毎日山ごもり

定年退職後、携帯電波の届かない山の工房に毎日こもって木工やオルゴール製作に没頭している仙人?のブログです。

2016年01月

毎日、山ごもり
定年退職後、携帯電波の届かない山の工房に毎日こもって木工やオルゴール製作に没頭している仙人?のブログです。

記念すべき日?

今朝は愛車で朝7時から営業しているRホームセンターへ寄ってから工房へ向かいましたが、その途中で信号で停まって何気なくスピードメーターを見ると、トリップメーターが"100,012km"を表示していました!


先日の車検の時に99,953kmだったので気にはしていたのですが、いつの間にか100,000kmをオーバーしていました(笑)


まぁ単なる通過点ですからどうってことはないわけですが・・・きりのいい数字で、"0"が5つもつながって表示されるのは10万キロ走らないと見られない訳ですからそれなりの価値はあるのかもしれません。


いままで乗った車で10万kmを超えたのはこれで3台目ですが、フォレスター君にはまだまだ頑張ってもらおうと思います。


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溝切カッター用アーバーの製作

鉄鋼材料が入ったので早速旋盤、フライス用のジグ製作に取掛かります。



00014m


φ34のSS400材をバンドソーで65mm長さにカットします。これだけ太いSS材をバンドソーで切るのは初めてですが、時間はかかるものの、なんなく切断できました。
ラクソーのバンドソーは元々金工用のコンターマシンがベースのようなので機械の剛性が高いようです。


切断したSS材を旋盤のチャックに掴んでφ33に挽きます。


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キャップスクリューの入る穴を開けますがドリルのセンターがずれないように、まずセンタードリルで案内穴を開けておきます。


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φ5.3ドリルで深さ16mmの穴を開けます。
切り粉の排出が悪くなったらドリルを一旦引き抜いて切り屑を出し、切削オイルを塗って所定の深さまで切り込みます。


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キャップスクリューの頭が収まる座を彫りますがエンドミルに負担をかけたくないのでφ9.5のドリルで浅めに座グリします。


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φ10エンドミルで深さ5.5mmまで彫り込んで仕上げます。


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ワークを逆に掴んでシャンク部分になる30mmをφ10になるまでひたすら削ります。
金工用旋盤にはバイトの自動送り機能があるのでラクチンですが刷毛で切削油を塗ったり、螺旋状に出て来る削り屑を取り除かないと絡み付くのでけっこう忙しいです。
旋盤のパワーも小さいので1回の切削量は0.5mmが限度ですので22回以上挽くことになります。


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ようやくφ10まで削れましたが、周囲は切削屑だらけです。


今日は時間切れでここまで、明日ヘッド部分を切り離してカッターを保持する部分の加工を行います。


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朝焼け

今朝も冷え込みが厳しいですが、その分朝焼けが美しいです!


晴れた冬の朝のきりっと引き締まった空気が好きです。
風があると寒くてたまりませんが・・・(笑)


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スピーカーボックス引き渡し

ギター仙人さんがスピーカーを持って来てくれましたので早速取付けてみました。
スピーカーを付けると引き締まって見えます!
昨日来た客人は、この穴を上に向けて置いてあったので、「福引きのくじ入れ」か?と言ってましたが、福引きの箱にしては穴が大きすぎるやろー!!・・・。(福が逃げて行くわ〜)


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スピーカーを取付けた内部です。
バッフル板取付け用の補強材のえぐり具合もバッチリでした。



かくして、セレッションのスピーカーと結ばれて、めでたく西陣へお嫁入り。


ギター仙人さん、遠路はるばるご苦労様でした。


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スピーカーボックス完成

バッフルプレートを枠に嵌め込んでジグソーでφ280の穴を切り抜き、一旦外してルーターテーブルでC10の大面を取ります。


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バッフルプレートの周囲にシナ材の飾り縁を接着します。
飾り縁は後でトリミングするためにどちらも0.5mmづつ厚く作っておきます。


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接着剤が乾いたらエッジトリミングプレーンを掛けて枠と面一に仕上げます。


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バッフルプレート側も面一に整えたら、ブロックプレーンで面取りをします。


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全ての面を磨いて完成です。


ギター仙人さん、お待たせしました。
塗装はご自分で〜〜〜(笑)


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久々のスピーカーボックス

スピーカーボックスなんて作るのは何年ぶり、いや何十年ぶりでしょうか?
昔、オーディオに凝っていた頃は大小、いろいろ作ったものですが・・・今回のスピーカーボックスは洛陽工校同級生のギター仙人さんの依頼です。


エレキギター用の30cmスピーカーを入れるとのことで、40cmの立方体、後面開放型なのでバッフル板を含めて必要な板は5枚です。
桐材とともに入手した20mm厚で巾380mmのシナ合板があったので、これを使います。奥行きは38cmになりますが、まあいいでしょう。


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先日、ダストポートを増設したペティワークで4枚の枠になる板を留め切りします。
接合面にビスケットの加工をしてタイトボンドをたっぷり塗って接着します。
内側にはみ出た接着剤はスピーカーボックスの場合、シールの役目も兼ねているのでそのままにしておきますが今回はコーナーに補強材を接着するため、凸凹があるとまずいのでサッと拭き取っておきます。


コーナーの直角を確認して一晩放置です。
実は接着してから直角が狂っていたとしても修正はできません!
ものの本にはよくこの時点で直角を調整して斜交いに端金やクランプで無理やり締めたりしていますが、そんなことをすると接着面には隙間が必ずできるということです。
接着する前にコーナークランプで仮締めした時点で直角を確認し、狂っていたらマイターカットのやり直ししか方法はありません。(接着後の角度確認はあくまで確認のみです。)


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バッフル取付け材と△型のコーナー補強材を昇降盤で切り出します。


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コーナー補強材を所定の位置に接着してクランプで締めておきます。


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バッフル取付け材を留め切りして接着します。


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あとはバッフルの穴開けと接着してネジ止めし、飾り縁を取付けて表面をサンダーで磨けば完成です。


角度切り盤のダストポート増設

角度切り盤のペティワークにはブレードカバーのダストポートに集塵機のホースを接続して吸引しているのですが、テーブル自体が前後スライド式のため、構造上前部の隙間を埋めることが出来ません。


今までは使用する時に掃除機の吸引ホースを隙間部分に応急的にくくり付けてやってましたがそれでもダストが飛散し、帽子にマスク着用、おまけに周囲は木の粉だらけという状態でした。


今回、20mm厚で巾380mmの合板を大量にマイターカットしなければならず、これはいかんと急遽専用ダストポートを製作しました。
材料は65mmの透明塩ビパイプとウッドレースで挽いた残りのウォールナッツの端材です。


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取付けはその辺に転がっていたサドル金具を少し加工して左の固定テーブルにネジ止め、ペティワークとの接合部はスキマテープでシールしました。ダストの吸引は塩ビパイプのU字型のスリットから吸い込む算段です。


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試しに掃除機のホースを接続してティッシュペーパーをペティワークの隙間部分にぶらさげてみました。


かなり強力に吸い込んでくれます! これならかなり期待できそうです。


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さっそく、端材をカットしてみました。見事にダストを吸引してくれます。外部にはほんの僅かしかこぼれません。
こんなことならもっと早く作るんだった!!


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固定テーブルの左側にもホース受けを設けたのでスイッチやブレーキの操作にもじゃまになりません。
使用する時だけ吸引ホースをつっこっむだけですから手間もかからないし、作業後の掃除も外したホースでちょちょいのちょい♪で終わりますからこれは大成功です!!


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ウォールナッツの製材

アンティークオルゴールのレストアも一段落したので先日、時の音色さんを通じて注文をいただいたカノンさんの共鳴箱に使うウォールンッツを製材しました。


このウォールナッツは特に杢等は出ていませんが、きれいな色の材で5、6年前に購入し、3年程桟積みにしておいた65mm厚で巾450mmの物を2年前に製材所で2枚に挽いてもらい、また桟積みで乾燥させてあったものです。


割れが入ったり、一部節のある部分もあるので、これらを除けるとちょうど300mmと140mmの巾の板が取れました。
厚みは平面を出すと結局26〜27mmになってしまったので共鳴箱に必要な13mm厚の板は1枚の板から一つしか取れません。
これを考慮すると人工乾燥材の方が結局安いですね。
但し、自分で乾燥させて、製材した物は素性が解っているので使いやすいのと、乾燥、製材のプロセスを楽しめるというメリットもあるんです。(一部、賭けの様な要素もあるんですが・・・笑・・・私は賭け事は好みませんが・・)


とりあえず、この製材できた板をストーブのある部屋に立てかけて2週間程様子を見ます。(夜は2℃、昼間は18〜20℃の部屋です。)


このシーズニングでほとんど変化が出なければ、最終的な厚みにもう一度挽いて製作に取掛かります。


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アンティーク金具



アンティークオルゴールのレストアに使った金具です。


アンティークショップ等で売られている金具は普通タイやマレーシア等で作られている真鍮の鋳物製の物が多いのですが、いかにもアンティークです!といった感じのごっつい物が多く、私の作る物になかなか合う物がありません。


これはどこかのネットショップで見つけた物でUSA製ですが、わりとシャープな感じで板金で作られています。東南アジアの物に比べて格段に寸法精度が良く、造りもしっかりしており、ホームセンターで売っている日本製の(日本で作ってないかもしれませんが)蝶番等よりガタつきも少ないです。
色は古色真鍮仕上げのメッキで、材質は鉄のようです。


付属の小ネジを見ただけで東南アジア製の物とは雲泥の差があります。
マレーシア製のネジなどはプラスドライバーにぴったり合う物が7割くらいしかなく、ひどい物はプラスの凹みがない物もあります。




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取付面の裏にロゴ(社名)と住所らしきものの刻印があったので調べてみました。
CRAFT INC.というメーカーで("F"の右側が欠けていたり"T"の文字がが小さいのでちょっと苦労しました。)マサチューセッツ州(MA)のAtteboroという所でMAのいちばん南、ロードアイランド州、プロビデンスのすぐ近くです。
(ボストンやプロビデンスは以前に仕事で行ったことがあるので、なぜか親近感がわきます。)


カタログを見ると"hasps with swing latch"とありますから打ち掛け付の掛け金といったところでしょう。
USでの値段は$6.00なのでけっこう高級品のようです。


http://craft-inc.myshopify.com/collections/hasps


裏側の取付けると見えない所にマイナスネジのように見えるものがありますが、よく見るとそうではないようです。


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ヒンジの両側だけでなくこの中央部分でもシャフトをかしめてあるようです。
このためか、回した時に非常にスムーズでまったくガタツキがありません。


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そしてスイングラッチの軸にもちゃんとスプリングが組込まれています。
道理で操作感がとても良く、これもガタツキが感じられません。
特筆すべきは、この小さな金具をこれだけアップで撮影すると、普通は表面の粗さや角のバリが目立つんですが、これは非常に丁寧に作られているようでどこを触っても痛くありません!!


USの部品も捨てた物じゃないですね。見直しました!


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アンティークオルゴール レストアその7 蓋の製作

アンティークオルゴールの蓋として、取り置いてあったサペリの板が今日チェックすると強烈に捩れていました!!
余裕を見て17mm厚必要なところを18.5mmに年末に挽いて平面を出してあったのですが、3mm近く捩れています。


これはちょっと面白い杢の板目材だったのですが・・・これでは蓋としてまったく使えませんし、まだこれ以上変化する可能性もあります。
平面を出すと15mm厚以下になってしまうので、さらに2枚に割って框組の枠を作ってパネルとすれば捻れはある程度止められますが、オリジナルの箱とは違った構造、外観になるので今回は使えません。


18.5mmに挽く前の35mm厚の時は安定していたのですが木工とは非常に歩留まりの悪い仕事です。


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仕方がないので2番目の候補としてストックしてあった柾目のマホガニーを蓋として使うことにしました。
このマホガニーは我が家のパソコンラックを作った時の残りで、たいへんおとなしい感じの柾目で全く狂いは出ていません。
箱の本体はサペリのリボン杢柾目なのでけっこう合うかもしれません。
下の写真は蓋にはまだオイルを塗っていないのでオイル仕上げをすればもっと濃い色になります。


写真、後のオリジナルの箱の蓋は100年以上の歳月にもほとんど狂いを生じていません!!
材料選びの的確さが表れています。(それにしては響板の選定には???が残りますが・・・)


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この構造の箱の場合は蝶番付けはいたって簡単です。
ポイントは本体側に彫る溝の深さだけで蝶番の厚さより0.1〜0.2mm浅くしておけばきれいに収まります。


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オリジナルでは鍵付のロック金具でしたが、アンティーク調の適当な物がないのでフック付の金具を付けてみました。
これはUSA製で真鍮ではないのですが鉄に古色の真鍮メッキが施されてなかなかいい感じです。ネオアンティーク調ってとこですかね。


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操作パネルと巻き上げ部の隔壁の両端本体の溝にはまる部分に革を接着しておきます。
ガタツキとビビリ音防止用です。これはオリジナルにはありません。


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蓋にもオイルを塗って乾燥中です。中蓋にはガラスが入りました。


蓋と前板のラインの象嵌はまた後日行うことにして、オイル仕上げが終われば一応完成です。


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