芯間250mmの超小型旋盤ですがミーリングアタッチメント(簡易フライス盤)付きです。
用途はもちろん金属加工用でオルゴールの部品(ムーブメントの部品ではなく私の製作する箱に合わせた独自のストッパーや金具等です。)や木工作品の市販品にはない金具等です。
小型ですがこのクラスとしては大型の80mmスクロールチャックが標準装備です。
150Wのモーターにしては小さいですがブラシモーターなので低速トルクもけっこう大きいです。また、ブラシモーターの割には運転音が静かです。
中国製と思いますが、基本に忠実に作られており、クロススライドの慴動部は「カミソリ」になっているのでうまく調整すればそれなりの精度が維持できそうです。
ミーリングアタッチメントはドリルチャックが付いていますがコレットチャックに替えられるのでエンドミルによる加工も問題なくできそうです。また高精度のボール盤としても期待できます。
とりあえず試し削りをするためにバイトをバイトホルダーに取付けます。
金属加工の場合はバイトの刃の高さは木工旋盤に比べてさらに重要です。バイトの先端はワークの正しい中心に合ってなければなりません。この刃物台はバイトの下に「三日月」があってバイトを押さえる2本のボルトの閉め具合を調整することで簡単に高さが合わせられます。
φ40の真鍮ブロックを削ってみました。
外周はまずまずですが端面を加工するとビビリが少し大きいようです。
どうもクロステーブルの慴動部のわずかなガタが原因のようです。
クロステーブルの「カミソリ」の調整を行います。
4本のロックナットを少し弛めて調整ネジを少しずつ締めていきます。調整後、テーブルの全ストロークでガタなくスムーズに動くことを確認します。どの位置でも同じ硬さでスムーズに動くようにこの操作を繰り返します。
軸方向の慴動部についても同様に調整しておきました。
ちょっと試し削りをしてみただけでいろいろと改良したい部分等がありますが使いやすいように、ぼちぼちカスタマイズしていきたいと思います。