毎日山ごもり

定年退職後、携帯電波の届かない山の工房に毎日こもって木工やオルゴール製作に没頭している仙人?のブログです。

2018年02月

毎日、山ごもり
定年退職後、携帯電波の届かない山の工房に毎日こもって木工やオルゴール製作に没頭している仙人?のブログです。

嬉しいプレゼント!

今日は午後からギター仙人が木工バイスと8mmのルーターを取りに来てくれたんですが、こんな嬉しいプレゼントを持って来てくれました!
レーザー墨出し用のマーカーなんですが、この機種はX-Yの十字線はもちろんですがどちらか片方だけを放射する事ができて、さらに自動レベリング機能をOFFにすることができます。
本来の用途は建築や土木作業で水平線を出す事とそれに対する垂直な線を出すことですが、我々が使う場合はある基準線や面に対する垂直を求める事が多いのでオートレベリング機能のOFFというのは非常にありがたいです。
レーザーは635nm(赤色)Class ll (1mW未満)、ケースはIP55ですから防塵、防水構造です。一桁目の”5”は防塵の等級で完璧な防塵ではないが機器の正常な作動を妨げる量の粉塵が侵入しない構造、二桁目の”5”はいかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない構造です。
低コスト製品ながら、なかなか良くできてますが惜しむらくは輝線の巾が少々広い事です。
このまま水平面に置いても使えるし、三脚や付属のマグネット式アングルにも取付け可能です。
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我が工房での用途としては耳付き材等の大きな材を製材する前に手持ちの丸鋸で基準面を作るためにカットしますがその時に墨付けなしで、この輝線の通りにカットするという使い方、多分、これに一番活躍するのではないかと思います。

次に使えそうなのがバンドソーのテーブルとブレードの直角度の確認です。
これはブレードにテンションを掛けた状態でテーブルの上にオートレベリングをOFFにした本器を置くだけで非常に簡単に確認できます。但し正確に確認するには本器の底面とX輝線が完全に平行であるかをチェックしておかなければなりません。これは後日、確認したいと思います。
本器の底面は三脚の雲台に取付けるために中央が凹面になっているので3mm厚くらいのアルミ板を取付けて全面フラットにし、調整する必要があるかもしれません。
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その次はボール盤にクロステーブルを乗せて簡易フライスとして使う場合に途中でテーブルの昇降を行うとせっかく合わせたテーブルの角度がずれてしまいますがテーブルのセンターにマーキングしてレーザーを当てておけばテーブルを昇降しても元の角度に正確に合わせそうです。
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他にも用途はありそうですがそれを考えるのも楽しみの一つですね。
ギター仙人さん、ありがとうございました! 

100弁オルゴールの製作-5

ハンドルの型紙をスプレー糊で3mm厚の真鍮板に貼付けます。
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裏面には加工時に擦り傷が付かないように養生テープを貼っておきます。
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穴開け位置にセンターポンチを打ちますがこれで穴の加工精度が決まってしまうので慎重に打ちます。
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3.2mmのドリルで下穴を開けた後、角穴は裏側から6.5mmのドリルで拡げます。
こうすると少しでもバリを少なくする事ができます。もちろんドリルはよく切れるように研いでおかなくてはなりません。
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6.5mmで開けた穴をヤスリで削って7mmの角穴にします。
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反対側の3.2mmの穴にはM4のネジを立てます。
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いよいよ曲線挽きする前に各ハンドルの隙間にちょうどM4のロックナットを作れるスペースがある事に気付いたのでケガキ線を描いて穴開けし、M4タップを立てました。
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いよいよバンドソーで切り抜きます。
LUXOのUNIQUE.32はもともとコンターマシンとして設計されているので、この程度の金属加工なら軽々とこなしてくれます。
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巻き上げハンドルとロックナットが完成しました。
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昨日作ったハンドルシャフトとノブ固定ネジを取付けてみました。
ウン、なかなかいい感じと思います。
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100弁オルゴールの製作-4

金属部品の製作が続きます!
真鍮のナットや特殊ネジ等の細かいパーツをせっせと作っていますが3台分ともなると6角袋ナット等は18個必要ですから、ちょっといやになってきます。
そしてこの旋盤加工というのはとても腰の疲れる作業なんです。
小さいパーツの削り具合を真上からルーペで見ながら加工するので上体は前屈みで同じ姿勢を保つために足や膝にも結構負担がかかります。
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それでも真鍮を挽いて仕上のバフを掛けると真鍮独特の美しい光沢が現れます!
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出来上がりの美しさを想像しながらひたすら挽いていると少しくらいの苦労は苦になりません。
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ベンチバイスの製作

先日ギター仙人の工房へ遊びに行った時にバイスのネジが余っているからあげるよと言いましたがこのネジだけでは使い様がないのでベンチバイスを作りました。
このバイスネジは古い小学校の工作室のバイス用で長さ300mm(有効長は240mm)ネジ径は20mmの頑丈な物です。
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制作過程は写真を撮り忘れたのでありません。
ジョーは巾250mm、高さ120mm(有効高さ80mm)、厚み20mmの水目材です。
ガイドバーは直径18mmのその辺に転がっていたステンレスパイプ、ハンドルは長過ぎて使いにくかったので8cmほど切り詰めました。
最大開口は2枚のジョーとフランジ分の厚みだけ差し引いた180mmになりました。
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前面のジョーには可動式のストッパーを設けました。
ワークベンチの上で小さな材を鉋掛けする時に便利です。使わない時は一枚目の写真のように下げて固定しておけばじゃまになりません。
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横からみた写真です。左側のジョーを手前左にちょこっと写っている補強板を併用してワークベンチに固定しますが、これはワークベンチのトップの面にピッタリ合わせるために現場施工となります。この作業はギター仙人におまかせしましょう。(笑)
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100弁オルゴールの製作-3

New100弁オルゴール本体の木取りが完了しました。
材は柾目のウォールナッツ、蓋の鏡板はタモ杢のブックマッチです。
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真鍮素材が入ったので機械加工を行いました。
先ず、10φ丸棒の先端をフライス加工で四角に削ります。
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反対側も短い四角形に削って、こちら側にはセンターにM5のタップを立てました。
60mm長さが2本と40mmが1本です。
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このロッドには図面の〜形を3mm厚の真鍮板で作って取付けるとゼンマイ巻き上げ用のハンドルになります。
今回の巻上げはラチェットレバーではなく昔の柱時計のような取外し式のハンドルにします。
柱時計のようなトンボ形では面白くないのでさらにレトロ感のある〜形にしてみました。
オルゴールはネジを巻くのも楽しみの一つですから・・・(笑)
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光の春

2月4日、立春を過ぎる頃から日に日に日照時間は長くなり、光も強くなって来ます。
しかし、一歩外へ出ると部屋の中から見ていた暖かそうな光とは裏腹にまだまだ風は冷たく、季節は冬である事を思い知らされます。

「光の春」・・そうです、光はもう春なんですが、季節はまだ冬なんです。
この言葉は元々ロシア語の「Becha Cbeta」からきているらしいですが、この2月中旬の好天の日を如実に言い表していると思います。北国では昼間でも融けなかった氷柱が陽光を浴びてその先端から一滴、きらきらと輝いて落ちる雫に春への憧れを感じさせます。

特に日が昇って間もない、このピンと張りつめた空気がたまらなく好きです!
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桜(ソメイヨシノ)
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水仙
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櫟(クヌギ)の梢
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 みんな、春をじっと待っているかのようです。

100弁オルゴールの響板製作-2

所定の寸法に切り出した響板を3枚重ねて昨日作ったテンプレートを養生テープで固定します。
穴開け位置に正確にポンチを軽く打ちます。
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ドリルで穴開けし、糸鋸盤で切り抜きました。
ヤスリとサンドペーパーで仕上げて3枚一度に完成です!
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ムーブメントに合わせてみました。取付け穴の位置もぴったりです。めでたし、めでたし。♫
注文したベベルギヤはメーカー在庫が無いらしいので2週間ほどの納期待ちとなります。
真鍮素材が入荷したのでその間、金属加工と本体の木取りに専念する事にします。
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ギター仙人のパネルソー

今日は朝から時の音色さんに頼まれた製材一式と装飾用のディスクオルゴールを届けた後、ギター仙人の隠れ工房?に行ってきました。
彼は昨年の12月におじゃました時からコツコツとこの壁一面を占有する巨大なパネルソーを作っていたんです!!
普通の家の工房にパネルソーを設置している人はちょっとないと思います。(拍手!)
メイン機構となる2本のバーには足場用の鋼管、フレームは2×4材です。
鋼管の長さは2mなので丸鋸のベースと固定部分の寸法等を差し引くと切断可能長さは1.6mくらいで定尺の長辺1.8mの合板の長手方向の切断は無理ですが一般的には短辺側の90cmが正確に切断できれば非常に有用な工房のアイテムですね!
まあ、普通の一般家屋では天上高さは2.4m程度ですから床から天上までをフルに使わないと1.8m切断は無理でしょう。また鋼管の長さが長くなると足場用の鋼管はまさかこんな用途に使われるのを想定していないので、それこそ何本も購入して精度の良い物を選別する必要があるかもしれません。(笑)
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丸鋸は合板のベースに取付けられ、ベースは4個のサドルで左右の鋼管上をスライドするという形で安全に(これが最も重要!)スムーズにそして正確に直角カットができます。
フレームの裏側には上部の滑車を介してバランスウエイトがワイヤーでぶら下げてあるので丸鋸ユニットはほんの少しの力で動かす事ができます。
もちろん集塵機能も装備しています。
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実際に9mm厚の合板をカットしてみました。
赤い線はレーザーマーカーの光です。
何の抵抗もなくスゥーと切れて切断肌も非常にきれいです。
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これは前回訪問した時にすでに完成していたサイクロン式集塵装置。
室内で丸鋸等の回転刃の機械を使うには必要不可欠の装置です。
集塵装置がないと粉塵がいたるところに飛散し悲惨なことになるのですが、この集塵装置のおかげで9mmの合板をカットしてもこの写真左下に見えるわずかな切子が落ちるだけで済みます。
現在は家庭用のダストバッグ式の小型掃除機がサイクロンに接続されていますが丸鋸の場合は粉が小さいので能力的には充分なようです。プレーナになると切削屑が大きくなるので風量の大きいシロッコファンのブロワーが必要でしょう。またホースも大径の物にしないと幅広の材を削ると一発で詰まります。
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パネルソー反対側の窓側のワークベンチです。(もちろん、これも自作品!)
PCがその場で使えるというのはうらやましいですね!
私の工房はインターネット環境が機能しませんので・・(笑)
そして今後はトリマーテーブルの製作やワークベンチの改良等、まだまだ進化していくようです。
ある程度基本設備が整えばその内に本番のギター製作が始まるでしょう・・・たのしみです!
そして、今日は先日水曜日でお休みだった老舗のうどんやさん、西陣えびやさんでおいしい昼食をいただきました!

ギター仙人さん、今日はありがとうございました。
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100弁オルゴールの響板製作-1

新しい100弁のオルゴールの製作開始です。
まず、響板から作りますが72弁や50弁に比べると複雑な穴加工になるのと続けて3台作ることになるのでテンプレートから製作します。
原寸大の図面を合板に貼付けて各穴のセンターにポンチを打ちます。
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ドリルで穴を開け、糸鋸で切り抜きました。
今回は巻き上げ機構を変更しますが注文中のベベルギヤが入荷してから穴開けを追加します。
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久々の製材-3

栓の基の部分です。いちばん巾の広いところで700mmほどあるのでルーターで平面を出すつもりでしたが、捻れはなく反りもわずかなのと素直な木目なので手鉋で仕上げる事にしました。
先ずは木裏の凸面からです。いつものように横ズリで平面をザッと出します。
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平面が出たところで木目方向に鉋を掛けました。
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仕上げ鉋を掛けて木裏面は終了です。
鉋掛けをすると暖まります!最初は着ていた作業服を脱ぎ、次はセーターも脱いで、肌着とシャツだけですが汗が出て来ます! これは冬に最適の作業ですね。
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次に木表側を削りますが、なんですか?この段差は!!
12月に産文で見た時、思わずえっ、これって3枚接ぎ?と言ったくらいの鉋まくらがくっきり・・・
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1.5mmくらいの段差があるんです! しかもこんな素直な杢なのに逆目も出てる!!
よくこんな物を売りに出しますね!プロの製材屋さんの仕事じゃない!!!
こんなプレーナー仕上ならバンドソーで挽きっ放しのほうがましです。
平均すれば平面はほぼ出てるんですが・・・そういった問題じゃないでしょう。
ちょっとこれはいただけませんが、材は目の詰んだ素直でおとなしい材です。
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鉋で端から均して行きます。
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奇麗な栓の両耳付きの板が2枚できました!
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野山のおるごーる仙...

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