毎日山ごもり

定年退職後、携帯電波の届かない山の工房に毎日こもって木工やオルゴール製作に没頭している仙人?のブログです。

2016年06月

トリマーテーブルのリフォームと改良

現在使っているトリマーテーブルを購入するまで使用していたトリマーテーブルですが、けっこうしっかりと作ってあったので廃棄するに忍びず、物の台となっておりました。


時の音色さんが使っているトリマーテーブルの調子が今ひとつ、ということなのでこれを整備して使ってもらうことになりました。


どんな木工機械でもそうですがあまりに機能を欲張りすぎると「帯に短し襷に長し」の諺どおりでかえって使いにくい物になってしまいます。それでも専用機を何台も揃える訳にもまいりませんので、ある程度の汎用性は確保しなければなりません。


彼女の作品や作業内容から考えるとビットの径は3mmから35mmまで、ビットの高さは溝切りビットを考慮すると35mmまで必要です。


そこでトリマーテーブルの基本穴をもとの40mmとしたままで小径用のインサートが3種類使えるように段欠き加工をしました。インサートには手持ちの3mm厚アクリル板を使用したので段欠きの深さは正確に3.0mmでなくてはなりません。少しでも段差があるとワークが引っかかったり、傾いたりして安全で正確な加工ができません。(小さなパーツや短い物を加工する時は特に重要です。)
写真は左から8mm、10mm、25mmの穴径のインサートです。


次に平行ガイドは直線部分の面取りや溝加工にはなくてはならないもので、これなくしてはトリマーテブルでの精密加工はできません。ところが市販の物は案外いい加減な物が多くて、私が現在使用中のトリマーテーブルも付属の平行ガイドはテーブル面との直角が正確に出ていなかったので改良を加えて使っています。
平行ガイドで重要なことは
1)平面が出ていること(あたりまえですね!)
2)テーブル面との直角度が正しいこと、またスライドさせても直角が変わらないこと。
3)ストッパーが簡単に確実に装着できること。(これにより正確な止まり溝の加工が容易にできます。またスタート時のキックバック予防にもなります。)
4)吸塵装置が簡単に装着できること。
5)使用するビットとの隙間が出来るだけ小さいこと。


5)に関しては専用機でない限り完全な解決方法はないのですが、市販品のようにインフィード、アウトフィード側のガイドを別にしてスライドできるようにすれば問題はなくなりますが、現実問題として2枚の板の平行度、直角度をスライドした時に完全に保つにはアルミ押し出し材やダイキャスト製で正確に機械加工されたベースが必要となり、ショップメイドでは実現不可能です。
そこで並行ガイドを前後反転させることにより2種類のガイド板が使えるようにしました。
写真のチーク材の方が40mm巾で主に溝切り用です。長さも少し長めにしてあります。


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下の写真は反対側の桜材のガイド板で、こちらは20mm巾のスリットです。主に小物加工時用です。


両側のガイド板の間にある台形のブロックは集塵用のダクトで中央にホースの入る穴を開ける予定です。


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集塵ダクトは両側のガイド板につながっているのでアクリル板のシャッターが両側にあります。下はクローズ状態。


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こちらはオープン状態です。トリマー加工時の振動で動かないように、クリックストップを付けました。操作感も我ながらgodd!です。


このダクトのブロックはベースの下からネジ止めなので万一詰まったりした場合は簡単に分解清掃ができます。


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後は各ガイド板にストッパー取付のヘリサートを加工すればほぼ完成です。


今回の改良は私が今までトリマースタンドを20年以上使って来て使いにくかった点を改め、こんな機能があったら・・・等の集大成をかなり実現したつもりです。それでも使っていれば他にも改良したいところも出て来ると思います。
時の音色さん、ご不満があればなんなりとお申し付け下さい。


クロアゲハ

作業中になにやらパタパタと音がするので音の方を見ると大きなクロアゲハが、迷い込んでいました。


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明かり取りのポリカの波板や窓に向かって激しく羽ばたくのですがだいぶ弱っているようで時折じっと休んでいます。
クロアゲハは羽根の裏側に美しい模様があるのですが休む時は羽根を広げているのでなかなかきれいな写真が撮れません。
この写真は羽ばたくところを10枚以上連射した中の1枚です。


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こんな所で一生を終えるのも可哀想なので外に出してやりましたがツツジの葉に停まって羽根を緩やかに動かすだけで、もう飛ぶ元気もないようです。



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そしてきれいな羽根の裏側を見せてくれました。


明日はアリ達の餌食になっているかもしれませんがこれもまた自然界の摂理ですね。


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曲げ木の型枠

四方転び箱の本体が完成したのでハンドルとなる曲げ木をより簡単に正確に作るための型枠を作りました。


今までは塩ビのφ100パイプに巻き付けてサドル金具で押さえていましたが、今回はさらにきれいに曲げられて成功率100%を目指したジグです。
とは言いながら、これは本格的なもっと太い材を曲げる場合の常套手段のようです。
要するに一旦乾燥させた木材の曲げる部分に水分を含ませ、温度を上げてから型に沿わせて鋼鉄のバンドで巻きながら型に密着させていくという手法です。


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この方法で3cm角くらいの木ならきれいに曲がるらしいですが私の場合はせいぜい5mm厚までですのでバンドも1mm厚のアルミ板です。但し私の場合は曲率半径は75mmとけっこう小さいです。鋼板だと材を濡らして曲げるのでそのままでは木のタンニン分が黒く変色してしまうのでアルミフォイルやフィルムをあてがわなければなりません。


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手前は朝一に曲げて夕方に枠から外した3.5mm厚のブナ材です。
型から外すとスプリングバックで少し戻るので凧糸で少し強めに曲げておきます。


代わって型に締め付けてあるのは4.5mm厚のアメリカンシカモアです。


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四方転び箱完成

四方転び箱の接着ができたのでソケットからはみ出たピンを釘引きの個で切り落とします。
この作業は急がず、慌てずノコ身に左手の指2本をあてがって、ただひたすらまっすぐに挽くことです。


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外側の仕上げ研磨をして1回目のオイル塗装が終わりました。


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ウォールナッツと桜の製材


今日は丸テーブルの脚に使うウォールナッツとついでに山桜を製材しました。



天板に使う板材は所定の厚みに挽いて現在室内で養生中ですが脚は断面サイズが55mm×110mm必要なので別の分厚い板から木取りしました。
このウォールナッツは5年以上前から桟積みしてあった物で購入した時点でけっこう乾燥していたのでよく乾いています。
また暴れも非常に少なく、手押し鉋を軽く2〜3回かけるだけで平面が出ました。今回は厚み方向には挽き割らないので、まず大丈夫と思います。しかし内部にストレスを蓄えている木はバンドソーで挽いている時からこんなに太い木でも見事に分かれて行くか、あるいは内側に曲がってバンドソーのブレードを締め付けます。このウォールナッツは挽き溝が最初から最後までブレードの厚みを保っていたので、とても行儀のいい木でした!(色も申し分なし!これは安心して使えそうです。)



桜の方は始めから18mm厚に挽いてあった材で、4年前に買った時は生でした。
あまりひねた桜ではない(若い木)ので材としては上等ではない(安かった!)ですが、桜独特のいい色艶です。
始めから薄く挽いてあったので乾燥は十分と思います。1.3mの長さで中央部で6mmほども反っていた物が6枚もあり、このままの長さで平面を出すと厚みが10mm以下になってしまうので、やむなく15mmの厚さで出来るだけ長い材が取れるように切断しました。でも若い桜にしては捻れや割れがなかったので上出来と思います。


後のプレーナー台に乗っているのは欅みたいな色合いですが前に立てかけてあるのと同じ桜です。(ウォールナッツの色が反射してるのかも?)


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本日の第二の成果?です。一輪車に山盛りと段ボール箱2杯、60Lゴミ袋に入れると3つ分くらいになります!


一輪車の方は桜とウォールナッツが混じってしまったのですが段ボールのは山桜100%です。必要な方はご一報下さい。(笑)
奥の段ボール箱は手前の物の4倍程大きいですが、質量は同じくらいです。奥のは手押しのダスト、手前のはDewaltプレーナーのダストです。Dewaltにはチップブレイカーが装備されているので粉々に粉砕されて出て来ます。集塵ホースが詰まらないのでいいのですが、コレが空気が入らないので燃えにくい!!


一輪車の方は桜とウォールナッツが混じってしまったのですが段ボールのは山桜100%です。必要な方はご一報下さい。(笑)

奥の段ボール箱は手前の物の4倍程大きいですが、質量は同じくらいです。奥のは手押しのダスト、手前のはDewaltプレーナーのダストです。Dewaltにはチップブレイカーが装備されているので粉々に粉砕されて出て来ます。集塵ホースが詰まらないのでいいのですが、コレが空気が入らないので実に燃えにくい!!


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センターポンチ

ジャイロクランプと一緒に購入したセンターポンチです。


通常のセンターポンチは1本あれば事足りるんですが、今回購入した物はなんと28本セットです!
これは蝶番等を取付ける時、その取付穴のセンターを正確にマーキングする物で、以前から真鍮丸棒で自作したりしていましたが、これは鋼鉄製なので取付面が金属でも大丈夫です。
インチサイズですが1/32"(2.38mm)〜17/32"(13.4mm)まで約0.4mmステップです。


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先端はこんな形状です。まだ使用していないので使用感のリポートはできませんが、その内に使ってみようと思います。


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このポンチは中郷製ですがブランドのWoodRiverはUSのウッドクラフトやアウトドアー、キッチン用品等を扱う商社のようです。


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ウォールナッツの丸テーブル

丸テーブルの注文をいただきました。


直径1100mmですが、出来るだけ軽くということで板厚は20〜25mmとします。
ちょうど27mm厚に挽いてもらって桟積みにしてあったウォールナッツを使うことにしました。


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白太や不良部分を外して木取りします。
短い板は幕板や貫に使います。


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反りや多少の捻れも出ていたので平面を出して、プレーナーを通すと、結局22mm厚の板で5枚矧ぎとなりました。


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ジャイロクランプ

タイトボンド-2エクステンデッドを購入したショップでこんな物を見つけ、買ってしまいました。


「ジャイロ・クランプ」なるものです。
わずかに弾力性のある硬質プラスティックでできた台形のブロックの頂点にステンレスの球面状の物が埋め込まれているだけの物です。


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ワークに当るパッド側です。 MADE IN USAです。


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こんな使い方をします。ベンチバイスでも・・・


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ポニークランプででも傾斜のある物を安定してがっちり固定してくれます。


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クランプや小型バイスの場合はちょうどいい大きさですが、木工用のベンチバイスではセットする時にジャイロクランプを手で保持しなくてはならないのでセットするのが少々めんどうです。


そこで大きいバージョンを桜材で作ってしまいました!


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ジャイロにはなってませんが、2面が平行なワークならこの方が安定して固定できます。


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ワークに当る面には#400のサンドペーパーか1mm厚のコルク板を張るつもりでしたが、樺材のクサビを右から左へ思い切りカンナがけしてもクサビが外れることはないので大丈夫のようです。


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そう言えばパターンメーカーバイスという万力にはバイス自体にこのような機能を備えていたりアタッチメントが付属していたりするようです。



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額の製作-6

額の裏板を押さえるトンボが入荷したのでトンボの大きさに合わせて彫り込み用のテンプレートを作ります。
彫り込みはトリマーのベースにテンプレートガイドを付けて加工しますが国産のトリマーは6mmのビットが使えるテンプレートガイドしか用意されていません。
ポーターケーブル社のトリマーなら同社のルーター用のテンプレートガイド(色々な寸法のが8種類も揃っています。)が使用できます。
そこでポーターケーブルのベースボトムを日立M6のベーストップに取付けられるように改造しました。うまい具合に日立のベーストップにテンプレートガイドの固定ナットがぴったり嵌りますので芯合わせの必要もなく4本の取付け用皿穴を開けるだけで済みました。


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テンプレートガイドを使うとテンプレートは非常にシンプルな合板を切り欠いただけのもので間に合います。
早速テンプレートを作って端材にセット


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ハイ、ばっちりです。


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本番の加工です。
加工位置にテンプレートを固定してビットの高さを慎重に調整すれば加工は一カ所10秒で終了です。


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きれいに収まりました。
この額は壁にピッタリ取付けるタイプなのでトンボがはみ出していてはまずいので彫り込みました。


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飾り額の完成です。


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18弁の古いオルゴール

工房を整理していたらかなり古い18弁の組込み型オルゴールが出て来ました。プラツチックのケースから取り出すと現在のモデルの「ミニチュア」に相当するようです。
「ミニチュア」では香箱とガバナ部分が樹脂製の一体型になっていますが、これは昔ながらの板金製で分離しています。


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ガバナ部分は(私としては)初めて見る形なので早速分解してみました。


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ウォームホイールとギヤボックスはジュラコン製ですが増速ギヤ等は金属製です。


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ガバナの心臓部のウォームギヤと合成ゴム?性の回転翼、その間の金色の円盤はストッパーが付く場合に機能する部品と思われます。(フライホイールの役目もあるのかもしれません。)


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ガバナの回転翼側から見た写真です。シリンダーの回転が上がりすぎるとこの回転翼の先端が遠心力で外に開いて空気抵抗が増し、回転が落ちる仕掛けです。


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香箱とシリンダー部のクローズアップです。
シリンダーには円周方向にケガキ線の様な筋があり、ピンはちょうどその中央に出ているのですが、どう見てもプレス成形には見えません。鑞付けあるいはスポット溶接のように見えるんですがこんな方法でも作られていたんでしょうか?


たぶん30年以上前の物と思いますが、こんな量産物でも現在の物に比べて手を抜かずに丁寧に作られているなと感じる部分が随所に見られます。


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