毎日山ごもり

定年退職後、携帯電波の届かない山の工房に毎日こもって木工やオルゴール製作に没頭している仙人?のブログです。

2017年09月

ツィターアタッチメントの試作その2

結局アクリル保護板を跳ね上げて内部のツマミで切り替えることにしました。
アクリル板を2分割にしてヒンジを付けるなど、かなり大層な作業ですが、これは既存の箱を改造したためで、こうしないと跳ね上げたアクリル板を支えるステーが必要になるからです。
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アクリル板を跳ね上げたところです。
閉めた時の固定は前方中央のマグネットでアクリル板の持ち手の取付けネジを吸着します。
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横から見たところです。
昨日の試作の紙筒は材質がいまいちなので今後、何種類か試したり、巻く直径でも音質が変化するのでその辺をクリアーしてから本番の取付をするつもりです。また両面テープを一般品ではなく、クリアーテープを使って見た目もさらに良くしたいですね。
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秋の風物詩

工房村へ上る途中の竹林の脇にも1輪だけですが彼岸花が2カ所だけ咲いています。
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花が終わったノボロギクの種子、この白くて長い冠毛で風に乗って遠くまで飛ぶようです。
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今日のお昼は炭火で焼いたサンマを布袋さんにごちそうになりました!
H果樹園のすだちを搾っていただきました。秋空の下で食べる焼きたての秋刀魚は格別です!!
そして今日はkazegさんも来ていたので彼が持って来てくれたレーズンやナッツのたっぷり入ったおいしいパン(写真撮るの忘れた!)までたいらげて、おなかいっぱい!
布袋さん、kazeguさん、ありがとうございました。
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kazegさんが作ってくれたススキの葉のバッタ君、なかなか男前です!
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ツィターアタッチメントの試作

ツィター(チター)はオーストリア、チロル地方の民族楽器でスイスのドイツ語圏や南ドイツの一部でも良く演奏されるらしいですが日本では一般的になじみの薄い楽器です。ツィターは5本のメロディ弦と30本余りの伴奏弦があり、右手の親指にはめた金属製のピックでメロディ弦を弾き、残りの指で伴奏弦を弾いて演奏します。(日本の箏もこの仲間らしいです。)
楽器自体の厚みは薄く、演奏する時には共鳴台の上に平に置いて演奏されます。
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日本でもよく知られるようになったのはなんと言っても1949年のイギリス映画「第三の男」で流れるアントン・カラスが演奏するツィターの音色でしょう。


それで、なぜツィターか?なんですが、実はアンティークオルゴールの中にはこのツィターに似た音を出せる物がけっこうたくさんあるんです。
調べてみると方法は実に簡単で丸めた薄手で腰のある紙筒を櫛歯にそっと当てるだけなんです!
丸めた紙を演奏中のオルゴールの櫛歯にそっと当てるとそれらしい音がすぐに出ます!
問題は通常のオルゴール演奏との切り替え方法です。
ツィターの音も魅力的なんですがそればっかり聞いていると少々疲れますので(笑)レバー一つで簡単に元のオルゴールの音色に戻せるようにしなければなりません。
アンティークオルゴールは一般的にシリンダーや櫛歯も大きくて色々なメカニズム等もわりと簡単に組込めそうですが現代のシリンダーオルゴールは50弁といえどもアンティークに比べると小さいので手加工で作るのはけっこう制約があって難しいのです。
手持ちの素材を生かして2〜3晩寝ながら考えた方法でパーツを作ってみました。
(こういうのを考えながら眠ると実によく寝られるのです!?・・・笑)
50弁用の全ての部材です。
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一番苦労したのがアクリル板を引っ張るためのスプリングを掛けるフックですが、これはM2の丸皿ネジをカットしてネジの部分にヤスリを当てて平行面を作り、φ0.7の極細ドリルで穴開けをしてからさらに形を整えました。右側のギザギザが魚の目ヤスリですからいかに小さいかおわかりいただけると思います。(セクションペーパーの目は5mmです。上の写真のアクリル板の中程に付いているスプリングの固定用です。)
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全てのパーツを組立てたところです。紙の筒はアクリル板の先端に両面テープで接着します。
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早速ムーブメントに取付けて筒を接着しました。
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これは筒を上げて櫛歯から離したノーマルの状態。
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筒を下ろして櫛歯に接触させたツィターモードです。
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箱に収めるとこんな感じです。まだ切り替えレバーを作らなくてはなりませんが保護アクリル板に穴を開けてレバーを外に出すか、アンティークオルゴールのようにアクリル板を開閉式に改造するか悩んでいるところです。今晩、寝ながらゆっくり考えることにします。(笑)
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丸棒切断ジグ

真鍮の丸棒を一定寸法にたくさん切るためのジグです。
端材に切断する寸法の穴を何カ所か開け、必要な長さプラス1mmに階段状にカットしてあります。
(50mmだけピッタリですが最初に端材をカットする時に51mmで切る処を失敗して50mmでカットしてしまっただけです。プラス1mmは両端を旋盤で仕上げるための削り代です。)
これはφ8用ですが穴はぴったりφ8で、ゆるゆるではいけません! これは切断中にブレードの力で丸棒が回転するのを防止するのと切断中に振動で丸棒が踊るときれいにカットできないためです。
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使い方は所定の長さの穴に丸棒を差し込んで一端を基準面に合わせ、階段状の面に沿って切るだけです。右手は丸棒が回転しないように軽く丸棒をホールドするだけで安全、確実に切断できます。
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本日の成果、時の音色さんより仰せつかった50/72弁用巻上げアダプターです。
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フラワーポッド完成

ハンドル取付部にφ7.0、深さ12.5mmのピンを打ち込む穴を開けます。
ピンはハンドルの接着補強と飾りを兼ねています。
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ピンのフランジ部をきれいに収めるために面取りをしておきます。
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旋盤でローズウッドを挽いてピンを作りました。
ピンの部分はφ7.0より若干マイナス目に仕上げてあります。
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穴に接着剤を塗ってピンを叩き込みました。
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オイルを塗って完成!
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100円ショップで買って来た造花を飾ってみました。
(全部で¥100ではありません、一種類一束が¥100ですから¥600です・・・念のため)
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近藤文良 木と漆作品展

知り合いの木工作家近藤文良さんが初めての個展を開かれたので行って来ました。
場所は少し前に絵文のNさんが個展をされた祇園のギャラリー”空”です。

今日は天気も良く爽やかな風もありそうなのでバイクで祇園まで!
調べると最短距離で13km、ゆっくり走っても1時間以内ですね。
今日のコースは向日市から旧西国街道を九条通まで上ります。
途中、桂川を渡る時だけ国道171を通らなければりませんが橋の上は車道と隔離されたりっぱな歩道があるので行き交う車を気にせず走れます。久世橋の上は川面を渡る心地よい風があるのでちょっと一服。
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九条通からは御前通を上ってJRの高架横をJRに沿って走ると中央市場の前にに出ます。
七条通は自転車専用レーンが追加されており、歩道とも完全に分かれているのでこれはとてもGood!です。センターラインまであって、バス停や交叉点付近には《ゆっくり》の標識も完備されてます!《徐行》でないのがなんか京都らしくていいですね(笑)
ただし、現在はまだ堀川通までしか整備されていないのでもっと東まで、さらには他の主要な通りにまで拡げて欲しいですね。(京都を自転車王国に!!)
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京都は狭いです。河原町通を少し上がって正面通をさらに東に行くとほどなく賀茂川です。
豊国神社前を左折し、大和大路を上がると1kmくらいで目指すギャラリー”空”に到着!
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ちょうど10時過ぎに着いたので一番乗り!
近藤さんと奥さんが出迎えてくれました。

彼は私と同じく在職中から趣味で木工旋盤をやっており、たまに私が東京方面へ出張する時に新幹線の駅で会うんですが彼は山登りの格好で列車を待っていました!
えっ、平日に登山ですか?と聞くといやいやこれも仕事のうちで・・・とおっしゃってましたが心理学の研究の一端らしいです。
旋盤の技術も、たぶん私の木工と同じく誰にも習わず独学で習得されたようで、さすがに漆の技法は習いに行かれたようですが習得した技術をそのまま真似するのではなく彼なりの方法でいわゆる伝統工芸にはない変わり塗りをいろいろ考案しておられるので私の目から見ると伝統工芸展を見に行くよりよっぽどおもしろいですね。
伝統工芸の場合は基本的に職分が分担されており、特に漆の場合は木地師と塗師に分かれてしまうので発展がない、のではと思います。中には木地作りから塗り、仕上まで全て自分でされる作家さんもおられますが、そういう作品はやはり一味違います。
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今回の個展は一階、二階合わせて合計250点の作品が展示されて、とても見応えのあるものでした。
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これは蒔絵と螺鈿の技法をミックスした物だと思いますが彼は下絵が描けないので(と自分で言われていた)いろいろな方法で器にパターンを描いたり彫ったりあるいは傷を付けたりしてこの模様を作っています。そして研磨は丸物で凹凸がない場合は全て旋盤で磨くので思ったより早く仕上がるらしいです。
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これも蒔絵の技法ですがピンボケ写真ではありません。
蒔絵の場合、ぼかしの技法はかなり難しいらしいのですが彼は私の方法でやれば簡単にできる!と言ってました。いやいや、それなりの工夫やノウハウがいっぱいあるとおもいますが・・・。
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これらは偏芯挽きと言ってチャックで掴むセンターを何度か偏芯させたり角度を付けたりして一般的なろくろ加工では表現できないアシンメトリーな器等を作る技法です。
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これらはわりと初期の作品と思います。
漆はあまり使わずにオイルやウレタン仕上が多いようです。
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中庭の見える所になぜかムーミンが??
はい、これも旋盤の作品です!
左がオリジナルの(フィンランド製?)右が彼が製作した物です。
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これらは”パーティ椀”と称する器なんですが・・・
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大きい順に収納していくとなにか薔薇の花びらのよう・・・やっぱり薔薇の蕾をイメージしているらしいです。
そして、聞きそびれたのですがこれらは多分一つの木のブロックから特殊なバイトを使って順番に挽き出されているのだと思います。
通常の旋盤加工では椀の内側部分は全て膨大な挽き屑となってしまうのですが、これだと捨てる部分が非常に少ないですね!
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お昼前まで長居をさせていただきました。
近藤様、とても詳しい興味深い説明をありがとうございました。

フラワーポッドの製作

端材というほど小さくはありませんが箱を作るには足りないというような材が出て来ます。
2年ほど前に作ったフラワーポッドが4月の個展でお嫁に行ったのでフラワーポッドを作ることにしました。材は栴檀、曲げ木のハンドルは以前に作った在庫があるので、それを使います。
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前回はダブテイルでしたが今回はボックスジョイントで組み、両端のピッチを変えて2mm×25mmの極細木ネジで締結した後、ローズウッドの木栓を打ち込み、アクセントとしました。
木ネジで締結する事により接着時の特殊なジグがいりません。(手抜き?・・・笑)
ハンドル取付部の凹は通常トリマーで加工しますがトリマーガイドの設定がめんどくさいので今回は途中まで昇降盤で溝を切ってノミで仕上げました。(一台だとこの方が早い!)
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底板と側板の転び角は5°です。
先日製作した角度付き溝切りジグがあるので簡単に角度付きの溝やホゾが切れるようになりました。
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ハンドルを仮付けしてみました。
まずまずのできぐあい・・・。
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またしても額-2

飾り面はトリマーテーブルであっという間にできますが、実はこれを磨くのがまた大変なんです。
順目の木端はトリマービットのままでもけっこうきれいに切削できますが逆目や木口面はどうしても切削面が荒れてしまいます。そのままでペーパーを掛けたのではせっかくのビットのパターンが崩れてしまうのでさじ面の場合はビットのパターンより少しアールの小さい丸棒にサンドペーパーを両面テープで貼付けた物で飾り面を慎重に平均してこすります。
両手を使って平均して当てるためにワークは必ずバイスで固定します。
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5面のポストカードサイズの額と5面のミニ額が完成しました。
さて、これで明日から安心して工房の整理にかかれるでしょうか?・・・。
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またしても額

結局7月からオルゴールの箱を数えてみれば10台も作ったのできれいな端材が溜って来るのですがその整理をしていると、ついついそのきれいな杢を生かしたくなってくるのです。

ということでまたしても額です!
今回は一枚の板を左、中、右と3枚に切断し、レイル&スタイルビットで溝を加工して継ぎ合わせます。その結果、杢目がほぼ完全に繋がって一枚の板を切り抜いたようになります。
レイル&スタイルビットはもともとドアやキャビネットの框組を簡単に行うためのツールですが額作りにも有用なビットです。本来は鏡板やガラスを嵌め込むための溝と飾りのモール加工が一発で仕上がるので、あと少しだけ手を加えれば簡単に額縁が出来上がります。
通常は横枠は杢目の流れが横方向に木取りますが、今回のように縦枠と同じ向きにすると一枚の板を切り抜いた感じと、仕上のペーパー磨きが非常に楽になります。(木目方向が揃っているので)
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そして中板の残った中央部分でさらに切手用のミニ額を・・・捨てる所がありません!
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整理をしている途中でこんな事を思いついてやっているので整理の方はほとんどおあずけ状態です。
困ったものだ! 

秋はそこに

南斜面のいたるところに生えているアメリカヤマゴボウ(ヨウシュヤマゴボウ)の実ですが茎が紫色になってしばらくすると
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実も熟して紫から黒くなって来ます。
根が山ごぼうに似ているだけで毒性があるので食べられません!
「山ごぼう」として売られているのはアザミの根らしいです。
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アキノキリンソウ?かなと思います。
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ノコンギクが露に濡れていました。
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ミズヒキも色づいてきました。
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アップで見るとなかなか可憐な花です。
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