2016年12月
枠の両木口に反り止めの溝を切ってローズウッドの反り止めを接着、圧入します。
反り止めの接着剤が乾くまで、もう一枚の枠を作ります。
材は珍しいサイカチ(皁莢)です。
今度はレール&スタイルビットを使ってルーターテーブルでキャビネットのドア等によく使われる組み手を加工しました。
この方法は基本的にはパネルははめ殺しですが、今回はステンドグラスが取外しできるように裏面の溝に手を加えます。
長手方向の両端は所用寸法までカットしてガラス押さえに使います。
接着剤が乾いたので曲面加工後、飾り面取りをしました。
チャンファービットで面取りした面は毛羽立ちがあるのでサンドペーパーで整えます。
面がダレるのを防ぐのと入墨がきれいに仕上がるようにサンドペーパーをアクリル板に両面テープで貼付けた物を使います。
#240と#400を貼ってあるので持ち替えるだけで仕上研磨まで行えます。
枠(蓋)がやっと一枚できました。
まだ表面の磨きが十分ではないですが・・・
今年の展示会も一段落したので、Hさんに作ってもらったステンドグラスを入れたオルゴールの箱に取掛かります。
まず一枚目はこのダイヤの幾何学模様です。
少し色の浅いウォールナッツと組み合わせることにしました。色は浅いですが縞模様のグラデーションが美しい木です。
このステンドグラスは一番小さいので枠を框組にせず、くり抜いて嵌め込むことにしました。
この方法は木目が切れませんが、枠の収縮と反りの影響が大きくなるので反り止め対策と、ガラスの入る溝巾を少し大きめに取って枠の収縮による逃げを考慮しておかなければなりません。
4墨に小穴を開け糸鋸でくり抜いて切断面を平滑にヤスリで仕上げます。
裏面にステンドグラスの嵌る段欠きをラベッティングビットを付けたトリマーテーブルで彫り込みます。
トリマーでの切り欠き巾は4mmですが長辺側は枠の収縮を考慮してノミで5mmに拡げておきます。コーナーの彫り残しもノミで直角にさらえておきます。
長手方向には1mm弱、短辺方向には2mmの隙間が取ってあります。
表側にはチャンファービットでC4の面取りをしますが、やはり入隅はRが残るのでピシッと角が出て揃うようにノミで仕上げておきます。
一番、気を使うところです!
まずまずきれいに収まりました。
蓋の基本加工が一応完了しました。
明日と明後日の2日間開催される「木のかおり」展の搬入に行ってきました。と言っても地元ですので会場は私の工房から10分もかかりません。(阪急の踏切さえ調子がよければ・・笑)
時節柄、シュトレンで華を添えてみました。(花よりダンゴのドイツ版?)
昨日生まれたばかりのニワトリ達もがんばっていま〜す。(この子達は生まれた時からニワトリでした!?)
会場は長岡京市産業文化会館
開催時間は12/17(土)9:00〜18:00 12/18(日)9:00〜16:00です。
詳細は11/21のブログを参照下さい。
https://app.blog.eonet.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=57800998&blog_id=477993
接合部のはみ出た木口を鉋で削り取ります。
最初は刃を多めに出した鉋で削り、接着剤の固まった部分がほとんどなくなったら刃の出を少なくした仕上げ用鉋で前板や後板に傷を付けないよう注意して削ります。
頭と尾の入る切り込みを刃の細かいファイルソーで挽き、ノミで欠き取ります。
これは接着する時に位置がピタッと決まるようにと接着部の見てくれを良くするためです。
頭と尾が取り付きました。
嘴と鶏冠を彩色します。ポスターカラーをかなり薄めて着色するので色の滲みが出ないように境界には予め三角刀でごく細い線を彫っておきます。
本体の接合部には飾りの太鼓鋲を打っておきます。
仕上は蜜蝋ワックス(布袋工房製)で磨いて完成です。
昨夜思いついて図面を書いたニワトリの小物入れです。
樹種、木取り寸法も決めてあったので早速材料を揃えて取掛かりました。
これは17、18日の「木のかおり」展に出すつもりですが後2日しかありません!・・まあなんとかなるでしょう。
本体は樺、ニワトリと尾は橡、底板は鬼胡桃です。(各々機械加工、曲面の磨き、板厚の調整のしやすさから選びましたが、もちろん仕上がりの効果も含めてです。)
前板、後板の傾斜付き溝さえ上手く切れれば後は簡単です。
で、例によって専用ジグを作って加工しました。
これは前板用の15°のジグです。
底板は5mm厚なのでフェンスを2mmずらして2回通します。
ピッタリ収まりました!
この加工さえできれば後は難しい加工はありません。
図面から拾った角度で描いた墨線にブレードを合わせてマイターゲージを調整します。
マイターゲージに直接角度を設定するよりこの方が確実に墨線と並行にカットできます。
側板8枚が全て同じ長さで傾斜切断できるようにガイドの位置を設定します。
この後、前板、後板との接着部分の切り欠きを行いましたが写真わすれましたー。
クランプを総動員してストーブ前で接着、乾燥中です。
頭と尾の図面をスプレー糊で貼付けます。
前板、後板に嵌る溝を昇降盤でカットします。
輪郭をバンドソーで切り抜きました。
糸鋸を使わずバンドソーの3mm刃で加工できる曲線で設計してあります。(作業が早いので・・・笑)
接着のできた本体の底を昇降盤でフラットにし、上面のR500カーブをバンドソーでカットします。
箱の巾は105mmなので両端はラクソーのキャパシティーいっぱいですが中間部は側板2枚分だけなので思ったより簡単に切れました。
ここまでできれば明日中にはなんとかなりそうです。
野山のおるごーる仙...