毎日山ごもり

定年退職後、携帯電波の届かない山の工房に毎日こもって木工やオルゴール製作に没頭している仙人?のブログです。

2017年08月

毎日、山ごもり
定年退職後、携帯電波の届かない山の工房に毎日こもって木工やオルゴール製作に没頭している仙人?のブログです。

50弁新型ケース-不平行四辺形その2

天板裏面の平面を出し直して接合部の溝を切りましたが栓の板の薄い部分が割れてしまいました!!(泣)
元々厚みが8.5mmしかない所へ3mmのホゾ部分を残して3mmの溝を切ったので残りは2.5mmしかなかったのです。非常に細かいきれいな杢だったのですが・・・残念!
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気を取り直して新たに作り直しました!
今度は他の樹種と同様に12mmに厚さがあるので大丈夫です。
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前板の裏面にストッパーの溝をトリマーテーブルで彫り込み両端をノミで直角にさらえます。
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板バネとストッパー金具を嵌め込んでスムーズに動くか確認しておきます。
この部分は組立てた後からは追加加工など不可能ですので引っかかりがないか、位置が正確か等を確認しておきます。
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響板、天板を組込んで今一度接合部に問題がないかを確認します。
もう10回以上組んだりバラしたりしています。(笑)
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最後にもう一度バラして響板の中漉きした部分の両端にビビリ防止用のスプルースの小片を貼付けました。
明日、内面をもう一度磨いてオイルを塗り、明後日には組立て(接着)できそうです。
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秋晴れ

今日は抜けるような青空の秋晴れ!!
気温は30℃近くまで上がりましたが湿度は40%RH台で、北の風があり爽快な一日でした。
ここしばらくはこんな天気が続きそうで嬉しいですね!
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オイルの乾燥も早い!!(おまけ)
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50弁新型ケース-不平行四辺形

ボックスジョイントが完成したので内面に溝を切って響板を所定の寸法に切り出し、穴開けしました。
響板の厚みを調整して仮組、横方向はマイナス0.5mm、前後方向はマイナス1〜1.5mmにしておきます。
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天板になる板を外周とピッタリに切り出します。
嵌り込みの溝加工の基準となるため、慎重にピッタリに合わせます。
手前は栗、後方左はウォールナッツ、右は栓です。

タイトルに不平行四辺形とあるのは平行な面がない箱を目指しているからです。
まだ左右の面は平行ですが、この後左の側板にはアールを入れますので平行な面はなくなります。
上下方向は響板とアクリル保護板が平行ですが今回は目をつむることにします。(アクリル板を斜めに取付ければできない事はないですが見栄えが悪くなるので・・・。)
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角度付き溝切りジグの製作

先日、Leighジグで90°以外のボックスジョイントに挑戦しましたが板厚が大きくなると機械の限界を超えてしまい加工不可能だったので昇降盤によるジグを作ってみました。

これは元々切り箱のようなベースにボックスジョイント用のアタッチメントを付けて使用していた物ですが今回新たに角度付き用のアタッチメントを作って取付けました。
材料は端材の板(と言っても目の通った良材です・・ジグが変形していては話になりませんので)、ジャンク箱の蝶番2枚(これも極力ガタツキが無く動きのスムーズな物を選びました。)、1/4”ズンギリボルト、1/4”6角ナット、1/4”T-ナット等です。
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これは通常の基本的な90°です。
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ネジでフェンスを引っ張る事によって120°程度までフェンスの角度が変えられます。
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実際に昇降盤にセットしてフェンスを加工するワークの角度に調整します。
苦心の甲斐あって非常にスムーズに角度の変更が可能です。フェンスの安定度も十分。
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チップソーのブレード高さを切りたい溝の深さに合わせます。
”どうよ!”のハイトゲージも活躍しております。
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今回はホゾの枚数が少ないのでケガキを入れてケガキ線に合わせてカットしていきます。
適当な太さのピンをフェンスに埋め込めばケガかずに等間隔の溝加工もできます。
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これで変則的な形のボックスジョイントの加工ができました。
後のウォールナッツのはジョイント部にアクセントの色違いの飾りを入れるので一旦切った溝に楓を接着した所です。この後楓の部分にケガキを入れてもう一度溝を加工します。
後の左は変形の留接ぎにしてみましたが、やはり90°以外の場合は接着時のクランプが非常に難しいです。これも安定して締められる接着用のジグを作らなくてはなりません。
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うっとうしい虫!

毎朝晴れた日と天気の良い日は自転車で工房まで通っていますが夏はちょっと憂鬱なんです。
まぁ暑いのは仕方がないとして、いちばん斜度のきつい地獄坂あたりでうるさい虫にまとわりつかれるんです。
この辺りは杉の植林で薄暗く沢筋なので湿気も多く、虫達にとっては絶好のたまり場なんでしょう。
始めはブヨかと思ってましたがそうではなく体長2mmくらいのヒゲブトコバエというハエの仲間ですからブヨのように噛んだり血を吸うわけではありませんが目をめがけて顔の周りをブンブンまとわりついて来るのでうっとうしいことこの上ないんです!
おまけに別名が「クロメマトイ」と言うらしいですが正にそのものズバリですね!
息を吹きかけても平気なので手で追い払うしか手がないわけですが、なんせしつっこい奴らですぐに戻って来たり新手の連中が群がって来たりします。道中でいちばん傾斜のきつい登りですからこれに労力を使うとさらにスピードが落ちて奴らの思うつぼなんです!
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ネットで調べますとやはり自転車や登山、渓流釣りの皆さんが苦労していろいろと対処方法を考えておられるようです。

ハッカの臭いが効くとの情報がありハッカ油をヘルメットや帽子の鍔に塗り付けたりハッカスプレーをシャツの肩の部分にスプレーする等工夫しておられるようです。
いろいろな対策の中でフリスクやミンティアの息を吹きかけると効果があるというのが目にとまったのでこれなら値段も安いしミンティアはよく使ってますのでまずこれを試してみようと思いました。
そして思いついたのがこのハッカ飴!!
おなじみ春日井製菓のハッカ飴、一袋¥130〜140で安いしミンティアだとすぐなくなるので急な登りで止まって補給しなければなりませんが、これなら家を出る時に一つ口に放り込んで行けばちょうど工房まで持ちそうです(笑)
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さっそく今朝から試してみました。
今日は昨日に比べて湿度が高く、虫どもには絶好の活動日和とみえて群がって来ましたがハッカ飴の息を吹きかけるとすぐに退散するのです!
新しい奴らがすぐに寄って来ますが手で追い払わなくてもハ〜〜とやるだけでよいのでかなり楽になりました。

当分ハッカ飴は手放せないです!! 
春日井製菓さんに感謝!
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50弁新型ケース-宝箱-2

足を旋盤で作ります。
最初一台分4個をを一度に挽いて切り離すつもりでしたが軸部分が6.5mmと細く、芯押し台側は安定して削れるのですが中央へ行くほどワークの剛性が弱くなって安定して削れません。(右の細い部分と左の挽き肌を見てください。)仕方がないので1個ずつ挽く事にしました。
一線上に4個並んでいる方が同じ形で挽き易いし、1個作るたびに切り離すとその都度正確なセンターを出さなければならないのでとても面倒なんです。
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こんな足になります。
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こちらはまた違った形状
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蓋の上の目玉を気にされていた方もおられたのでちょっと付けてみました。(笑)
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山椒の実

お向かいの山椒の実が真っ赤に熟して来ました。
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一足先に秋の色ですが・・・まだまだ暑いですね。
しかし今日は気温、湿度共にそんなでもなくずいぶん過ごしやすかったですが・・・。
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50弁新型ケース-宝箱

前板と後板の出っ張った部分を側板のカーブに合わせて削ります。
指で触って段差が無くなったら、天板を当てがって確認し、高い部分を少しづつ削って調整します。
曲面をピッタリ合わせるのは実に難しいですね。(平面同士を合わせるのもけっこう難しいんですが・・・。)
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接着のできた天板の表面を鉋で凸型に削りますが鉋掛けの労力をセーブするために例によって昇降盤で大体のカーブになるように切削しておきます。全部を切削してしまうと不安定になるので両側2mmくらいは元の高さで残しておきます。
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箱の表面が仕上がり、蓋と本体を切り離しました。
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50弁新型ケースの製作-3

宝箱形が接着中にもう一つの形の箱に掛かりますがこれは断面が長方形ではなく、一辺だけが10°の傾斜があるのでドロワーロック継ぎ手や留め継ぎ等は使えません。ボックスジョイント(アラレ組み)にしようと思いますが90°以外の角度でつなぐ場合は手加工をするか専用のジグを作ってルーターで加工、または手加工との併用でしかできません。
とりあえず80°と100°でルーターで加工するためのアタッチメントを作ることにしました。
10°の角度を持った小片をワークに貼付けてLeighジグでの加工を考え、10°の小片を作ります。
ところがこの小片を作るのがけっこうやっかいでして下のようなたいそうな角度切りのジグを使って切り出します。
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巾75mm厚み8mmの小片を2枚切り出しました。
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さっそくこの10°の楔をワークの前後に挟んで加工しました。
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写真ではよくわかりませんが左が10°の傾斜を付けた板、右は通常の直角です。
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ところがここで問題発生!
多少心配はしていましたが左側板は後でカーブを付けるために 厚みが22mmありますが楔を挟むと30mmを越えてしまい、ワークのホールドはなんとかできますが可動テンプレートの長さが足りずに設定不可能となってしまいました。

仕方がないので側板はLeighジグで加工できた前後板に合わせて昇降盤で加工することにします。
ということは新たに任意の角度で加工できる昇降盤用のジグを作らなくてはなりません。 

デジタルハイトゲージ

先日、蝶番を発注した時についでに?買ってしまったデジタルハイトゲージです。
特徴は
1)デジタル直読(あたりまえ!)
2)リーチが長い(オーバーハングが50mm近くあります。これは用途によっては不便な時もありますが手押しカンナのインフィードテーブルや刃高調整には便利です。)
3)プランジャ(測定子)がスプリングで常に押されているのでセットしたままビットやブレードの出具合をを調整しながら読み取れる。
4)ベース下部にはマグネットが埋め込まれているので鋳鉄のテーブルの場合は両手が自由になる。
5)オートシャットオフ機能
6)値段が安い!(税込み¥2,900)そのかわりオールプラスチック製ですが、バリ等もなくきれいな仕上がりです。プロの現場には向かないでしょうが我々の使用頻度であれば十分でしょう。
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計測部分のクローズアップです。
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ベース下部に埋め込まれたマグネット
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トリマーテーブルやルーターテーブル上での使用はとても便利です。
ただし、私の感覚ではプランジャーのリターンスプリングが少し強すぎて鉄鋳物のテーブルではマグネットで固定されているため問題ありませんがアルミや樹脂の場合は本体を手で押さえていないと0.02〜0.04mm程度の誤差が出ます。解決策はハイトゲージのベース部に錘を付けるかスプリングを弱い物に交換、あるいはその両方を実施する事ですのでわりと簡単にできそうです。
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問題はトリマーやルーターを手持ちで使う時ですが、オーバーハングが大きいためにベースの小さなトリマーでは計測できません。
そこで3mm厚の鉄製フラットバーを下部マグネットを利用して取付けてみました。
マイナス側は7mmまで計測できるので7mm以下の厚さであれば挟んだ状態でゼロ校正すれば測定には不都合ありません。
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これで一応使えますが・・・ちょっと使いにくいです・・・。
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測定子の先端は円盤状のフラットな物とボールポイントがネジで交換できますが・・・これが収納できるようになっていない!!(これは絶対に失える!)
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早速アームの先の方にM3のタップを立てて、ここに収容できるように改良?しました。
タップ穴がもう一つあるのは予備です。後日ビットに優しい真鍮で作るかもしれませんので・・。
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