2017年12月
先日の「木のかおり」展で久々にテーブルの注文をいただいきました1
材を工房まで見に来てもらい、この楓に決定。
巾は最大で600mmくらいですが、長さは2mちょっとあります。長さをこのまま活かして作って欲しいとの事ですのでけっこう長いテーブルになります。よく乾燥していますが反りがあるので製材所のプレーナーを通してもらう事にしました。
製材所から戻って来た楓です。50mmあった厚みが40mmになりました。
両端にR4000の緩いカーブをつけて長さは2050mm程度になりそうです。
厚みが減ったとはいえ、楓は重いですね!まあなんとか一人で作業台に持ち上げたり裏返したりはできます。(笑)
両サイドの柾目部分には美しい杢も出ています。
オイルで仕上げればさらにきらきらと輝いてくれるでしょう。
裏返して基準となる中心線を引きます。
と言っても両耳付きの変形材なので寸法的な中心ではなく、見た目でバランスを考えて中心を決めます。
中心線を基準にして反り止めの溝を切る位置に中心線から垂線を引きます。
脚になる部材を角材から切り出しました。
材を工房まで見に来てもらい、この楓に決定。
巾は最大で600mmくらいですが、長さは2mちょっとあります。長さをこのまま活かして作って欲しいとの事ですのでけっこう長いテーブルになります。よく乾燥していますが反りがあるので製材所のプレーナーを通してもらう事にしました。
製材所から戻って来た楓です。50mmあった厚みが40mmになりました。
両端にR4000の緩いカーブをつけて長さは2050mm程度になりそうです。
厚みが減ったとはいえ、楓は重いですね!まあなんとか一人で作業台に持ち上げたり裏返したりはできます。(笑)
両サイドの柾目部分には美しい杢も出ています。
オイルで仕上げればさらにきらきらと輝いてくれるでしょう。
裏返して基準となる中心線を引きます。
と言っても両耳付きの変形材なので寸法的な中心ではなく、見た目でバランスを考えて中心を決めます。
中心線を基準にして反り止めの溝を切る位置に中心線から垂線を引きます。
脚になる部材を角材から切り出しました。
今年最後のコンサート通いはベートーヴェンのピアノ三重奏曲、変ロ長調op.97「大公トリオ」です。
第5、第6交響曲やピアノ協奏曲第5番等の大曲の後に書かれたこの華やかで優雅でありながら堂々としたこのピアノトリオはルドルフ大公に捧げられましたが音楽を愛し、生涯よきパトロンであったルドルフ大公に相応しい曲であると思います。
3人のとても息の合った見事な演奏でした♫
第5、第6交響曲やピアノ協奏曲第5番等の大曲の後に書かれたこの華やかで優雅でありながら堂々としたこのピアノトリオはルドルフ大公に捧げられましたが音楽を愛し、生涯よきパトロンであったルドルフ大公に相応しい曲であると思います。
3人のとても息の合った見事な演奏でした♫
グラインダーで形を整えた刃の裏面をダイヤモンド砥石の「空母」できっちり平面を出します。
その後#1000→#2000→#8000の「刃の黒幕」で鏡面に仕上げます。
刃裏を完全な平面に仕上げてなおかつ鏡面にしておかないと刃表をいくら研いでも良い刃はつきません。裏金の刃裏も同様に平面を出しておきます。裏金を刃裏に押し当てて透かして見た時、光が見えるようでは2枚刃の役目は果たしません。
この鉋は裏金との隙間が0.3mmほどもありましたが裏金は研いだ形跡がなかったので始めから隙間があったのでしょう。本来、日本の大工道具は買ってきてそのまま使える物ではなく、特に鉋は自分で裏押しをして刃を研ぎ、自分で調整してやっと使える状態になるのです。という事は素人が和鉋を買っても実際には使えないことが多くお蔵入りになって、サンダーしか使わないのがほとんどのアマチュア木工家だと思います。(鉋の仕立てを習得するためには専門学校で習うか誰かに弟子入りする、はたまた私のように独学で回り道をしながら何とか物にするしか方法がないわけですが、鉋が使えると一段と作品のレベルアップに繋がると思うんですが・・・。)
表刃も砥石の粒度を順番に上げて研ぎ上げます。#8000で研ぎ上げたら最後は角度を1°だけ立てて先端のみ2段研ぎにします。これは刃の持ちを良くするのと硬い広葉樹にも対応させるためです。
両端はわずかに丸みを付けて研ぎ、鉋枕が目立たないようにしました。
左の2枚は私の洋鉋のハイス鋼の刃です。
早速、鉋台に挿げて削ってみました。
この程度の鉋屑が出れば一般の用途には十分と思います。
但し少し問題が残りました。刃の仕込みが緩くて少しの力で刃高がずれてしまいます。
一番簡単な対策としては鉋台の刃の当たる部分に適当な厚みの厚紙を接着する事です。
この厚紙を貼付けることにしました。厚みは0.34mmです。
えっ、なにか印刷してある?・・・そうです、ホームセンターや¥100ショップで部品や工具等を買った時に包装されている台紙です。厚みが色々あって、たいてい片側がポリエステルフィルム等でラミネートされているので2液性の接着剤を混ぜ合わせたり木の粉入りのパテを作ったりする時になにかと便利なので、これは、と思われる物はすべてストックしています(笑)
鉋台に刃がしっかり固定されるようになったので刃を出し入れして削ってみました。
次の写真は檜材を少し厚めに削った鉋屑で0.12mmです。
下は刃の出を最小にした時の0.06mmですが左側の裏金の効きが甘いですね。
裏金が効いていると鉋屑はちりめん状になって出てきます。左の鉋屑の方がきれいに揃っています。
ただ裏金を効かせると鉋の引きは重くなります。また挽き肌は裏金を効かせない(一枚刃)方が美しいです。
本来は鉋は一本で済む物ではなく、最低でも2本(粗施工と仕上用)本来は3本(粗施工、中施工、仕上)必要なんです。本当は台の仕立てが全て異なります。(刃の研ぎ方も微妙に異なる)
その点、洋鉋は台直しの必要がなく、刃の出し入れがネジで楽にできるのと刃口の巾も簡単に調整できるのでどちらかと言えばアマチュアに向いています。ただし、冬は冷たくて重い!夏は油断するとすぐに錆びる、そしてハイス鋼をいくら研ぎ上げても上質で良く研がれた日本の刃物の挽き肌には太刀打ちできません!
とは言ってもどちらにも一長一短があり、要はうまく使い分ければうまく削れた時にこんなに爽快感のある工具はないと思います。
しゅるしゅるとレースのように薄い鉋屑が出て来るのを見てるだけでも気持ちがいいですね。ついつい余計に削ってしまいそうです!(笑)
その後#1000→#2000→#8000の「刃の黒幕」で鏡面に仕上げます。
刃裏を完全な平面に仕上げてなおかつ鏡面にしておかないと刃表をいくら研いでも良い刃はつきません。裏金の刃裏も同様に平面を出しておきます。裏金を刃裏に押し当てて透かして見た時、光が見えるようでは2枚刃の役目は果たしません。
この鉋は裏金との隙間が0.3mmほどもありましたが裏金は研いだ形跡がなかったので始めから隙間があったのでしょう。本来、日本の大工道具は買ってきてそのまま使える物ではなく、特に鉋は自分で裏押しをして刃を研ぎ、自分で調整してやっと使える状態になるのです。という事は素人が和鉋を買っても実際には使えないことが多くお蔵入りになって、サンダーしか使わないのがほとんどのアマチュア木工家だと思います。(鉋の仕立てを習得するためには専門学校で習うか誰かに弟子入りする、はたまた私のように独学で回り道をしながら何とか物にするしか方法がないわけですが、鉋が使えると一段と作品のレベルアップに繋がると思うんですが・・・。)
表刃も砥石の粒度を順番に上げて研ぎ上げます。#8000で研ぎ上げたら最後は角度を1°だけ立てて先端のみ2段研ぎにします。これは刃の持ちを良くするのと硬い広葉樹にも対応させるためです。
両端はわずかに丸みを付けて研ぎ、鉋枕が目立たないようにしました。
左の2枚は私の洋鉋のハイス鋼の刃です。
早速、鉋台に挿げて削ってみました。
この程度の鉋屑が出れば一般の用途には十分と思います。
但し少し問題が残りました。刃の仕込みが緩くて少しの力で刃高がずれてしまいます。
一番簡単な対策としては鉋台の刃の当たる部分に適当な厚みの厚紙を接着する事です。
この厚紙を貼付けることにしました。厚みは0.34mmです。
えっ、なにか印刷してある?・・・そうです、ホームセンターや¥100ショップで部品や工具等を買った時に包装されている台紙です。厚みが色々あって、たいてい片側がポリエステルフィルム等でラミネートされているので2液性の接着剤を混ぜ合わせたり木の粉入りのパテを作ったりする時になにかと便利なので、これは、と思われる物はすべてストックしています(笑)
鉋台に刃がしっかり固定されるようになったので刃を出し入れして削ってみました。
次の写真は檜材を少し厚めに削った鉋屑で0.12mmです。
下は刃の出を最小にした時の0.06mmですが左側の裏金の効きが甘いですね。
裏金が効いていると鉋屑はちりめん状になって出てきます。左の鉋屑の方がきれいに揃っています。
ただ裏金を効かせると鉋の引きは重くなります。また挽き肌は裏金を効かせない(一枚刃)方が美しいです。
本来は鉋は一本で済む物ではなく、最低でも2本(粗施工と仕上用)本来は3本(粗施工、中施工、仕上)必要なんです。本当は台の仕立てが全て異なります。(刃の研ぎ方も微妙に異なる)
その点、洋鉋は台直しの必要がなく、刃の出し入れがネジで楽にできるのと刃口の巾も簡単に調整できるのでどちらかと言えばアマチュアに向いています。ただし、冬は冷たくて重い!夏は油断するとすぐに錆びる、そしてハイス鋼をいくら研ぎ上げても上質で良く研がれた日本の刃物の挽き肌には太刀打ちできません!
とは言ってもどちらにも一長一短があり、要はうまく使い分ければうまく削れた時にこんなに爽快感のある工具はないと思います。
しゅるしゅるとレースのように薄い鉋屑が出て来るのを見てるだけでも気持ちがいいですね。ついつい余計に削ってしまいそうです!(笑)
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野山のおるごーる仙...
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