毎日山ごもり

定年退職後、携帯電波の届かない山の工房に毎日こもって木工やオルゴール製作に没頭している仙人?のブログです。

2017年05月

スイカズラの花が満開になりました。
IMG_9225

一般的に多くの花は対称的な形のものが多いですがこの花のように上下非対称の花もあります。
IMG_9224

もうおなじみになったイボタロウもたくさん花を付けています。
IMG_9223


先日からメルヘンオルゴール用の枠の製作に取りかかっていますが今回は数が多い事もあって効率よく精度の高い仕事をするためにはやはりジグが必要です。
枠(額縁)の内面には飾り面を取りますが、内面は枠を組立てて接着してから仕上げるのは厄介で特に入り隅の部分は大変です。
そこで内面は接着する前に仕上げておきますが各ピースが同じ形状に揃っていないと後の修正に無駄な時間を費やすことになります。
特に今回使ったクイーン・アンビットは微妙なカーブなのでフリーハンドで仕上げるとどうしても接合部分に目違いが生じてしまいます。

まず檜の正確な直方体を作り、直線部分は昇降盤で、曲線部は外丸鉋でクイーン・アンビットの断面と同じカーブになるように削ります。
IMG_9210

墨線近くまで来たら少しづつ削ってビットのカーブにぴったり合うようにします。
表裏、リバーシブルに仕上げて#240と#400のサンドペーパーを貼付けて使います。
IMG_9208

両側面に桜の板のガイドを取付けて完成です。
使い方はガイドを基準面に沿わせて力を平均にかけてサンディングするだけでルータービットで加工した面も型くずれせず、両端もダレません。
IMG_9213

小さい方の枠はチャンファー(45°の大面)を取ったので45°用の研磨ジグも作りました。
右の2点がそれです。こちらは裏表使えないので2つ作りました。
IMG_9212

こちらは平面部分をガイドとして、45°の面に押し付けながらサンディングします。
フリーハンドで研磨すると面が小さいのでどうしても45°の角度が微妙に変わってしまいますがこのジグを使えば端から端まで正確な45°に研磨できます。
IMG_9215

サンドペーパーをセットしたジグの断面です。
IMG_9217

サンドペーパーは細くカットした2枚をこのように挟んで左の三角の桟をビスで締めて固定します。
45°に固定される中央の研磨板に桟の溝が切ってあるのでビスを締めても桟や研磨板がずれる事はありません。
ペーパーを2枚挟むのは実際に必要な左の一枚だけだと研磨板の角度が変わってしまうためです。幅広のサンドペーパーにビスの穴を開けてもいいんですが、めんどくさいので・・・
IMG_9219

45°研磨ジグの全てのパーツです。3つの木のピースは一本の栗の直方体から切り出しました。
IMG_9220
 

用意した材の片方を留切りし、反対側を所定の寸法プラス2mmにカットします。
次に1mmずつストッパーの位置を変えて両側を1mmずつトリミングカットします。
私のペティワークは100V仕様なのでモーターのトルクがなく、分厚い板を留切りするとブレードの回転数が落ちてしまうので一発ではきれいなカットができません。二度手間ですが1mmのトリミングカットをする事で分厚い板でも高速できれいな切断面が得られます。
IMG_9189

これで長さが正確で切断面のきれいな留切りのできた材が揃いました。
留の角度に問題がないか確認しておきます。
IMG_9190

一台分の材を選び、木目から接合順序を考えて表面に番号を振っておきます。
IMG_9191

木端のきれいな方を前面とし、マークを書き込みます。
IMG_9193

鬼胡桃は柔らかい割りに繊維が硬くて切断面がささくれ立つのでよく切れるノミできれいにしておきます。“ヒゲ”が残っていると加工時に誤差の原因になったり接着時にじゃまになったりします。
めんどくさい作業ですが手を抜くと良い仕事ができません。
IMG_9194

ヒゲを剃ったところです(笑)
IMG_9195

昇降盤で後板を留める溝の加工をし、ルーターテーブルで前面内側の飾り面を取りました。
IMG_9207

 

今年もアザミが立派に咲きました!
昨年より花が小さい気もしますが花の数は多いようです。
IMG_9198
IMG_9200
 
元庭師のTさんの畑の前にはニワゼキショウが可憐な花をいっぱい付けています。
IMG_9201

この特徴のあるアメちゃんのような実もいっぱい成っているので来年もまた咲くでしょう。
IMG_9206

ニワゼキショウ(庭石菖)のそばにはいつもこの夕化粧が同時期に咲くんです。
IMG_9203
 

2日間のお休みでオイルもすっかり乾いて額が完成しました。
上左からモンキーポッド、右はウォールナッツの4隅にサペリを入れました。
中左は栓に欅、右は栓
下左はチーク、右はウォールナッツです。
IMG_9185

途中から工程に入れた楓の絵文用の額も完成しました。
IMG_9182
 

今日は先日の個展でオルゴールコンサートのオファーをいただいた美山かやぶきの里まで下見を兼ねて行ってきました。オファーをいただいたKさんは時の音色さんのお知り合いですから各々のオルゴールを持っての視察です。同じ京都府下ですが金閣寺あたりからだと50kmくらいありますから大阪市内へ行くのと距離はかわりません。しかも高速道路は無く、屈曲の多い山間道路なので途中休息を入れると1時間半は優にかかります。国道162号線(通称、周山街道)は若い頃からよく走った私の好きな道ですが・・・最近は高尾の材木屋さんくらいまでしか行かなかったので久々のロングドライブを満喫しました。しかし昔と比べるとカーブが多いのは変わりませんが道も良くなって随所に道の駅や休息できる施設が増えて走りやすくなっていました。

今日も最高の天気に恵まれて美山かやぶきの里に到着しました。
目指すは「お食事所きたむら」という蕎麦屋さんです。そうです昨日に続いて今日もお昼は手打ち蕎麦です! 一日、限定数しか打たないらしいのでお取り置きをお願いしておきました。
11時前に到着しましたが担当のKさんは接客で忙しそうなのでコンサート会場予定のカフェギャラリーを見に行きました。
3年前に行った五箇山もそうでしたが、ここも中国人観光客が多いです!
五箇山のかやぶきは加賀藩をバックにした養蚕と火薬作りのために豪壮な合唱造りで5層(5階建)もある巨大なかやぶきでしたが、ここ美山は京都北山型の入母屋造りで五箇山に比べると威圧感が無く、我々の頭の中にある昔話に出て来る一般的な山間部の農村風景そのもので見ていてとても落ち着くんです。
IMG_9159

集落の前には桜並木の美山川の清流が流れ、今の季節、道の脇には春の花々が咲き乱れツバメが飛び交うという「日本昔話」を絵に描いたような風景です。
IMG_9160

懐かしい郵便ポストの横を通って少し山手へ登ると目指すカフェが見えて来ました。
IMG_9177

交流館「彩花」この建物の右半分がカフェ、左半分がギャラリースペースになっています。
IMG_9161

ギャラリースペースでは水彩画や切り絵の作家さんが展示会をされていたので少し見せていただき、
カフェスペースの奥に陣取って持参したオルゴールを演奏してみました。
今日は気温が高くて良い天気なので入口側の縁側はフルオープン、奥の障子も網戸ですがオルゴールの音は十分に響き渡るようです。合格!!♫(笑)
カフェの担当のお姉さんも忙しそうなので勝手に鳴らしていましたが手の空いたお姉さんはオルゴールを見るなり挨拶もそこそこにタブレットで動画を撮り始めました!!そして、「オルゴールっていいですね〜♪」またまたオルゴールの信者が増えたようで・・・
コンサートの説明等をするうちお昼になりましたが蕎麦屋さんは多分一番忙しい時間帯なので集落の中を1時間程見学させていただき、蕎麦屋さんへ戻ることにしました。
IMG_9180

茅葺きの建物を火災から守るための放水銃がいたるところに備え付けられています。
一見、かやぶきの里にふさわしいレトロな形ですがいざという時には中央司令室?からの操作でこの小屋の屋根が一斉に開き、放水されるそうです。
年二回、この一斉放水の訓練があり、ちょうど一昨日に行われ、5,000人もの方が訪れたとのことでした!
IMG_9165

入母屋のトラス部分の紋です。これは多分集落によって異なり、ここ北村ではこの鼓型?(三角2つ)がほとんどでしたが巴の紋の家もありました。確か花背の集落では「水」の文字だったと思います。
IMG_9163

集落の東にある八幡神社の境内には杉の巨木がありその中でも特に大きい結の杉というのがあり、2本の杉が根元で繋がっています。
写真ではそんなに大きく見えませんが太い方は周長500cmとあるので直径は約1.7m、人の背程もある大木です。戸隠の杉も立派ですがこんなに太いのはなかったように思います。
家へ帰ってから案内パンフレットを見ると西側の稲荷社前にも樹齢400年の橡があるようです。次回に行ったときは是非この橡にも会わなくては!
IMG_9166
IMG_9168

神社の下の水路沿いには花をいっぱい付けた桐の木がありました。こんなに花の多い桐は初めて見ました。
IMG_9169

集落の端の方の家の横に妖しい貯水タンク?を発見!階段の付いた高床式の小屋の下にステンレス製で下部にコックの付いたタンクが設置されており小屋の横からは煙突?の様な物が出ているんです。
何に使うものなんでしょうか?謎です。
IMG_9172

一時間少しあちこち見学して蕎麦屋さんに戻ってきました。
お客さんも少しは空いたようで、ちょうど良い時間です。
私はざる蕎麦と平飼いのミニ卵丼、時の音色さんは三種蕎麦セットを頼みました。
今日は忘れず、食べる前に撮影完了(笑)
ここの美山蕎麦はかなり細切りです。地方によって同じ蕎麦でも特色があります。
私の好みでは昨日のIさんの打つ蕎麦の方が好きですが美山の蕎麦もとてもおいしいです。
地鶏の玉子もおいしかったです!
IMG_9173

カフェの前に出ていた手作りの看板です。レトロとモダンが融合して面白い!
IMG_9179

今日も実にゆったりした優雅な一日を過ごせました。
コンサートの方は 一応11月の末で詳細の打合せはまた日をあらためてKさんに京都市内へ出向いていただくという事になりました。
忙しい中、対応して下さったKさんやカフェのお姉さん、ありがとうございました。

今日は大山崎でつづれ織りのKさんの工房で、その筋では有名な元蕎麦屋さん、今は石臼職人の若きI師匠を招いての手打ち蕎麦パーティに行って来ました。
私やKさんは昨年の12月に我々の工房村で年越し蕎麦を打ってもらったので2回目ですがKさんの奥さんはその時たまたま出席できずに悔しがっておられましたが、それがきっかけで今回のパーティと相成ったわけです。しかし今回は主催者側ですから準備等、さぞかし大変だったろうと思いますが、その分、手打ち蕎麦の醍醐味を十二分に満喫されたことと思います。(笑)
私は今回はゲストですので10時半にゆったりとMTBで乗り付けました。少し早いかな?と思いましたがすでに先客(布袋さん)がおりました。(笑)
わいわい喋っているうちに続々と来られて蕎麦打ちの実演が始まりです。

IMG_9148

簡単にこねているように見えますがかなり力が要りそうです。そしてこのときの水加減で蕎麦の腰が決まるらしいです。
IMG_9147

伸ばすところも圧巻ですが例によって写真撮り忘れです。
伸ばした麺を重ねてリズミカルな包丁さばきで切っていきます。
IMG_9152

余分な粉を落とすと同時に茹でる時にくっ付かないように切り口にも粉をまぶします。
IMG_9151

Kオーナーも挑戦ですが織物のようにはうまくいかないようで・・・みんな人ごとのように(人ごとですが・・)好きな事を言いながら写真撮りまくっています。(笑)
IMG_9153

茹で上がりを今や遅しと待つゲスト達・・はい、私は3番です!
3枚もお代わりさせてもらったんですが肝心の蕎麦の写真なしというテイタラク!!
蕎麦の香り、喉越し最高でした。
そして今日は食後にだったん蕎麦のアイスクリームのデザート付きでした。
Iさんの打つ蕎麦はとても洗練された都会的なセンスに溢れる蕎麦という感じがします。
IMG_9156
 
Kさんご夫妻、そしてIさん、ありがとうございました。
ここに来ると愉しく嬉しい仲間がどんどん広がって行きます。 

昨年暮れにダウンしたメイン発電機のホンダEBR2300CXがやっと復活しました。

建機修理業者に依頼していた部品が入り、さっそく取付けてガソリンを入れ、リコイルスターターを引くと一発で掛かって100Vが出力されました。(エンジンはもともと調子良かったんですが)
これで製材室以外の電力は燃費の比較的良好なこの発電機が使えるようになったのでやれやれです。
騒音もスバルの3.5KVAよりは低いので落ち着いて作業できそうです。
(スバルの車のエンジンは静かなんですけどね〜、燃費はどちらも悪いですね!・・・笑)
IMG_9144
 

今日は京都市内に所用があったのでその帰りがけに「京の木工芸」展を見に行ってきました。
場所は京都のど真ん中、東洞院御池、御池通りに面した旧家を改装したギャラリーです。
これで「しまだい」と読むんですね!
元々は糸割符商(江戸時代に幕府の認可を得て中国産の上質の生糸を一括輸入する機構、組合?)として1608年に操業し、江戸中期には銘酒「嶋臺」を扱う酒問屋も兼業して当時は東洞院から車屋町通りまで続いていたらしいです!今の建物は1883年(明治16年)の建てられた物で中庭を有した伝統的な豪商の町や建築で国の登録文化財に指定
されているらしいです。(京都に長らく住んでいながら知りませんでした!)
IMG_9142

建物もさることながらその悠久の空間で展示される京指物の展示会です。
京指物の特長はその種類と技法が多岐にわたるわけですが一般的な意味での指物(箱物)、彫物、挽物、曲物、刳物などの技法を駆使して作られています。
その技法や精密さ等すばらしい物ですが、どうしても型にはまった物が多いような気がします。
IMG_9145

残念ながら撮影禁止という事ですので不鮮明なパンフレットで・・・
IMG_9146

ちなみに「嶋臺」とは松竹梅、鶴亀、尉姥等を配し、蓬莱山をかたどって作った飾り物の事です。
 

時の音色さんから依頼されたメルヘンオルゴール用の枠を大、中、小あわせて13面作る事になりました。
よく響く樹種という事で小には栗、中と大には鬼胡桃を使う事にしました。
栗は元の材の長さが40cmだったのでそのまま所定の暑さに挽き割りましたが胡桃は2mの長尺材のままで平面を出してプレーナーを通す方が効率的なんですが反った板から平面を出す時に長尺材のままだと切削量が増えて、その分、厚みが取れなくなってしまいます。そこで枠の一辺の長さプラスαにカットしてから所定の厚みに揃えました。

どちらもよく乾燥した材なので狂いは出ないと思いますが、念のため2〜3日置いて様子を見ることにします。
IMG_9135
 

↑このページのトップヘ