毎日山ごもり

定年退職後、携帯電波の届かない山の工房に毎日こもって木工やオルゴール製作に没頭している仙人?のブログです。

2015年11月

工芸作家展終了後、またしてもカフェ・モンタージュに行ってきました。



今日のプログラムはバロックチェロとヴィオラ・ダ・ガンバのソロコンサートです。
曲目はドイツ後期バロックということで、シェンクとテレマンのソナタをガンバで、J.S.バッハは無伴奏チェロ組曲から第2番です。(シェンクはオランダ人ですが主にドイツで活躍した作曲家です。)



ヴィオラ・ダ・ガンバはバロック時代以降の作曲家はこの楽器の作品を残していません。
ヴァイオリン族(ヴァイオリン、ビオラ、チェロ)に比べると、なで肩でF字孔ではなくC字孔です。表板はギターのようにフラットで指板にはフレットがあります。
弦は通常6弦でスチールやナイロンではなく、ガットなので張力も弱く、ヴァイオリン族に比べると音量が小さく、正に宮廷内のサロン向けですね。コントラバスは4弦ですが、そのルーツは大型のガンバのヴィオローネから派生したもので、奏法もドイツ式ではこのプログラムの写真のような弓の持ち方で弾きます。



ガンバの音は丸く柔らかな音色で、そのゆったりとした音楽は目を閉じて聴いていると、まるで宮廷の晩餐会に招かれているような至福の時間が味わえます!



さてバロックチェロによるバッハの無伴奏組曲ですが私はこの曲が大好きでCD、LP合わせて15枚以上を持っています。
今日の武澤秀平さんの演奏はまるでバロックダンスの軽やかなステップを彷彿させるような演奏で、私にとってはとても新鮮で興味深い演奏でした。
考えてみれば、この頃の組曲はメヌエット、アルマンド、ジーグなど、すべてが舞曲ですから、理にかなった演奏ですね。



昨夜はバロック時代の音に浸り思いを馳せる珠玉のひと時を過ごさせていただきました。


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今日は朝から雨、朝の内は小降りでしたが午後には本降りとなってきました。



そんな中でも大勢の方が来ていただけます。
昨日は地元の方が圧倒的に多かったですが、今日は遠方からの観光客の方が多いです。



我々、地元の者はああ、光明寺かという感じで見慣れていますから特に私等は家から山門まで歩いて5分、自分の家の庭と思ってますから紅葉期間の入山料500円払って入るのはばからしいという頭があります。(罰当たりですね!払うのではなくお納めすると言いなさい!!・・・陰の声)



でも遠方からいらっしゃる方にとってはなんと言っても京都ブランドの西山総本山「光明寺」ですから立派なありがたいお寺です。


観光客の方でも工芸作品等に興味のある方は熱心に見ていただき、そんな方々とお話しするのは我々にとっても大変うれしいことです。
今日も東京や神奈川の方にもオルゴールをじっくり聴いてお話しさせていただきました。
また台湾から観光に来た二人連れの若い女の子は紅葉はまだ早すぎて今一だったが、たまたま立ち寄った釈迦堂でこんな美しい音色のオルゴールが聴けてラッキーでした。と言ってくれました。
特に "Rice cooker" のオルゴールが "It's very soft sound!!" とお気に入りのようで3回も聴いてくれました!(笑)


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"Rice cooker" ですがこの栓の共鳴箱に乗せると自分でもビックリするくらい柔らかな低音が響き渡ります。


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長岡京市、粟生の光明寺で第24回乙訓工芸作家展が始まりました。



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明日からは紅葉期間で作家展が開催されている釈迦堂への回廊が御影堂(本堂)からの一方通行となりますので釈迦堂の下の入口は出口専用となり、入場できません。本堂下で下足袋を貰って履物を持って、けっこう長い回廊を渡ってきて下さい。
この回廊からの眺めもなかなかのものです。


回廊には本堂左側の廊下を奥に進むと御影堂への順路の→があります。


本堂左側の回廊からの眺めです。


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回廊を奥に進むと順路←の案内板があります。


Img_4629鍵の手に折れた回廊をさらに進むと下に下りる階段があります。一方通行の時は右側にあるエスカレーターが下り専用で使えるかもしれません。(通常期は登り専用です。)


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階段からは釈迦堂前の石庭が望めます。


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工芸作家展の看板が見えてきました。


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到着しました!おつかれさまです。


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受付にはむさ苦しい作家のおっさんや(昔の)お姉様達がたむろしているかもしれませんが、かまわずに軽く会釈でもして入りましょう。(笑)


今日は右の部屋から見て行くことにします。


No.1は竹工芸の甲斐さんの作品です。
竹工芸は日本中(北海道を除いて)いたるところで行われていますが、やはり京都の竹工芸は芸が細かく、洗練されています。


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網代に編まれた竹の厚み、そして取手や脚の取付け型にも細かい細工が行き渡っています。


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次は私のコーナーです。


今年、展示したシリンダーオルゴールはほとんどが新作です。


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お隣は陶芸と服飾の石村さん(服飾は古い和服を使って洋服にリメイクされています。)


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右手、一番奥は織物作家の須賀さん、メインは丹後の藤織りで、藤の蔓を採取することから糸にして織りまでを一貫して行なわれています。


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その向はつづれ織りと草木染めの河野さんです。
染めた絹糸を図案通りになるように織って行かれます。気の遠くなるような作業ですね!
草木染めはお茶から木や草の葉、木材の鉋屑まで使われます。私も桜やウォールナッツ等の単一でまとまった削屑が出た時は差し上げております。(笑)


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右の部屋をぐるっと回って最後は漆芸の菅浪さんの作品。


蒔絵の技法を使った漆塗りですが、これはもう完全に伝統工芸の作品です。


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実は漆の作品は写真を撮るのが難しくて、どの角度から撮っても光源が映り込みますし、質感を出すのも素人の腕では難しいです。それだけ鏡のように良く研磨されているということですが・・・


作品のすばらしさは現物を見ていただくしかないですね。


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左手の部屋へ移って一番目は陶芸の大高さんですが・・・このアンバランスな配置!!???、謎の空間です。



う〜〜〜ん、何か意味があるのでしょうか?
1)ここに置くべき作品がまだ窯の中にある!
2)右の妖し気な玉を持った物体から左の2つの作品が逃げている。
3)鑑賞者の気を引くようにわざとスペースを空けて置いてある。
4)設営時に他のことに気を取られて間を詰めるのを忘れた。
5)よくわかりませんが宇宙空間を暗示している?
6)記念写真を撮るとき前に座っても作品が隠れないように・・・
  この不思議なドーナツ型のは後に座ってニカーッと笑えば記念撮影に最適・・・そんな訳ないですよね?。
7)・・・・・


寝られなくなるので、本人が来られたらそれとなく聞いてみることにします。





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硯工芸の林さんの作品。
石にも木と同じように目があるらしい・・・


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染色作家、津田さんの作品です。
今年は着物や帯が少なく、仏画が多いですね。


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反対側のコーナーは仏像彫刻、富士谷さんの作品です。
大きい仏様は金属のように見えますが実はFRPなんです。
そしてまえに並んでいるかわいいお地蔵さんは土鈴です。姿形も違いますが音も全部ちがいます。


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次はガラス工芸、増田さんの作品。
プレートやグラス、ランプ等色とりどりです。グラスにはサンドブラストで絵や模様の入った物もあります。


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そして最後は木彫の辻井さん。
シナや朴、桂の木に木彫を施し、彩色してあります。
鴨居にかけてあるのは熱帯魚の水槽の上に吊るすライトで、LEDの照明が白色と、この妖しいナイトクラブ風パープルに切り替えられます。本人曰く、お寺に似合う高貴な「紫色」に設定してあるらしいです。(笑)
私とのコラボのオルゴール入り小箱もあります。



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以上です。お疲れさまでした。


現物をごらんになりたい方は日曜日まで展示していますのでお越し下さい。


午後二時半から乙訓工芸作家展の搬入に粟生光明寺まで行ってきました。
と言っても工房から車で6分と、超近場ですが・・・。


今年はまだ朝晩の冷え込みが少なく、残念ながら紅葉はまだやっと色づいてきたかなという感じです。
また、土、日は天気が崩れるようでちょっと心配ですが・・


今年は私は展示場所が変わって向かって右側(北側)の入った所に設営しています。


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今日は工芸作家展の搬入ですが荷物の積み込みも終わったので来週からに備えて薪ストーブを出しました。


今年は薪が豊富にあるので暖かい冬が過ごせそうです。


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明日は乙訓工芸作家展の搬入日ですが準備中に炊飯器の必需品がないのに気がつきました!


で、3時頃からさっそく作りました。1時間でかんせ〜い。
同じ橡の木ですが、こちらはかなり色白、これは元の木の色もありますが仕上げのオイルの種類でも大きく変わります。
本体はオスモの1101エキストラクリヤーを浴びるほど塗ってあります。完全に乾燥すればもう少し薄い色になると思います。付属品の方は布袋工房特性の「HOTEIワックス」仕上げです。主成分は米油と蜜蝋ですが配合、製法は企業秘密?です。
このワックスは非常にナチュラルな色に仕上がりほとんど素地の色と変わりません。
木だけでなく革のメンテナンスにも最適です。私は洋カンナの台の錆び止めにも使っていますが、木製品にワックス掛けした後のウエスで軽く拭いておくだけでOKです。CRCだと使う前に拭き取っても木が汚れるし、手に付くと不快ですがこのワックスならだいじょうぶです。そして特筆すべきはカンナの引き(じゃなくて押し・・・洋カンナなので)が非常に軽くなります。


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今朝7:15の飛行機雲です。





ちょっと寒いですが空気がピンと張りつめて超気持ちのよい朝でした!



桜の紅葉も昨日の風でほとんど散って、もう冬支度です。




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オルゴールコンサートでいつも使用しているオルゴールレクチャー用の手回しオルゴールの収納箱を作りました。


9×5.5×4cmの名刺サイズくらいの小箱です。
材料はアパ(ホテルではありません。アフリカ材です。)の端材を使いました。おもしろい杢です。
マメ科だと思っていましたがジャケツイバラ亜科らしいです。マメ科の親戚?のようですので雰囲気はマメ科の木に似ています。


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中に18弁の手回しムーブメントがスッポリ収まります。


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箱がそのまま共鳴箱になりますのでパフォーマンスも、とてもスムーズにという次第で次のコンサートや展示会でお目にかかれると思います。


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橡の挽きものオルゴールが完成しました。


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斜め横から見ると正に炊飯器です。(笑) 5合炊きってとこですかね。


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蓋をあけると銀シャリならぬ、50弁ムーブメントが炊きあがってはいませんが、鎮座しております!


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新開発のストッパー周りです。


これはPlay状態です。・・曲は・・お聴きになりたい方は13日から光明寺で開催の乙訓工芸作家展までどうぞ。
炊きたての音色?をお聞きいただけます。♪


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新型炊飯器のスイッチ・・ではありません。
オルフェウス50弁、72弁用のストッパーです。


通常の方形の小箱の場合は既製品のストッパー金具が使えますが、今回の炊飯器型?や変形の箱、大きな箱の場合は改造しても使えない場合があります。要はムーブメントのストッパーレバーを横方向に2〜3mm動かせればいいわけですが、見た目、使用感、取付位置(操作位置)等を考えるとなかなか難しい物です。


新型ストッパーは回転式で90°回すと演奏状態となります。真鍮ブロックの上部の凸がツマミの回転により、ストッパーレバーを押したり、フリーの状態にしたりできます。


使用感を良くするためにクリックストップ機能を付けました。
真鍮ブロックの四角い部分に凹みをつくり、この凹みにスプリングで押されて先を丸めた3mmの真鍮棒がカチンとはまり込みます。
これによりツマミが正確な位置で「カチッ」と止まり、とても使用感がアップしました。


ルックスはいろんな形状のツマミが考えられますが今回はオーソドックスな円形ツマミに視覚的に動作位置が認識しやすくなるように色違いのラインを入れてみました。(ウエンジに楓のライン)


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下の写真では真鍮ブロックのクリックストップの凹みはまだ加工していません。


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