毎日山ごもり

定年退職後、携帯電波の届かない山の工房に毎日こもって木工やオルゴール製作に没頭している仙人?のブログです。

2016年11月

クロモジ茶

筋向かいの布袋弘法さんからお茶のお誘いがあり、いつものとおりマイカップを片手に行くと「今日はクロモジ茶やで!」「・・・そんな茶があるの???」


袋を見ると「ふくぎ茶」と書いてありますがこのお茶の産地、隠岐諸島の中ノ島ではクロモジのことをふくぎと言うらしいです。


で、クロモジとはそうです、和菓子の楊枝に使われるあの黒文字です。


クロモジはクスノキ科の落葉低木であの楊枝特有の爽やかな香りのする木で昔は石鹸や香料にもよく使われたそうです。
匂いの主成分は多分リナロールやリモネンだったと思います。リナロールはローズウッドから採れる精油にもっとも多く含まれているらしいですがクロモジはローズウッドとはまったく違う香りですね。


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このクロモジ茶は水から煮出すということなのでお茶が沸くまでしばしの間効能書きを読んだり、隠岐諸島に付いての談義!


しかし、これは正にクロモジの枝と材をササガキにした材木そのものですな!(笑)
いやいや、どんなお茶になるのか楽しみです!


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私は在職中に隠岐島にはしょっちゅう仕事で行ってましたが、こんなお茶は聞いたことがありませんでした。
隠岐は島前と島後に別れ、私が行っていたのは一番大きな島後の隠岐島で中ノ島は島前にある島とのことで、ふくぎ茶(クロモジ茶)を飲むのはこの島だけらしいです。


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湯が沸いて来ると部屋中がクロモジの良い香りで満たされて来ました!


一口飲むと、香りはもちろん、味も爽やかでとても美味しいお茶です!!
色も少し赤味の強い琥珀色で、これはガラスの器に入れればさぞかしきれいでしょう!


なぜ、このお茶が一般的にもっと飲まれないのか不思議ですが、製法はいたって簡単なようですのでクロモジの木を大量に手に入れて、そのうちに自家製のクロモジ茶を作って野山工房の名物にしましょう!


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50/72弁用延長シャフト

時の音色さんから頼まれた50/72弁用の延長シャフトを作ります。


今回は10個ということで(私にとっては大量生産!)できるだけ効率的な行程を考えて加工しました。
延長シャフトの場合、非常に単純な作業ですが、M8のダイスによるねじ切り、反対側のM4のタップ加工とそれらに付随する前行程があり、主軸のチャックの開閉数、刃物の交換および、旋盤のX軸、Y軸のハンドル操作をいかに少なくするかです。そして10個をできるだけ同じ寸法に仕上げなければなりません。


右下隅と袋に入っているフランジが今回使う市販品のレベルフット用のフランジです。
このフランジのM8雌ネジに合うように予め30mmに切断したφ8丸棒の先端にM8ダイスでネジを切りますがネジ部の長さを一定にするために端から6mmの位置にマーキングします。


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刃物台に取付けた剣先バイトを送って主軸を手で回しながら約0.5mmの深さに切り込みを入れます。


10本全部に切り込みを入れてからネジを切る部分を斜剣バイトでφ7.80になるように挽きます。
Y軸の送りハンドルを固定したままでワークの方を取り替えて同じように挽きます。
チャックの開閉回数は増えますが、同じ寸法に仕上げるためにはこの方が早く正確に加工できます。


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ダイスの切り始めの喰い付きを良くするために60°程度の面取りをしておきます。


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左が面取りの終わったシャフト、右はφ7.80まで削っただけのシャフトです。
面取りはしなくてもネジは切れますが面取りをしておくことによって切り始めの切削抵抗が小さくなり、結果的に早く正確にきれいな加工ができます。ねじ切りはタップでもダイスでも始めが肝心です!


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ワークを芯押し台に取付けたドリルチャックにセットし、主軸にM8ダイスを装着したダイスホルダーを取付けて、主軸を手で回してネジを切ります。
タッピングペーストを付けて切っていきますが、M8ともなるとけっこう力がいるんです。


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フランジにうまく垂直に付きました!


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次にシャフトの反対側にM4のタップを立てるために下穴を開けますが、まず端面を斜剣バイトで削って平面を出し、センタードリルでセンター穴を開けます。これはM4の下穴φ3.3ドリルのガイド穴となります。


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ドリルをφ3.3に取り替えて深さ15mmの穴を開けます。


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深さ10mmくらいまではスムースに開きますが、それ以上になるとキュ〜〜と音がして抵抗が大きくなります。
一旦ドリルを戻して切り粉を排出し、先端に切削剤を少量塗り付けて15mmまで送ります。


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下穴が全て開いたらM4タップに替えてダイスの時と同様に主軸を手で回してM4のネジを立てます。


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シャフトにバフを掛けて完成です。


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久々に延長シャフトを作りましたが今回は金属加工用の旋盤があるのでやはり木工旋盤で加工するより格段に早く正確にできました。(10個で1時間位!)


午後から工房へ

みやこめっせから帰り午後は工房へ、今日は黄色の絨毯です。
昨夜来の雨と風で落ちた、これはエノキの黄葉ですね。


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普段は杉木立と竹に隠れてあまり目立ちませんが、この季節、黄葉した落ち葉につられて見上げると樹高20mはありそうな立派なエノキが崖の上と言うか斜面に立っているんです!


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こちらはちょっと大きな黄葉、たぶんクズだと思います。


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今日は工房へ戻って展示台の棚板の最終仕上、表面の鉋掛けとオイル塗装をしました。


サンドペーパーではこの桐独特の光沢が出ないのです。鉋掛けにより目立たない木目もきれいに出ます。
桐を鉋掛けするとフワッフワの鉋屑がいっぱい出ます。桐は導管が太いため完全にレース状です。


汚れ防止と表面を少しだけでも硬化させるためオイルをたっぷり吸い込ませておきます。


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「一木一優」木工芸・漆 展


今日は朝から知り合いの木工家さん達の展示会「一木一優」木工芸・漆 展に行って来ました。


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場所はみやこめっせです。地下鉄東山駅に少し早く着いたので付近をうろうろ散策しながらゆっくり会場に向いました。


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京都市内の紅葉もすっかり終わりですね。


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図書館の前に展示してある市電、なつかしいです。
この車両はもともと800型として昭和25年頃から製造されたうちの一両ですが後にワンマンカーに改造され、1800型となっています。1860は確か大宮交通公園に展示されていましたがここ、岡崎公演に最近引っ越して来たようです。


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みやこめっせ向かいのロームシアター前にはロンドンタクシーが2台停まっていました。
ロンドンで有名なタクシーと同じ車両ですがこちらは真っ赤に塗られています!(なぜかCHANELのロゴ入り)
ロンドンタクシーは別名「ブラックキャブ」と呼ばれる黒塗りのオースチン、長さは5m近くあると思いますが最小回転半径は日本の軽自動車と同程度です。


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さてさて10時になったので展示会場にやってきました。(芳名録一番乗り!・・笑)


8名の作家さんの作品が2つの部屋に展示されています。この部屋は「Myテーブル」コーナーで、それぞれの作家さんのテーブルとそれに付随する作品がレイアウトされています。


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案内状をいただいた、今や伝統工芸師さんでもあるIさんのコーナーです。
非常に細かい細工と丁寧な漆塗りが施されています。


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部屋の中央にデ〜ンと置かれたこの”ロータリーテーブル”
これは天板がリバーシブルになっていて裏面は(どちらが裏なのかは聞きませんでした!)黒の漆塗りとなっています。
この面はイタリア製だったかな?のガラスのタイルらしいです。一粒の直径は10〜15mmくらいで扁平なマーブルチョコみたいな形でした。なんともインパクトのある作品です!


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こちらは女性木工作家Yさんのテーブルとスツール、直線的でシャープなデザインですが機能的で日常使いには一番使い易いでしょうね。


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これはまたグラマラスな脚のスツールですが・・・欅なので重いでしょうね!(笑)


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Aさんの真空管アンプ(シャーシの枠とレベル調整ツマミが木製・・トランスはタンゴ製が使われてました・・懐かしい!)
そしてフォステクスのユニットを使ったスピーカーボックス・・・ナチュラルないい音です・・。


あっ、下のテーブルがメインなんですかね?
ついついアンプとスピーカーに目が行ってしまいました(笑)
今回のテーブルは脇役にまわっているようで・・・ひょっとしてAさんの思いもそうなのかも?


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今年の木工の技法コーナーは曲げ木、曲げワッパや素材や、湯煎するための容器等も展示されています。


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隣の部屋には各作家さんの通常?の作品、まず、目を引いたのはこの擬宝珠の形と題したろくろ作品です。
カラフルに彩色された物もあって、見てるだけで楽しいですね。


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Iさんの小引出しや正十角形の箱もの、五稜箸等、手の込んだ緻密な作品群です。


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Yさんのモビールですが、なんとこのプロペラがモーターでゆっくりと回るんです!(反対側にも4枚あります。)
まるでスタジオ・ジブリのアニメに出て来るような雰囲気!
もう電池がないかも・・と言いながら回して見せてくれました。
直線と優美な曲線のハーモニーがすばらしい。じっと眺めていてもまったく飽きませんね。


このモビールの前でYさん、Aさんそしてもう一人のAさんと木の話を交えながらオーディオ談義、もうこうなると好き者同士、話は止まりませんので切りのいい所で失礼しました。


とても楽しい会話ができた1時間でした。


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この写真、まるで空をゆっくり飛んでいるようにけっこううまく撮れたと思います!
(バックは白い壁なんですが淡いブルー系のスポットライトが点いていたようです。)


展示会は明日まで開催されていますので興味のある方はどうぞ見に行って下さい。
明日は最終日で10:00〜16:00までです。


展示台改良の続きの続き

 




今回の展示台ですが、左右のウイング部分を90°手前にスイングできるようにしました。


これによりコーナーや狭い場所でも設置可能です!
また、0°〜90°の任意の角度でも使えますからいろんな場所に柔軟に対応できそうです。もちろん、中央のユニットだけでもOKです。



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通常の直線的な設定です。


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そして今回のは軽量化にも関わらず、構造の改良により強度もかなりアップしました。


展示台改良の続き

光明寺の畳の間での工芸作家展も終わり、次のフロアでの展示会に向けて組み立て式展示台の改良の続きを行いました。


軽量化のため棚板はすべて桐、支柱と足は鬼胡桃です。


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全長は2.7mちょっとですから長机1.5台分なので会場に置けば大して長くないんですが・・・工房内では少々もてあましております。



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なぜか鍋の蓋

右はフライパン用の蓋で、本体は杉、持ち手は栗です。これは家で使っているのが傷んで来たので新たに作りました。が、昨日長女に持って帰られました!・・ま、いいか家のはまだ使えるし・・・。
蒸し焼きや調理した物の保温に重宝します。
左の丸いのは本体、持ち手とも栗です。
接合はどちらも通し蟻でもちろん接着剤は使いません。


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丸いのはこの天ぷら鍋をもらったのですが家には天ぷら鍋あるし、工房で使おうかな?と思いましたが工房で天ぷらはしません。また蓋がないと天ぷら以外の用途には不便ですので作ってみました。これからの季節、うどん、ラーメン、スープ、シチュー、ポトフなど何でも使えそうです。(笑)


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第2回やきいもパーティ

今日は長女のリクエストで婚約者のT君と3人でやきいもパーティです。


お昼はサツマイモではなく、ジャガイモとトウモロコシ、茄子、そして布袋工房さんからいただいた巨大椎茸を焼きました。


ジャガイモは皮を剥かずに10mm厚にスライスし、硬めに塩茹でしてオリーブオイルをたっぷり塗った10mm厚の鉄板で焼き醤油を垂らして焼き上げます。


椎茸は裏側にバター、コンビーフ、ベーコンを刻んだ物を乗せてアルミホイルをかけて蒸し焼きにします。


椎茸を焼いたあとの焼き汁にスライスしたバケットを付けて焼くとバター、コンビーフ、ベーコンの溶け込んだ椎茸の旨味がパンに染み込んでこれがまた旨いんです!


すみません、作るのと食べるのに夢中でこれらの写真がありませ〜ん。


焼き終わった炭火にサツマイモを放り込んで上から鉄板を被せておきます。

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3時前にはやきいもができあがり〜。


これ、安納芋という種類のサツマイモらしく(ジャガイモ党の私はサツマイモに詳しくありません。)原産地はスマトラ島、日本では種子島で多く栽培されるらしいです。


やきいもというと、おいしいんですがなぜかぱさぱさ感がするんですが、このイモは少しねっとりしてまるでスイートポテトを食べているような感触で、しかも甘い! 大きいのを1本たいらげてしまいました!


今日はよく食べ、よく遊んだ一日でした。


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石臼のハンドル


今回は粉挽き臼、これは蕎麦用かな?のハンドルです。


まず、手で握る部分をウッドレースで挽きます。指定の図面ではφ30のストレートでしたが、中央に少しふくらみを持たせてゆるやかなカーブを付けてみました。この方が挽いてても楽しいし、手触り、使用感もいいと思います。


実は木工旋盤で端から端まで同じ直径で挽くのはけっこう難しいんです。このハンドルの握り部分は14cmですが30cmの一定の径の丸棒を作るのは至難の技です。金属加工用の旋盤のようにワークと並行に動く刃物台にバイトを固定して挽けばわけないんですが・・・。


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表面をツルツルに仕上げるためにバイトの先端だけを#1000のダイヤモンド砥石で研磨しました。


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臼に固定する部分に15mm厚の木目の似た材をタイトボンドで貼付けます。
あとの鉋掛けで逆目が出ないように木目の方向も合わせておきます。


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曲線部分は貼り合わせた材との段差を繰り小刀で少しづつ削って均します。


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上臼に取り付く面はR150なのでそれより若干小さいアールになるように削りますが中央部に昇降盤で切り込みを入れ、これを基準として削ります。


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切り込みの痕が無くなるまで外丸鉋と丸ノミで削ります。
丸ノミは刃を立ててスクレーパーのように削ります。


上臼にしっかりとエッジが付いて固定できるように指定のR(臼の半径)より少し小さめのRになるように削ります。


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完成しました。
桜はだんだん深みを増したいい色になって来るのでどんな臼になるか楽しみです。


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(No Title)

今朝は朝から快晴!
工房へ行く途中の西山体育館前の石垣とモミジです。


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ここのモミジは日当りが良い成果、毎年色鮮やかです。


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そして工房への山道は昨夜の雨と風で落ち葉のじゅうたんです。


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この上をバイク(原付ではありません、自転車です。)で走るのは爽快ですね。
(スリップ注意!)


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我が工房のシンボルツリーも上部を残してすっかり葉を落としました。


しかしこの落葉樹のシステムというのはすごいですね。春から秋までの陽光がたっぷりある時期には葉をいっぱい繁らせて光合成を行い、涼しい木陰を作ってくれます。晩秋になって日射しが少なくなると役目を果たした葉を落として強い風から身を守り、日射しを地面まで届けて森の中を明るくしてくれます。そして枯葉は腐葉土となり、土を生返らせます。・・・樹は偉大なり!!


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工房前の2日間の掃除で2つの枯葉の山ができました。
(最近の日課です。・・笑)


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