを接着し、ガラス天板を乗せて重し代わりに・・・早速写真も撮ってみました。


明日もう一度バラしてスチールウールで研磨した後、ノーマルクリヤーで磨いて完成です。


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A-テーブルの製作-3

メインポストと"A"がボルトでつなげるようになったのでガラス板がきれいに収まるようにトリマーで円弧状に段を付けます。


捨て板の合板をクランプで2カ所固定して特製のコンパストリマーで彫り込みます。


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250Rの円弧がきれいに加工できました。


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特製のコンパストリマーです。
ベースはNTカッターの”円切りカッターのアームにトリマーベースを取付けた物です。


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裏から見たところです。
実は以前に作ったこのトリマーベース部分を落として割れてしまっていたので今回、桜材で作り直して復活しました。


以前に作った物は板厚が薄かったのと木目方向がアームと並行していたので割れ易かったようです。
今回は板厚を充分に取って木目方向も変えたので多少のことでは壊れないと思います。
70〜450Rまでの円加工ができます。


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A-テーブルの製作-2

A-テーブルの部材の機械加工がほぼできました。


当初"A"の部分はウォールナッツで考えていましたが、デザイン上細い部分が多くなるので割裂しにくく強度の高いブラックチェリーにしました。メインポストはカリンです。


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メインポストと"A"を仮組してガラスの天板を乗せ、切り欠き部分をマーキングします。


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メインポストを接着してくランプで締め、一晩置いておきます。


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"A"の補強リブの部分は両面を3mm段落としにしてみました。
場合によっては、この部分は着色したほうがいいかもしれません。組み上がってから考えることにします。


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A-テーブルの製作

ガラスのA-テーブルです。



なぜ"A"なのかって?
アルファベットの第一字、私のイニシャルですが、それ以外なんの意味もありません!(笑)


あっ、この図はあくまでイメージ図ですのでこの通りにはできません。





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まず、メインフレームの支柱の両端にホゾを切ります。
いつものように直角切り函で所定の深さまで溝を入れます。


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テノンカッターで不要部分を切り落とします。


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全ての部材(と言っても4ピースです)が揃いました。


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今回は支柱の曲線加工を旋盤でやってみます。
ホゾの両端をホールドして外周をラフィングガウジで丸く挽きます。


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一番細くする位置にパーティングツールで所定の深さまで切り込みます。


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スピンドウガウジでイメージの曲線になるように挽きます。あとはサンドペーパーをかければ終了です。


実にスピーディです!ワークを旋盤にセットしてから15分程度です。
いままでだとバンドソーで曲線引きをして、スピンドルサンダーで平滑にしてからクイーンアンビットで4回(実際には一発で加工できないので8回〜12回)の切削加工が必要ですので1時間はかかります。


欠点は


1)面白い形の端材ができない!!!
(ぜんぶ切削屑となってしまいます。)


2)長手方向の曲線は今回は非常にシンプルです。もっと複雑な形でも出来るんですが、一方、円周方向は画一的な一定の円弧となってしまいます。


3)高速で切削するとシャツの第一ボタンまできっちりかけていても切削屑がシャツやパンツの中まで侵入して来る!
(今回はアレルギー性の低いカリン材でよかったですが、モアビやウエンジだともっと悲惨なことになります。)


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寄せ木のデコレーション入りオルゴール-1


8月に作った寄せ木の飾り板を入れたオルゴールボックスの製作です。


寄せ木の飾り板と対にする表板の一つを作ります。


柾目の黄檗の板3枚を接ぎ合わせて200mm巾の板を作ります。


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木目と直角方向に30mm巾にカットします。


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1枚おきに30mmずらせて接着します。


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両側の耳を切り落として鉋で仕上げます。
光の加減で微妙なチェッカー模様(市松、石畳、あられ)の板ができました。


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今回は4台分の木取りをしました。


中央の板が蓋の表板となります。(左から黄檗、サテンシカモア、ウォールナッツが2枚です。)
上の4枚が側板です。デザインにより、厚み、巾が少し異なります。
寄せ木の飾り板は3枚なので1台は飾りなしのシンプルな箱となります。


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