毎日山ごもり

定年退職後、携帯電波の届かない山の工房に毎日こもって木工やオルゴール製作に没頭している仙人?のブログです。

2019年07月

毎日、山ごもり
定年退職後、携帯電波の届かない山の工房に毎日こもって木工やオルゴール製作に没頭している仙人?のブログです。

ライアーの試作 本体完成

表板の接着ができたので表板と裏板の1mm飛び出した分をフラッシュトリミングビットで払います。
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上部にはペグを捩じ込む5mm、深さ28mmの穴を12個、底部には弦ホルダーに通じる2mmの貫通穴を12本開けました。
ひたすら研磨した後、一回目のオイルを塗り込みました。
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裏面です。底部には弦のエンド部分を収納する溝が2列に掘ってあります。
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オイル乾燥待ちの間にブリッジを2種類作りました。
1本はストレート、もう1本はカーブを付けてあります。
音色にはあまり関係しないと思いますが(でも表板への弦の振動が伝わる部分ですから案外変わるのかもしれません。)カーブしているほうがなんとなくカッコいいので調律さえ問題なければこの弓形の方にしようと思います。
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ライアーの試作 表板の装飾

表板にはバロックギターのようなロゼッタを入れてみました。
本物のバロックギターのような細かい装飾は無理なので四つ葉のクローバーをモチーフにしたデザインを考えてみました。材料は2.5mm厚のカリンですが表板に接着後面一に削るので2mm弱の厚さになります。弦ホルダーのトップも硬いカリン材を埋め込みます。ブリッジは黒檀かローズウッドにするつもりですがこれは弦を張る段階で考えることにします。
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まずロゼッタの外径にピッタリで深さ2mmの座グリをホールカッターで切った後ホールカッターの半径を3.5mm小さくして切り抜きます。
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ロゼッタがピッタリ収まりました。
弦ホルダーの方はテンプレートを作ってトリマーで掘り込みました。
いずれもエポキシ系接着剤で表板に接着しました。
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表板の裏にもバスバーを接着し、(写真撮り忘れ!)
本体に接着しました。
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小さなジグ

今ライアーを試作していますが響板を切り抜くのに本体より1mm外側でカットしたいわけですがカットラインから正確に1mmを保って曲線を切り抜くのはけっこう難しいんです。
そこでシャープペンシルの先端に取付ける専用ジグを作りました。
ジグと言っても写真のように3mmの真鍮丸棒に1.4mmの穴を開けて長さ4.5mmに切っただけの物です。(笑)
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シャーペンにこのようにセットして使います。
このシャーペンは0.9mmで先端のパイプは1.35mmでした。で、この真鍮のローラーを本体の輪郭に押し当てて描けば約1mm大きな図形が描けるというわけです。真鍮のローラーが回転するのでスムーズに描くことができます。
問題は何処に収納するかです!! そこら辺に置きっぱなしでは確実になくなってしまいそうです(笑)
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ライアーの試作 設計変更

当初、上半分がくり抜かれた形で設計していましたがよく考えてみるとダイアトニック音階なので左手で裏側から弾く必要はないわけです。それならば全体を共鳴胴とした方が響きが良くなるだろうということで真ん中の桟を切り取ってしまいました!
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表板、裏板にする材の平面を出してカットラインを描きました。
カットラインは特別なジグを使って本体の輪郭より約1mm大きく描いてあります。
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きれいにカットできました
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裏板の中央には斜めに補強材となるバスバーを接着しました。
これが実際に必要かどうかはわかりません。板の厚み(3.5mm)と面積や触った感じからあったほうがいいのでは?という直感だけが頼りです。
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断面はこのように削ってみました。巾は9mm、高さは11mmくらいです。材質は楓です。
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本体に裏板を接着しました。クランプを総動員して締め付けておきます。
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ライアーの試作

6月頃からずっと暖めていたライアーという楽器を作ってみることにしました。
ライアーはハープに似ていますが弾き方はかなり異なるようでどちらかというとギターに近いような気がします。
フレットを持たないため、ハープと同様音階は弦の数で決まります。
ライアーにも色々な種類があるようですが小型の12弦に挑戦してみることにしました。
弦の配列は12弦しかないので半音を含まないダイアトニック音階とします。

おおよその形は決まりましたが材に何を使うかが迷うところです。
最初、本体に楓か樺を使うつもりでしたが重くなるのを避けるため鬼胡桃にしました。
裏板と表板はきれいな木目で通常より明るい感じの黄檗を使います。
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本体に型紙を貼って内部を糸鋸で切り抜きました。
厚みは33mmありますので柔らかい胡桃でも私の糸鋸盤ではこれが限界ですね!楓なら無理です。(笑)
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外周はバンドソーで順調にカット。
スピンドルサンダーで滑らかにしました。
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楓学習机最終調整

引出し側のレールを実際に木ネジで締め付けると表板と本体の隙間が微妙に変わったりします。
またこのレールは引出しを閉めた時に前に出て来ないようにするために2mm沈み込むように先端に傾斜が付けてあるのでそれも見込んで調整する必要があります。
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引出しユニットの表面を磨いて本体の脚部と共にオイルを塗布しました。
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本体の引出しの隅に名前を彫刻しました。
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引出しにもオイルを塗り込みました。
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ハンドルや他のパーツにもオイルを塗りました。
オイルが乾燥したらもう一度磨いて最終組立となります。
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楓学習机 引出しユニットの製作-5

引出しのハンドルを仕上げました。
まずまずのできですね。1個は予備です。
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引出しがほぼ完成したので本体の底面4隅の足を接着しました。
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脚部の貫に引出しユニット固定用のボルト穴を開けます。
これは右側ですが左側の貫にも同様に加工します。
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足を接着した引出しユニットをクランプで固定し、穴の位置にポンチを打ちます。左側も同様に行います。
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M6エンザートを埋め込みました。
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夏空復活!

昨日までのあのうっとうしい曇り空から今日は夏本番の空となりました! 
気温は高いですが昨日と比べると湿度は50%台(33℃)なのでがまんできる暑さです。
(昨日は32℃、70%RHでした。)
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お向かいのSさんのブルーベリーが鈴なりに成っています。
明日くらいが食べごろかな〜。
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楓学習机 引出しユニットの製作-4

前板に対する側板の高さ位置が決まったので上部の蟻溝を埋めます。
これによって接着剤を付けて本組みをする時に側板が元の位置にぴったり決まります。
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引出しの取っ手を掘り込む位置をマーキングします。
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掘り込みが完了し、底板も入りました。
ハンドルはまだ少々形を整える必要があります。
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下段のファイル収納用引出しには仕切板が入りました。
仕切版はもちろん抜き差し可能です。
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楓学習机 引出しユニットの製作-3

4隅に補強の△材を接着しました。
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まず一番下のレールから取付けます。
レールには詳しい説明書と図面が付いていますがレールの取付けラインに線を引いて・・・、と書いてありますが、レールを取付けるのは箱の中で頭を突っ込んでもそんなラインはまともに見えませ〜ン!!
これはもう専用のガイドを作ってそれに合わせてネジ止めするしかありません。
補強の△材を接着したので一番下のレールはそこらにあった合板の端材を両面テープで貼り合わせて作りました。前後方向はスケールストッパーに合わせればOKです。
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2段目、3段目は端材を必要な寸法にカットして1段目のレールを基準に合わせれば簡単に精度よく取付けられます。反対側も同様に取付けます。
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レールが取り付いたので引出しの製作に入ります。
まず側板の片端にトリマーテーブルで蟻を加工します。
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ついでに楓の端材に蟻を切ってサンドペーパーを貼付けた蟻溝調整用の道具を作っておきます。
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引出し前板の蟻溝を掘る中心位置に昇降盤で6mm巾の溝をカットしておきます。
これによって後のトリマーによる蟻溝加工時にビットにかかる負担を軽減するとともに切削屑の排出が良くなってきれいな加工ができます。
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トリマーに蟻溝ビットを付けて蟻溝を加工しました。
あらかじめ彫った溝のおかげでスムーズに加工できますが溝の両端からものすごいいきおいで切削屑が飛び出します!
深さは側板の蟻より0.2mm深く掘ります。蟻組では蟻の頭が当たってはいけません。蟻の傾斜部と胴突きがぴったり当たることが基本です。
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3つの引出しが本体に収まるようになりました。
しかし一旦バラしてまだ底板を入れたり取っ手の加工等をしなければなりません。
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