2016年04月
ドレッサー本体の側板に底板を固定するのにビスケットジョインターを使いますが板の木口や木端に加工する時はジグ要らずですが、板の平面に加工する時はそれなりの工夫が必要です。
トリマー用の平行ガイドでもいいのですが複数の板に加工する場合は取付がいちいち面倒なのと、再現性に問題があります。
チェンバロの鍵盤を加工した時のジグが使えそうなので側板をセットしてみたらピッタリでした!
クイッククランプで着脱できるフェンスを作って加工することにしました。これなら再現性もバッチリです。
4枚の側板の加工があっという間に完了しました。
各部材に裏板の嵌る溝を切って側板、前飾り板の曲線カットを行い、機械加工が終了しました。
鏡の枠と支えを切り離す前に止めねじの穴を両側から開けます。
鏡と鏡押さえの入る段欠き加工も切り離す前にルーターで掘っておきます。
その方が部材がある程度大きいので安全に安定して加工できます。
段欠き加工が出来ました。鏡を入れて確認しておきます。
鏡と枠のクリアランスは1〜2mm程度なければなりません。ピッタリだと木が収縮した時、枠か鏡のどちらかが割れてしまいます。
バンドソーで枠と支えを切り離します。
支えの外周を加工し、枠に支持金具をネジ止めして鏡固定ネジを仮止めし、枠の動き具合や固定状態を確認しておきます。
枠の上部は彫刻のデザインによりカットされるので少し余裕の長さにしてあります。
鏡押さえを杉板で切り抜き、真鍮木ネジで裏から固定します。
デザイン上、段欠きの巾が狭いので木ネジによる枠の割れを防ぐため木ネジは5°傾けてねじ込みます。
一応、鏡枠と支えの部分が完成しました。次は下部の引出し部分にかかります。
展示会も終わったので木彫ドレッサーの製作に掛かります。
粗木取りの済ませてあったシナの板をプレーナーを通して厚みを揃えます。
各部材を所定の寸法に切り分けて、まずは鏡の入る丸孔を開けます。
丸孔の加工はいろいろな方法がありますが今回は専用ジグを使ってトリマーで切り抜きます。
この方法はふつう薄板や途中で止める円弧等の場合に使いますが、今回は柔らかいシナの木ですので3回に分けて切削すれば問題ありません。但し捨て板を敷いて、捨て板にもセンター穴を開けてから加工しないと最後の切り離し時にセンターが定まらなくなるので悲惨な結果となります。うまく加工できれば写真のように真円度の高いきれいな丸孔が切り抜けます。
木彫ドレッサー2台分の部材が揃いました。
「オルゴールと木工」展も今日が最終日です。
今日は朝から初日に来て下さった方が息子さんを連れて来られ、お孫さんのためにとこの子を連れて帰られました。
曲はモーツァルト、シューベルト、ブラームスの子守歌が3曲入った50弁です。
午後からも大勢の方がひっきりなしに来て下さり、充実した一日でした。
私は珍しい木の名前等はすぐに覚えるのですが、人の顔やお名前等はなかなか覚えられませんので今回の展示会でもいろいろと失礼があったと思いますがどうかご容赦下さい。(笑)
今年の個展も天気予報がうまく外れて?小雨の日が一日だけとたいへん天候に恵まれ、多くの方に来ていただけました。
また、来年もこの時期にここ、ギャラリー翔で個展を開催する予定です。そして今年の9月には時の音色さんの個展がありますので、その時にはオープニングコンサートで皆様にまたお目にかかれると思います。
この6日間、ありがとうございました。
今朝は上々の天気だったので早めに家を出て、植物園に寄って来ました。
子供達が小さい頃はよく遊びに来たのですが、20年ぶりくらいです。
桜は終わり、チューリップが満開です。
ん、これは?
半逆光で見るチューリップが大好きです。
遠くから見ると赤い葉っぱのようですがこれはベニバナトキワマンサクの花です。
近くに寄るとこんな感じです。
アキニレの樹皮
ハルニレの樹皮にはこんな虫が・・・ゾウムシの仲間と思いますが、こんな派手な衣装だと(メイドカフェ風のエプロンまで付けてる!)鳥にすぐ食べられるのでは・・・それとも「毒があるぞ!」とアピールしてるんでしょうか?
バクチノキ、バラ科の常緑高木ですが常に樹皮が10cmくらいに剥げるので独特の模様を作ります。
名前の由来は賭博に負けると衣類を剥がされることから付いた名前らしいです。
1時間ちょっとの散策でしたがそよ風に揺れるポピー達に見送られてギャラリーに向かいました。
今日も展示会は盛況で午後から大勢の方にオルゴールを聴いていただきました。
明日、最終日は午後5時で終了致しますので、じっくりお聴きになりたい方はお早めにお越し下さい。
野山のおるごーる仙...