製材用のバンドー君ですが松等のヤニの多い材を加工するとどうしてもプーリーの表面にヤニと切粉がこびりついて固着してしまいます。
この微妙なプーリーの変形により製材中にブレードが前後に移動したりブレードのビビリや振動も大きくなり、まっすぐ切れない原因になったりもします。
こまめに掃除すればいいのでしょうが、元来じゃまくさがりな者で、何とかこれを軽減する方法を以前から考えていたのですが・・・先ずは機械をバラして観察です。
ところが下の駆動側のプーリーはピッカピカできれいなものです!
下のプーリーには真鍮板のスクイジー状のスイーパーがセットされていてプーリー表面に付いた切粉やヤニをこそげ落としてしまいます。
なぜ、上のプーリーにはスイーパーが付いていないのか?
それは上のプーリーはブレードにテンションを掛けるために上下方向に移動する構造のため、取付け方法が複雑になるのです。
最近のバンドソーにはブラシがセットされている物もあります。私も試しに以前ブラシを取付けてみましたがほとんど効果はありませんでした。
最近のゴム車であればブレードとの接触圧が小さいのでヤニや切粉が固着しにくいので効果があるのかもしれません。
本当はプーリーの上下移動する軸受けからステーを出してスイーパーを付けるべきなんですが構造上、機械的強度を持たせるのが無理なので本体フレームにタップを立てて鉄製アングルを固定し、そのアングルにバネ性を持たせた真鍮板のスイーパーを取付けました。
プーリーの上下動の距離は12mm程度なので真鍮板の弾性限界内に収まりそうです。
本当は間にバネ鋼を入れればいいのですが、とりあえずこれで使ってもし支障が出たら考えましょう。
心なしかブレードの振動も少なく、運転音も静かになったような?気がします。