毎日山ごもり

定年退職後、携帯電波の届かない山の工房に毎日こもって木工やオルゴール製作に没頭している仙人?のブログです。

2017年12月

毎日、山ごもり
定年退職後、携帯電波の届かない山の工房に毎日こもって木工やオルゴール製作に没頭している仙人?のブログです。

楓のテーブルその2

年末ですが、片付けもそこそこにして引き続き作業をしております。
(きれいにしてもすぐに汚れるので・・・)

まず、脚の上部となるアリ桟の加工をします。
アリ溝ビットで加工する前に昇降盤である程度欠き取っておきます。
IMG_0749

ルーターテーブルにアリ溝ビットとフェンスを設定してアリ溝の加工をします。
昇降盤であらかじめ欠き取ってあるので片方2回くらいのスルーでOKです。
IMG_0750

アリ桟の片側は5/1000の勾配を付けるので当て木を両面テープで貼付けて片側のみ再度加工します。
この時、方向を決めて間違わないように△マークを付けておきます。
IMG_0752

片側勾配付きの2本のアリ桟ができました。
IMG_0753
 今年の作業はここまでです。

金太郎飴!

年末の工房整理中に楠のブロックが出て来たので、これは挽きものに使えそうと製材してみました。
片方の木口にちょっと深そうな割れがあったのですが、せいぜい5cmも切り落とせば大丈夫だろうと2cmくらいづつ切って行ったんですが・・・切っても切っても金太郎飴のように同じパターンで割れが続くんです!
結局半分以上切ってもまだ割れは残ってました。
こりゃ使えねえなぁ!!
素直できれいな楠だったんですけど・・・工房の中には楠の香りだけが残りました・・・涙。
IMG_0748
 

楓のテーブル

先日の「木のかおり」展で久々にテーブルの注文をいただいきました1
材を工房まで見に来てもらい、この楓に決定。
巾は最大で600mmくらいですが、長さは2mちょっとあります。長さをこのまま活かして作って欲しいとの事ですのでけっこう長いテーブルになります。よく乾燥していますが反りがあるので製材所のプレーナーを通してもらう事にしました。
IMG_0703

製材所から戻って来た楓です。50mmあった厚みが40mmになりました。
両端にR4000の緩いカーブをつけて長さは2050mm程度になりそうです。
厚みが減ったとはいえ、楓は重いですね!まあなんとか一人で作業台に持ち上げたり裏返したりはできます。(笑)
IMG_0745

両サイドの柾目部分には美しい杢も出ています。
オイルで仕上げればさらにきらきらと輝いてくれるでしょう。
IMG_0746

裏返して基準となる中心線を引きます。
と言っても両耳付きの変形材なので寸法的な中心ではなく、見た目でバランスを考えて中心を決めます。
IMG_0743

中心線を基準にして反り止めの溝を切る位置に中心線から垂線を引きます。
IMG_0744

脚になる部材を角材から切り出しました。
IMG_0747
 

Newディスクオルゴールの製作-9

今日は機械パーツの製作です。
真鍮の10mm角材、2mm厚のフラットバーからディスク受けローラーの支柱を作ります。
左は完成品の見本、中央の支柱はローラー取付部をバンドソーで欠き取ってフライスで正確に仕上げます。
IMG_0738

ローラーをφ12丸棒、取付けネジをφ8丸棒から旋盤で加工しました。
ローラーは太鼓状に挽かないとならないのでけっこう手間がかかります。
(木工旋盤ならわけないんですけどね。)
IMG_0741s

操作パネルを所定の寸法にカットし、スイッチ類の角穴を加工しました。
IMG_0741a

 

今日も雪

今日も朝から怪しい空模様です。
工房登り口の民家の屋根にはうっすらと雪が・・・気温はそれほど低くはないんですけど・・。
 IMG_0740

今年最終のカフェ・モンタージュ

今年最後のコンサート通いはベートーヴェンのピアノ三重奏曲、変ロ長調op.97「大公トリオ」です。
第5、第6交響曲やピアノ協奏曲第5番等の大曲の後に書かれたこの華やかで優雅でありながら堂々としたこのピアノトリオはルドルフ大公に捧げられましたが音楽を愛し、生涯よきパトロンであったルドルフ大公に相応しい曲であると思います。

3人のとても息の合った見事な演奏でした♫
ピアノ三重奏曲

 

Newディスクオルゴールの製作-10

本体の裏板をくり抜いて本機の電源となる電池ボックスを取付けました。
蓋はマグネットで固定します。
本体側のマグネットは本体の組立が終わり、磨きが終了してから接着します。
左の「おへそ」はACアダプター用のジャックです。
電池ボックス側の写真です。
IMG_0735

電池ボックス側の写真です。電池の出し入れがやり易いようにボックスは15mm厚の裏板に9mm埋め込みました。
IMG_0734

スイッチ類が取付く操作パネルの真鍮板が在庫切れのため、今日は取付け枠だけを木取りしました。
IMG_0736
 

虹!

ちょっと近くにお買い物のために山から下りて来ると正面に虹が!
ちょうど光明寺前の交叉点で赤信号だったので写真が撮れました。

それにしても今日は一日中不安定な天気でした。
IMG_0733
 

鉋の仕立て-2

グラインダーで形を整えた刃の裏面をダイヤモンド砥石の「空母」できっちり平面を出します。
その後#1000→#2000→#8000の「刃の黒幕」で鏡面に仕上げます。
刃裏を完全な平面に仕上げてなおかつ鏡面にしておかないと刃表をいくら研いでも良い刃はつきません。裏金の刃裏も同様に平面を出しておきます。裏金を刃裏に押し当てて透かして見た時、光が見えるようでは2枚刃の役目は果たしません。
この鉋は裏金との隙間が0.3mmほどもありましたが裏金は研いだ形跡がなかったので始めから隙間があったのでしょう。本来、日本の大工道具は買ってきてそのまま使える物ではなく、特に鉋は自分で裏押しをして刃を研ぎ、自分で調整してやっと使える状態になるのです。という事は素人が和鉋を買っても実際には使えないことが多くお蔵入りになって、サンダーしか使わないのがほとんどのアマチュア木工家だと思います。(鉋の仕立てを習得するためには専門学校で習うか誰かに弟子入りする、はたまた私のように独学で回り道をしながら何とか物にするしか方法がないわけですが、鉋が使えると一段と作品のレベルアップに繋がると思うんですが・・・。)
IMG_0714

表刃も砥石の粒度を順番に上げて研ぎ上げます。#8000で研ぎ上げたら最後は角度を1°だけ立てて先端のみ2段研ぎにします。これは刃の持ちを良くするのと硬い広葉樹にも対応させるためです。
両端はわずかに丸みを付けて研ぎ、鉋枕が目立たないようにしました。
左の2枚は私の洋鉋のハイス鋼の刃です。
IMG_0711

早速、鉋台に挿げて削ってみました。
この程度の鉋屑が出れば一般の用途には十分と思います。
IMG_0724
 
但し少し問題が残りました。刃の仕込みが緩くて少しの力で刃高がずれてしまいます。
一番簡単な対策としては鉋台の刃の当たる部分に適当な厚みの厚紙を接着する事です。
IMG_0713

この厚紙を貼付けることにしました。厚みは0.34mmです。
えっ、なにか印刷してある?・・・そうです、ホームセンターや¥100ショップで部品や工具等を買った時に包装されている台紙です。厚みが色々あって、たいてい片側がポリエステルフィルム等でラミネートされているので2液性の接着剤を混ぜ合わせたり木の粉入りのパテを作ったりする時になにかと便利なので、これは、と思われる物はすべてストックしています(笑)
 IMG_0727

鉋台に刃がしっかり固定されるようになったので刃を出し入れして削ってみました。
次の写真は檜材を少し厚めに削った鉋屑で0.12mmです。
IMG_0726

下は刃の出を最小にした時の0.06mmですが左側の裏金の効きが甘いですね。
裏金が効いていると鉋屑はちりめん状になって出てきます。左の鉋屑の方がきれいに揃っています。
ただ裏金を効かせると鉋の引きは重くなります。また挽き肌は裏金を効かせない(一枚刃)方が美しいです。
IMG_0725

本来は鉋は一本で済む物ではなく、最低でも2本(粗施工と仕上用)本来は3本(粗施工、中施工、仕上)必要なんです。本当は台の仕立てが全て異なります。(刃の研ぎ方も微妙に異なる)
その点、洋鉋は台直しの必要がなく、刃の出し入れがネジで楽にできるのと刃口の巾も簡単に調整できるのでどちらかと言えばアマチュアに向いています。ただし、冬は冷たくて重い!夏は油断するとすぐに錆びる、そしてハイス鋼をいくら研ぎ上げても上質で良く研がれた日本の刃物の挽き肌には太刀打ちできません!
とは言ってもどちらにも一長一短があり、要はうまく使い分ければうまく削れた時にこんなに爽快感のある工具はないと思います。
しゅるしゅるとレースのように薄い鉋屑が出て来るのを見てるだけでも気持ちがいいですね。ついつい余計に削ってしまいそうです!(笑)
IMG_0717

IMG_5936

Newディスクオルゴールの製作-9

本体袴の上部を掘り込んで底板を入れました。
当初、響板に使う予定だったウォールナッツの柾板です。(豪華な底板!!)
よく響いてくれることと思います。♪
IMG_0718

本体の底に嵌め込んだところです。
メンテナンス時に取外せるように木ネジ止めとなります。
IMG_0719

上部の舞台(蓋)を90°開いた状態で支えるための舞台受けを角柱から削り出して作ります。
取付け穴の座グリを先に開けてから不要部分を昇降盤で階段状に切り取って外丸鉋で整形します。
IMG_0720

後から見るとこんな感じに・・・仕上がる予定です。
IMG_0723
 
プロフィール

野山のおるごーる仙...

ギャラリー
  • ウォールナッツの小鉢
  • ウォールナッツの小鉢
  • カノン最終日
  • カノン最終日
  • カノン最終日
  • 蓋付き小物入れ
  • 蓋付き小物入れ
  • Spece7「おるごーると木工展」のお知らせ
  • Spece7「おるごーると木工展」のお知らせ
最新コメント
記事検索
アーカイブ
  • ライブドアブログ