2016年06月
ノミの収納箱が完成し、本体を「ブラデカ工作台」に取付けました。(ローレットネジ2本で外せます。)
「ブラデカ工作台」は前の家のガレージ木工で使っていた物で、実に35年も前からずっと使っている年代物ですがいまだに健在です!「ブラデガ」はブラック&デッカー社の製品ですが現在ホームセンターで売られているこの種の折りたたみ工作台と違って実に丈夫でまったくグラツキがありません。その秘密はこの大きな湾曲のある足のチャンネル材にあります。昨今の物は足が全部直線なので、その断面積はブラデカより大きいにもかかわらず、横方向のグラツキが大きく、安定性も悪いです。このブラデカはさすがにテーブル面の合板はぼろぼろになったので厚みのある米松材に交換しましたが足腰はカクシャクとしています!
余談ですが当時のこの工作台のコマーシャルやカタログには体重100kg以上はあろうかと思われるアメリカ人がこの工作台の上に乗ってガッツポーズをしている写真がありました。(笑)
下段の引出しとスライド式の上蓋をセット。
なかなかすっきりとまとまりました。
内部はこのとおりです。けっこう収納できます。
ノミの枕は固定せずに置いてあるだけです。
固定してしまうと配置を変更したり掃除の時にかえって面倒ですので・・・
よく使う工具は取り出しやすく、使用後の収納も簡単にできないといけません。これでかなり改善されたと思いますが評価は実際に作業で使ってみないと何とも言えません。
主にダブテールジグを使う時に使用しているポーターケーブル社のルーター690LRですが本体の動作自体はすこぶる快調なんですがだいぶ前から電源ケーブルの被服に亀裂が入ってきました。
ところがこのルーター、モーターカバーの止めネジにトルクスレンチが必要なキャップスクリューが使われており、ホームセンターへ行った時に買うつもりがずっと忘れていましたが、今日は思い出して買って来ました!
で、早々にケーブル交換です。
そしてケーブル付け根のプロテクターゴムが硬化して90°に曲がったまま!! これではプロテクターとしての機能を果たせません。しかも反対方向に曲げると(というか曲がりません!)亀裂が入って折れてしまいそう!
元付いていたケーブル、ちょうど型番の部分がすり切れて亀裂が入り読めません。MSHAはUSの電線メーカー名のようです。
どうもアメリカ製の機械は本体はいいんですがケーブルの質が悪いようです。(ゴムの脱硫不足?)
手持ちのメイドインジャパンのソフトVCTFケーブルに交換します。
プロテクターを短く切断し、(これだけあれば十分です。)ケーブル先端にプラグを付けて完了です。
とてもしなやかになりました。(笑)
今あるノミの収納箱はかなり前に作った物でノミの本数も増え、作業形態も以前とは変わって来ているので取り出しやすく収納しやすい、そして使う場所に最も近いところに設置できるように考えました。
2段式で上部はスライド式の蓋で常時良く使う物を収納します。
下部は引出し式です。
材料は水楢の柾目材ですが虎腑の出ていない物があったので使いました。水楢は強度があるので10mm厚で充分です。
スライド式の蓋や仕切板、引出しの底板には黄檗の合板を使います。
各部材の木取りと枠のボックスジョイントが完了しました。
自分使いなのでたいした継ぎ手など使いませんから2日でできると思います。
このワークベンチの下の桟に取付けます。(現在は天板オイル仕上中の巨大テーブルが鎮座しておりますが・・)
テーブル表面の最終仕上に入りました。
オイルを掛けては1〜3日おいて研磨を繰り返します。
オルゴール等とは異なり面積が広いのでけっこうな重労働です。
それでもオイル塗布と研磨を繰り返すたびにウォールナッツ独特の紫色を帯びた褐色の美しい縞模様がだんだんと際立って来ます。ウォールナッツは導管が太いので一回目は吸い込みがかなり激しくて乾きも遅く2、3回掛けてもそんなに艶は出ません。欅や楓、桜等は2、3回も掛けると艶が出過ぎるくらいですが、ウォールナッツはじっくり拭き込まなければなりません。
他の木ももちろんそれぞれ美しいのですが、こと、ウォールナッツに関してはその色合いや木肌が美しくなって行くのは何とも言いようがないほどほれぼれしてしまいます。(ウォールナッツに恋しているウォールナッツ星人)
今日はブラームスのクラリネット五重奏曲、モーツァルトのそれと並んで、演奏される機会の少ないクラリネット五重奏曲の名曲です。
クラリネットの村井佑児さんは70才を超えておられるでしょう。他の4名は村井さんとは親子ほど年の違う若手の方達ですがビオラの小峰さんを始めとしてその演奏技術や音楽性はすばらしいメンバーです。(カフェ・モンタージュで演奏される方はみんなそうですが・・)
村井さんは最近は演奏活動から遠のいておられるようですが、たまたま来られたカフェ・モンタージュの音響や雰囲気が気にいり、今日の演奏会に至ったらしいです。
この曲はブラームスが作曲の筆を一旦折ったあと、名クラリネット奏者、ミュールフェルトが演奏するモーツァルトのクラリネット五重奏曲を聴いて、再び作曲したと言われています。
私としてはブラームス氏にもうひと頑張りしてもらってチェロ協奏曲も書いて欲しかったのですが・・・(笑)
それにしても今日もすばらしいコンサートでした。♫
野山のおるごーる仙...