バンドソーでラフカットした曲面をスピンドルサンダーで磨き、ボーズ面ビットで両面から削って緩やかな丸みを付けます。
各板の内面に磨きを掛けて後は接着すればいいのですが転び角が付いているのでこのままではクランプで圧着できません。
側板をカットした時に取っておいた三角状の端材を合板の切れ端に接着し専用の押さえ板を作りました。
ボックスジョイントのピンはソケット側の板より0.5mm出るように切ってあるので、ちょうどこの三角の下駄でクリアーできます。圧着した時にはみ出た接着剤が下駄に付かないように両側のピンのピッチより2mmずつ内側に接着しました。
接着剤を付けずに押さえ板をセットしてクランプで締めてみます。
押さえ板の中央付近をクランプすることで押さえ板に平均して力がかかると共に合板の弾力により程よい締め付け力がジョイント部分に加わります。
クランプもたったの2本で済むし、これは大成功です!
クランプをたくさん使うと締め付け力の加減が面倒で、はみ出た接着剤を拭き取る時にとてもじゃまになるんです。
写真では箱の上からクランプしていますが底側からかければ箱の内面にはなにも遮る物が出ませんから好都合です。
箱の外側は飛び出たピンを鉋で削って再研磨するので接着剤がはみ出ていても問題ありません。