毎日山ごもり

定年退職後、携帯電波の届かない山の工房に毎日こもって木工やオルゴール製作に没頭している仙人?のブログです。

2017年10月

毎日、山ごもり
定年退職後、携帯電波の届かない山の工房に毎日こもって木工やオルゴール製作に没頭している仙人?のブログです。

やっと爽やかな秋に!

昨日は北風が強くて寒い一日でしたが、今日は風も無くさわやかな秋晴れです!
朴の葉っぱも黄葉してきました。
下から見てるとそれほどでもないんですがこの葉っぱ大きいのは25cmくらいあるんです!
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H工房さんの柿もいい色になってきました。
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ん!こんなやつがひとつ混ざってます!
オウムのくちばしみたいですが中身はどうなってるんでしょうか?・・気になるところです(笑)
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タモのスツール-3

切り欠き部分をトリマーで掘り込みました。
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可動部分はこんな感じです。前後の脚をつなぐ支柱にはタモより強度の高い水楢を使いました。
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クランプで仮止めして座板を乗せ、脚の開度や当たり具合を確認しておきます。
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支柱にM6エンザートを捩じ込み、脚の支点に真鍮スペーサーと締結用キャップボルトの段付孔を開けました。
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X脚の折りたたみ機構が完成しました。
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タモのスツール-2

X形の脚をタモの板から切り出します。
辺材や細かい割れをさけてテンプレートで形取りしますが必ず支点になるポイントをマーキングしてからけがきます。けがいた後、支点にφ2のドリルで貫通孔を開けておきます。曲線を切り抜いた後はこの孔が基準となります。
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バンドソーで墨線の外側を慎重に切り抜きます。ここで手を抜くとスピンドルサンダーでの加工が非常に時間がかかります。
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2対のX脚の形ができました。
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支点に2mmの真鍮釘を差し込んで2枚を固定し、けがき線通りにカットします。
これで長さがピッタリ合った脚ができます。
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底面に合いマークを書いておきます。
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脚の開度を決めて支点部分の切り欠く線をけがきます。
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久々のカフェ・モンタージュ

今日は夜8時から久々のカフェ・モンタージュへ、台風の影響が心配でしたが夕方には雨も上がり、傘いらずで行って来ました。
もうすっかりおなじみになった竹内太郎さんのバロックギターですが今日はなんと本邦初登場!と思われるハープリュートによる演奏もありました。
バロックギター

左がバロックギター(これは復弦)、右がハープリュートです!
形は正にハープとリュート、そしてギターが合体したような物で楽器の裏にもトーンホールがあります!
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この楽器は1790年ごろから1820年頃までの短い期間にイギリスではやったらしいですが、その後、忘れ去られて非常に珍しい物のようです。
もっと弦の多い物もあるようですがこの楽器では左の1本だけが解放弦でハープ弦になるんでしょうか?右の6弦はリュートやギターと同じく指板があります。
今日はこの珍しいハープリュートとバロックギターでイギリスの作家「ジェーン・オースティン」時代の音楽を竹内さんがいつもの軽妙なお話を交えて演奏して下さいました。

私は「ジェーン・オースティン」についてはほとんど知らなかったのですが、ちょうどこのハ−プリュートが盛んに使われていた時代の作家だったんですね!

とても和やかでリラックスできる演奏会でした。

ハープリュートの音色は・・・ハープの柔らかで良く通る音とリュートそしてギターの融合したような感じでした。
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タモのスツール-1

タモの反った材、巾は両耳付きで60cmありますが切れ端なので長さが30cmしかありません。
元々はオルゴールコンサートでおなじみのこの衝立の残り材です。
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この見事な「反り」を活かしてディレクターズチェアにと思いましたが長さ(奥行き)が30cmしかないのでスツールにすることにしました。
表面、裏面をソフトパッドを付けたオービタルサンダーで磨いて南京鉋で前後の面取りをします。
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スツールの座の形ができあがりました。
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ウッドレース用バイトの製作

だいぶ前に購入してそのまま置いてあったHSSのブレードチップを使って小細工用のバイトを作りました。
このチップはウッドレースの刃物用に作られた物で厚みは1/16" (1.6mm)ですが断面は台形で下辺は約1.4mmと狭く、切り込んだ時に側圧が掛かりにくいのでパーティングツール(突っ切りバイト)にはうってつけです。また、上端と下端はわずかに鎬面(山形)になっています。
海外ではこんなマニアックな鋼材が一般に市販されているんですから驚きです。
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購入してあった2本を柄に挿げました。
上はウォールナッツ、下はローズウッドです。
角材の先端40mmを半割にして片方にブレードの収まる溝を掘り、切り取った半分を接着してからウッドレースで挽きました。先端の20mmには真鍮のパイプをエポキシを併用して圧入し強化してあります。ブレードも溝にエポキシ接着剤を塗って圧入です。真鍮パイプの右側の溝はブレードを押し込んだ時の接着剤と空気を逃がすためのスリットです。ブレードはこの位置まで挿入してあります。
(この工程の日は携帯忘れたので途中の写真ありませ〜ん。)
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一晩置いてエポキシが完全に硬化したのでチップの先端に刃を付けました。
長いローズウッドの方は突っ切りバイト用の刃を付けました。
これは刃を下から見たところです。
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ウォールナッツの方は剣先バイトとしました。
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桜材を試し削りしてみました。
右の3条は突っ切りバイトです。断面が台形なので切削抵抗は少ないですが刃巾が1.6mmと狭いのでコントロールはかなりシビアです。下面の鎬面はフラットに研ぎ直した方がいいかもしれません。
左は剣先バイトですがこんな飾り面や細かい部分の加工に使えそうです。
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システム展示台の改良

最近展示会で活躍しているシステム展示台に共鳴箱の機能が付きました♫
元々なかった中央の棚を新設し、この棚自体が共鳴箱となるようにしました。
開口部の高さは約7cmと低いですが横巾は90cmあるので低音域の増強が期待できそうです。
ナチュラルな音になるように上下、左右共に傾斜を付けて平行面をなくしてあります。
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一番下の棚は75mmステップで3段階に高さの変更が可能になりました。
中央の棚も棚の左右に置いてあるアタッチメントを使って120mm高くする事ができます。
これによって色々なオルゴールや機器に対応可能となりました。
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第26回乙訓工芸作家展のお知らせ

今年も光明寺にて乙訓工芸作家展が開催されます。

期間は11月10(金)、11(土)、12(日)の3日間、時間は9:00〜16:00までです。
11日からはもみじ期間となりますので入山料が必要です。さて、今年の紅葉はどうでしょうか?
工芸作家展26回案内状a
 

花嫁修業?

薔薇のステンドグラスのお嫁入りが決まったので花嫁修業というわかではありませんがもう一度磨きを掛けて少し改良も行いました。
展示会やコンサートに出すと「こうした方が使いやすいな」というような部分が出て来ます。
今回は蓋を開ける時に操作しやすいように本体の正面に凹面の加工をしました。
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ほんの少しの事ですがこれでずいぶん扱いやすくなったと思います。
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台風の爪痕

昨夜から未明にかけて風雨が強かったので工房への山道が心配でしたが8時頃には日も差して来たので出かけました。路上には折れた小枝や木の葉が散乱していましたが幸いにも落石や土砂崩れはなかったので超低速で通過して進めました。ところがもう少しで到着というところで折れた竹で通せんぼ!!
それも一本や二本ではありません。20mほど進むたびにこんな有様です!工房まで15本以上あったと思います。
仕方がないのでいつも車に積んでいる鋸で一本ずつ切って前進しました。
2本目を切っている時に造園屋さんの車が来たので3人で手分けして20分ほどで通れるようになりました。
一人でやっていたら2時間以上かかったかもしれません。
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工房には特に被害はありませんでしたが製材室の床が濡れていました。
天上に雨漏りの痕はないのでこの部分の屋根と明かり取りの波板の隙間から吹き込んだようです。
ちょうど先日、製材後に整理して物を置いていなかったので何も濡れずに済みました。
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