毎日山ごもり

定年退職後、携帯電波の届かない山の工房に毎日こもって木工やオルゴール製作に没頭している仙人?のブログです。

2018年07月

毎日、山ごもり
定年退職後、携帯電波の届かない山の工房に毎日こもって木工やオルゴール製作に没頭している仙人?のブログです。

今日も猛暑!

天気予報では昨日よりは気温は低かったですが、今日はなんと私の体温を越えました!
たぶん、我が工房での最高記録と思います。
風があればまぁなんとかしのげるんですが、京都ではこんな暑い日に限って風がぴたりと止むんです。
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猛暑!

今日は昼過ぎの気温が35℃を突破しました!
風もほとんどないのでじっとしていても汗がにじんできます。これでは昼寝もできません。
機械加工をする時は背中から扇風機の風が当たるようにするんですが、その風も熱風ですね・・・まぁ無いよりはましですが。
この分では2時頃には36℃まで上がりそうです。
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50弁挽きものオルゴール-3

接着の完了した蓋の半分をジグにセットして次の接着面を昇降盤でトリミングカットします。先に接着したラインをジグの直角センターラインに合わしてセットすれば先の接着ラインに直角で垂直な平面が得られるわけです。
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トリミングカットした2枚を接着します。
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接着剤が乾くまで並行して作っている30弁オルゴール用のストッパーノブを金工旋盤で作りました。
表面を鏡面仕上にして真鍮磨きで磨くとピカピカになります。
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アクリル板と蓋との整合も調整完了!
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気温が高いので朝8時にタイトボンドで接着したものが午後2時には加工できます!!
コンパスで描いたカットラインに沿ってバンドソーで切り抜きました。
一つ内側のラインは旋盤での仕上ライン、一番内側は内面切削の目安ラインです。
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旋盤で挽いて蓋が完成。
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50弁挽きものオルゴール-2

蓋はくるいが出にくいように柾目材を貼り合わせて作ります。
まず2枚づつを貼り合わせて一晩静置しておきます。
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50弁挽きものオルゴール

外径195mmの黄檗、50弁のムーブメントを収納するには内径165mm必要ですから最小限の寸法です。
アクリル受けを残して側面の内側は少し太鼓状に挽きます。底は極力フラットに。
しかし、この黄檗という木ですが柔らかいんですけど実に挽きにくい木です!!
刃物が切れないと順目でもきれいに挽けないし、刃物もすぐに切れ止むんです。手加工や鉋掛けではわりと扱いやすいんですけど確かに機械加工はルーターやトリマーは焼けやすいし、良く切れるチップソーでもササクレが残りますね。
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厚みがないので底面は12mmだけ挽いて足か袴を付けることにします。
底面は中心部を約1.5mmだけ薄く挽きました。
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50弁ムーブメントがピッタリ収まりました。
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ストッパーは先日の30弁と同じプッシュ-プル方式ですが、中央の傾斜の付いたカムを押し下げることによってストッパーレバーを約2mm右方向に押して演奏を開始します。
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一発できれいに収まりました!
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ギヤボックス完成

ギヤボックスが完成しました。
この真鍮のシャーシだけの時は何とも薄っぺらい音で鳴るんですが硬い木のブロックを挟んでサペリの響板に取付けると俄然オルゴールらしい音色となります。
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後から見たところです。
ムーブメントはかなり前のサンキョー18弁です。この頃の物はガバナの羽根もまだ金属です。
響板の裏に支点となる小さな円柱を取付けたり、滑りの良い太鼓鋲を打ったりしてイメージ通りの動きに近づけるように響板とギヤボックスを何度も外しては調整します。そのため取付は木ネジではなく、タップを立てたり、エンザートを埋め込んでビスで固定するようにしています。
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かなりイメージに近い動きをするようになったのでドームを被せてみました。
昔のおもちゃにこんなゼンマイのハンドルが飛び出たのがあったように思いますが・・・ミニーマウスのリボンのようにも見えます。(笑)
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ニューギヤボックスの試作

ジャンク箱を整理していたらイエローサブマリーンを作った時に余分に買ったジュラコンのギヤが出てきたので、なにか創作意欲がむらむらと湧いて、新しいギヤボックスを作ってみました。
ジュラコンですからあまり大きなトルクには耐えられないので18弁ムーブメント用です。
まずギヤボックス本体となる真鍮の角パイプに穴開け加工をします。
写真はベベルギヤの噛み合う角穴をフライス加工しているところです。
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3日間の自宅待機中に詳細な図面を作成しておいたので作業が順調にはかどります。(笑)
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今回はムーブメントの巻き上げ軸と出力軸を直交させたかったのですが標準のムーブメントでは片方にしかシャフトが出ていないのでスパーギヤを一枚入れて巻き上げ軸と出力軸をその分ずらしてあります。両軸のムーブメントが手に入ればこんな苦労はいらないんですけど・・・。
一応、想定通りに動きました。スパーギヤは1:1、ベベルギヤは3:1なので出力軸は3倍のスピードで回転します。
さて、このギヤボックスを何に使うかはまだ内緒です。
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自宅待機解放!

さてあの長かった雨も今朝は上がり3日ぶりに工房に出勤しました。
今回は幸いな事に山道での崖崩れはありませんでしたが谷を隔てた対岸の急斜面が一部崩落していました。ここは3年前に崖崩れで道路が半分崩れた場所の谷を隔てたちょうど向かい側です。
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5日の日に倒れていた竹は誰かが切ってくれたようです。しかし根が付いたまま倒れているのでこの位置まで回すのがやっとのようで、これ以上びくとも動きません!
道には山側から水とともに流されてきた10〜15cmくらいの石がゴロゴロしているのでその度に車を降りて石をかたずけなければ進めませんでした。前の車なら最低地上高が高いので余裕で通れたんですけど・・・まぁ道路の損壊がなかったのでよかったです。
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自宅待機

今日は午後から雨が少し小降りになったので工房へ出かけましたが、昨夜から降り続く雨で工房への山道は川のようになり、山側の崖からは滝のように水が落ちています。
枯れた竹が2本ほど山道に倒れていたのは簡単にどけられましたが奥の方に一本太い青竹が根こそぎ倒れていました。これは重量もあるので 切るしか仕方がないのですが、まだ雨が降っているので今日は断念して引き返しました。
明日も昼までは激しく降るようなのでいつ工房へ行けるのか心配です。 
そして、あの竹は誰が切るんでしょうか?私が切ることになるような気もするんですが・・・ (笑)

18弁ウエーブボックス用ストッパー

昨日の18弁ウエーブボックス用のストッパーです。
このタイプは現在、すでに見ることはありませんが、30年以上前のルージュにはよく使われていたようです。
錘り式と言うのかシリンダー式と言うのかよくわかりませんが細いロッドに貫通した筒(シリンダー)状の錘りがオルゴール本体を傾けることにより、重力でシリンダーが移動してガバナの回転羽根の回転を止める構造です。
オリジナルではロッドには1mmくらいの鋼線が使われていますが1mmではロッドの先端からシリンダーが抜け落ちないようにするための加工が私にはできないので2mmの真鍮棒を使いました。
シリンダーも真鍮の5mmの棒のセンターに2.1mmの穴を開け、途中までは3.7mmのドリルで段付穴にしてあります。
2mmのロッドの先端には抜け落ち防止用のピンを打ちますが0.7mmのドリルで丸棒のセンターに開けるのは至難の技です!
しかし40年以上前に買ったこの0.7mmのドリル、すばらしい切れ味なんです。多分、出張の帰りに秋葉原のジャンク屋さんで見つけて買った物ですが10本セットでまだ7本残っています。
当時はオーディオをやっていましたからプリント基板の穴開け用にしか使っていませんでした。(笑)
ケースには「東芝タンガロイ」と銘打ってありますから材質はタンガロイ=タングステンアロイ、つまり酸化タングステンの超硬ビットなんです・・・良く切れるはずや!
当初、1mmのハイスドリルで開けようとしたんですがポンチを打っても刃先が逃げる、逃げるで2回失敗したあと、もしやと思ってこのタンガロイを使ったところ、ポンチなしでも一発でセンターに開きました!
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で、この小穴に打ち込むピンですが最初予定していた1mmの真鍮釘(写真中央)では太すぎるので在庫の0.8mmの真鍮ワイヤーを使いました。
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ワイヤーを適当な長さにカットして旋盤で掴み#400のサンドペーパーで摘むようにして磨り減らします。少々テーパーが付きますが打ち込むのにちょうどよいかも。
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ロッドの0.7mmの穴に入るようになりました。
これで10mmくらいの長さに切ってロッドに圧入し、両端が0.7mmずつ残るようにカットして磨きました。
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ロッドにシリンダーを通してから現物合わせで慎重に曲げたら、反対側の端を金床の上でハンマーで叩いて伸ばします。巾が5mmくらいになったら3mmの取付け穴を開けて周りをきれいに切り取ります。
これをムーブメントの櫛歯を留めている片方のネジを外して共締めすれば完成です。
写真はシリンダーが右に寄った演奏状態です。
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ムーブメントを左に傾けるとシリンダーが重力で左にスライドしてガバナの回転羽根に当たり、演奏が停止します。
見た目も楽しいし、ムーブメントを見えないようにした場合はちょっとミステリアスな感じですので小型のオルゴールにはとてもいい機構だと思いますが、これ作るの大変ですわ!
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 作ってから気が付きましたが、この取付け方ならシリンダーはガバナのカバーに当たって止まるので抜け止めピンは必要ないですね! そうすると取付側の鍛金加工から始められるのでロッドの曲げ加工がずいぶん楽になりそうです。
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