毎日山ごもり

定年退職後、携帯電波の届かない山の工房に毎日こもって木工やオルゴール製作に没頭している仙人?のブログです。

2015年10月

オルガンの製作 その-23 鍵盤の製作-4

旋盤にフェルトバフを付けてキーを磨きます。ローズウッドも楓もオイルの吸い込みが少ないのと連日の秋晴れでオイルの乾燥が早く、朝と夕方の2回バフ研磨ができました。


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鍵盤、完成です!
なかなかいい感じになりました!


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オルガンの製作 その-22 本体の組立=側板と前板の装飾-2

側板と前板、鍵盤押さえ板の彫刻が一応、完成しました!


明日もう一度冷静な?目で見て、確認し、不備な所を修正して彫刻の最終仕上げを行おうと思います。


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鍵盤押さえ板には山桜を使いましたが、これは正解でした。
桜材は硬いのですが、欠けたりせず目に流されないので細かい文字や線の彫刻は非常にやりやすいです。
さすがは昔から版木に使われてきただけのことはあります。私の感触では朴や桂より彫り易いです。
しかし、これを側板や前板に使うととても重くなってしまいますので軽いサペリを選びました。


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オルガンの製作 その-21 本体の組立=側板と前板の装飾

前板には「Festina lente」 の文字を彫刻します。ラテン語で ”いそげ、ゆっくり” の意味です。
私の好きな言葉の一つです。


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側板は形が割と特異なので、下の部分にだけ装飾を入れます。
飾り罫を彫刻し、円の中に時の音色さんに絵を描いてもらうようお願いするつもりです。
もちろん、左右違う絵で・・・(笑)


こうすることにより円の外側はオイルフィニッシュ、内側は絵に適した下地や仕上げができます。


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今日は右側の側板だけ彫刻ができました。




私は彫刻があまり得意でないので集中してできません。最近、視力が衰えてヘッドルーペをかけないとどこを彫ってるのかわかりませんので(笑)それがとても疲れるのです!
それと今の季節だと3時頃までが勝負です。夕方になると光線が弱くなって、さらに見えにくくなります。


明日は朝からがんばって、もう1枚の側板と前板ができるかな?




ほんとうは集中して全てを一日で仕上げる方が私の場合はいいと思うんですが・・・一日経つと彫り方が変わってきてしまうのです。


彫刻専門の方は大作を何日もかけて同じ調子で彫り上げられますので凄いなあと感心してしまいます。




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彫刻前の写真とずいぶん色が違いますが場所、時間、光線の具合ですね。
本当の色はこの中間くらい、どちらかと言えば彫刻前の写真の方に近いです。


オルガンの製作 その-20 鍵盤の製作-3

キーを押した時に当るストッパーに革を接着して木ネジで取付けます。


キーをいっぱい押した時にカタカタ音がしないようにと、操作感をよくするためです。


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キーを外してオイル仕上げ、一回目はキーをオスモカラー エキストラクリヤーにドボ浸けして拭き取ります。
一回目の乾燥中です。一晩置いてからフェルトバフで研磨して、今度はウェスに付けたエキストラクリヤーで拭き込みます。
表面がツルツルになるまでこれを繰り返します。



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この作業が終わると鍵盤とアクション部の製作は完了です。


オルガンの製作 その-19 鍵盤の製作-2

シャープキーの側面を豆鉋で山形に削り、全ての角の糸目を取ってサンドペーパー、スチールウールで仕上げます。


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ナチュラルキーは軽くするために先端の50mmをトリマースタンドで裏鋤きします。
これで20%は軽くなる計算です。


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うん、なかなかいい感じになってきました。


この後、各キーは表に出る面をバフ研磨とオイル仕上げを何回か繰り返します。



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オルガンの製作 その-18 鍵盤の製作-1

ナチュラルキーは11個で260mm巾が必要ですが、ちょうどいい楓は180mmしか巾がなかったのでシャープキーのない部分で3枚に分けて木取りしました。
鍵盤の図面を貼付けてc'〜f"の記号を書いておきます。(切り離すとわからなくなりますので・・笑)
ヒンジ(支点となるφ3の真鍮棒)の入る溝やフェルトで押さえる面の段欠きを昇降盤で切ります。
手前の見え掛かりの凹加工もトリマーテーブルで予め加工しておきます。


シャープキーは厚みが少し足りなかったので裏に4mm厚のカリンを貼付けてから溝加工と手前に30°の傾斜をトリマーテーブルで付けておきます。


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ナチュラルキーにシャープキーが入る部分の両端に昇降盤で切り込みを入れます。
加工高さが75mmあるので安定して切れるようにマイターゲージに特製のフェンスを作って取付けています。
フェンスと一緒にカットするのでカエリも出ず、ビビらないのできれいにカットできました。


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糸鋸で切り取り、ノミで仕上げます。
この後糸鋸で各キーに切り離します。切り離した後、キーの裏にもフェルトペンで音階を書いておきます。


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切り離した各キーの側面を定盤の上に置いた#240のサンドペーパーで慎重に摺って厚みを合わせます。根気のいる作業です。
厚みの揃ったキーを仮に並べてみました。


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ヒンジの部分です。
φ3の真鍮ロッドにキーに切ったU-溝が嵌っているだけです。フェルトを貼った板で上から押さえます。
各キーの間にはキー同士の干渉を防ぐため0.5mm厚のワッシャーを入れています。


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キーを押すとステッヒャーが押されて該当するパレットが下がります。
ヒンジの部分が心配でしたがけっこううまく思い通りにできました。
(アントレ誌の記事に載っていた方法ではキーの隙間が大きくなりガタも多くなるような気がしたので今回は自分なりに考えた方法で製作してみました。)


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各キーを押して引っかかりや隣のキーとの干渉がないか、操作感等を入念にチェックします。


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鍵盤とアクションの部分がだいたい完成しましたが、まだキーの微妙な高さ合わせや隙間の微調整、面取りと表面の磨きをしなくてはなりません。


シャープキーは太く見えるので前から見た形を台形になるように両側面の上部を削ることにします。


いやいや、楽器作りは大変ですが、これははまってしまいそうですね♬。(もうすでにはまってる?・・笑)


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秋!

秋本番です!
この絶好の季節は本当に短いんですが工房近くの雑草達も秋を満喫しているようです。


エノコログサ(ネコジャラシ)が逆光に輝いていました。


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チカラシバの穂もこのとおり!


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イヌタデもきれいなピンクの花でお化粧


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再びギャラリー翔へ


今日は時の音色さんの個展の最終日なので午後から共鳴箱とディスクオルゴールを引き取りがてら北山のギャラリー翔さんまで行ってきました。



2時頃、ギャラリーに到着すると、神戸からの親子連れ?のお客さんが来ておられました。
「おるごーる仙人」にも会いたいとのことで、グッドタイミングでした!(感激・・)


創作紙芝居も見たいとのことでさっそく観客二人の紙芝居の始まり、はじまり(ぜいたく!)今日はこれで3公演目らしいです。(笑)・・ディスクオルゴール置いといてよかったです。


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奥の壁面を見ると初日にはなかった水彩画が何点か掛かっています。
中でも私の目を引いたのはこのアンティークのシリンダーオルゴールを描いた絵ですが、回りに破いた紙で縁取りされているのがとても印象的でした。その時はもっと回りの紙が被せてあったので、破れた障子の向こうに隠れて見えるオルゴールという感じだったのですが、おそるおそる紙を拡げて覗いてみたりしてました。(日本人的発想?)実はこれは写真を撮るのを忘れて後でお願いして送ってもらった写真です。




時の音色さんに聞くと、彼女の高校の同窓生の方の作品で、初日のコンサートにも来られ、今日もうすぐ来られるとのこと。
すぐに来られて、先の神戸の方ともどもたのしいお喋りをさせていただきました。




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最終の4時までひっきりなしにお客さんが来られてオルゴール達もさぞや嬉しかったことと思います。


時の音色さん、お疲れさまでした〜。


オルガンの製作 その-17 本体の製作-3

アクション部分がだいたい完成したので、いよいよ鍵盤の製作にかかります。


鍵盤はパイプと並んでオルガンの「顔」ですから手持ちの材の選りすぐりの物を使います。
当初、古楽器のようにナチュラルキーに黒、シャープキーに白を使うつもりでしたが、見た目が重くなりそうなのでモダン楽器と同じようにナチュラルキーに白い楓を使うことにしました。あまり特徴のある杢では少々嫌味なので目の通ったおとなしい物を選びました。元の材は厚みが38mmだったので17mmに挽きました。
シャープキーには32mm厚のインディアンローズウッドを使います。黒檀等に比べると木目がはっきりしていますが、かえって面白いのではと思います。


どちらも傷や細かい割れがない部分だけを使いますので贅沢な使い方です。



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ついでに前板(ウインドチェンバーの前蓋となります。)も側板とおなじサペリの木目のきれいな部分で捻れや反りの出ていない物を木取りしました。
中央にラテン語で「Festena Lente」の文字を彫刻します。



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今日は午後からギャラリー翔へ共鳴箱を撤収しに行くので作業はここまでです。


オルガンの製作 その-16 アクションの組立

昨日、パレットを押さえるスプリングが出来たので背板に底板と基盤を接着してオルガンの心臓部、鍵盤を除いたアクションの組立をします。



側板を接着してしまうとスプリングやパレットの動きを調整するのがやりにくいのでこの状態で行います。
しかし修理の時は前からしかアクセスできませんので専用のスプリング取付け/取外し用ジグを作っておかなければなりません。側板にもガスケットを入れて取外し出来るようにすれば簡単ですが構造が複雑になるのと、いちばんの問題は重くなってしまいますので、前板のみ取外しが出来るようにします。


パレットとスプリングが全部取り付きました。



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鍵盤を押すと対応するステッヒャーが鍵盤に押されてパレットが下がり、スリットを空気が流れてパイプを鳴らします。


1本ずつステッヒャーを何度も押して、引っかかりがないか、戻り具合や押す力(スプリングの強さ)のばらつき等を入念に確認しておきます。
スプリングの両端の曲げ角度や傾き等が不揃いだとパレットに捻れの力が働いてスムーズに動きません。
少しでも戻りの遅い物はスプリングを一旦外して角度を微調整します。


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背板の裏側の空気吸い込み口にフラッパーバルブ(ぱたぱた弁)を接着しました。背板全面にふいごが取り付きます。


ふいごを押さえた時にはフラッパーが空気の圧力で押されて閉まり、下の孔から空気がウインドチェンバーに送り込まれます。ふいごを引いて膨らませると負圧になってフラッパーが開きます。


ヒンジに革を使うのはノイズを発生させないためと気密性を保つためです。


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弱いバネでも18本もあると基盤と底板の手前の方がが少し開いてきます。
最終的に側板に接着する支柱を仮に立ててクランプで軽く押さえておきます。


側板や前板にはこの後彫刻等の装飾を入れるため、しばらくこのままで待機です。


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