毎日山ごもり

定年退職後、携帯電波の届かない山の工房に毎日こもって木工やオルゴール製作に没頭している仙人?のブログです。

2020年04月

毎日、山ごもり
定年退職後、携帯電波の届かない山の工房に毎日こもって木工やオルゴール製作に没頭している仙人?のブログです。

チェーンソーの整備

先日のティータイムで工房村周辺の竹が伸び放題でうっとうしいので伐採しようということになり急遽チェーンソーを引っ張り出して整備する事にしました。
いちばん右のはHさんの電動チェーンソーです。
3台とも刃の目立てをしてよく切れるようになりました。
問題はハスクバーナのアイドリングが不安定な事なんですが、いくら調整してもスローの回転が落ち着かないんです。そして一旦止まると始動が困難になるという悪循環!
熱間時の始動困難はスロットルレバーを調整してハーフスロットルに固定する事ができるようになったのである程度解消しました。 まあ今回はこの程度でギブアップです。(笑)
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榧の製材

先日の銘木市で仕入れて来た榧です。といっても私のではなく”ゆ”さんの材です。(お風呂屋さんではないですよ・・笑)
入皮が結構入ってますがどこまで通っているかですね、でも正真正銘国産の京都の榧なんです!
ただ、伐採して1年少しという事なので使うためには最終寸法より厚めに挽いて桟を噛ませて内部にも風を通さなければ一般的に乾燥には一寸一年と言われてますからこのままでは10年近くもかかることになります。榧は樹脂分の多い木なのでさらに年月が必要かもしれません。
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歩留まりは悪くなりますが所定の10〜13mmよりも厚い13〜18mmに挽く事にします。
先ずは手押し鉋盤で直角の出た立方体にしました。手押しを掛けると部屋中に榧の芳香が漂います!
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これは巾の広い(240mm)ブロックを板目取りしましたが入皮が全体に入っていました。
とてもきれいな杢なんですがちょっと残念です。でも入皮の部分を外せば美しい材です。
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こちらは柾目取りをしました。
これは二重◎ですね!
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桟木を噛ませてPPバンドで強く締め付けました。これでロフトか高い棚の上に1年くらい放置してからプレーナーで厚みを揃えれば使用可能になるでしょう。
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旋削用の角材にする材です。
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晴天続き

朴の花芽がはっきり膨らんできました!
地上5m以上の所にありますからi-Phoneのズーム機能を目いっぱいにしてこの大きさですから他の木の花芽に比べると巨大です。今のところ下から確認できるのは4〜5個くらいです。
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モミジもそれらしい葉っぱになってきました。
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山椒の花です。
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オオツルボ(シラー・ペルピアナ)の花がきれいに咲きました!
ユリ科の花ですが花をよく見るとその片鱗がうかがえます。
この蕾が全部開いたら見事でしょうね、美しい花です。
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先日のクロモジの隣にこんな花の咲いた木がありました。ネットで調べてもわからなくて昔、山歩きをしていた頃に買った図鑑で調べるとありました! 林の中に生える低木でスノキというツツジ科の木で葉っぱを噛むと酸っぱいことからこの名が付いているようです。しかしこの花、葉の下にぶら下がるように咲いており、直径5mm程度と小さいために注意して下から見上げないと気付くことはないようです。今回はたまたまクロモジを採取した時に隣にあったので見つけましたがとても可憐なかわいい花です。もう少し経つと淡いピンク色になるようです。
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午後の散歩

布袋さんに上の元梅林にチューリップ園があるよと聞いていたので昼食後の運動がてら見に行ってきました。
途中、急勾配を登った所の造園屋さんの赤モミジです。このモミジはイロハモミジからの栽培品種で春の新葉から赤く、一年中赤いままという品種ですが実際には色は季節により微妙に変化して秋には赤というより紫色になるそうです。名前の野村モミジも濃い紫→ノウムラ→ノムラとなったらしいです。
歴史の古い栽培品種で始めは武蔵野という名前だったらしいです。
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これがかって梅林だった所ですが残っている梅も鹿害に遭って下の方の枝は喰い尽くされ、瀕死状態です!
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残念ながらチューリップはすでに終わっていて手前の花壇にはこのシラー・カンパヌラータ?(野生のヒアシンス)が咲いていました。
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それにしてもここは見晴らしの良い気持ちのよい所です。
向こうの方に見えるのは桂川を隔てた男山のようです。
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一番奥には大きなアベマキの下にこんなベンチが・・・ここで昼寝をしたらさぞかし気持ちいいでしょうね!
梅林は以前老夫婦が管理されていたんですが高齢でここまでは上がって来られず、多分その後継者さんが休みの日にこつこつ整備されているのかと思われます。
プライベートのミニキャンプ場ですね、いいですねぇ!
(入口にチェーンは張ってあるんですが人は横から出入り自由になっているのでちょっと失礼して写真を撮らせていただきました。)
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帰りは反対側の山道をぐるっと回って帰ってきましたがこちら側にあった別の梅林も見る影もなくなくなっていました。
これは道端のコバノミツバツツジです。
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コバノガマズミ
樹木や花ばかり見て歩いていると体長1m以上もあるシマヘビに出くわしました!
相手も驚いたようで一呼吸置いて道を横切り反対側の竹薮に逃げ込みました。ヤマカガシやマムシは怖いですがシマヘビで良かったです。山歩きは気を付けなければいけません。
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クロモジ茶

今日午前のティータイムはクロモジ茶でした。
きれいなピンクがかったオレンジ色です。香りはもちろんクロモジの爽やかな香りで味もあっさりと清涼感のあるティストです。ですから冷やしても美味しいんです!
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原材料です。
クロモジの枝を洗って適当な長さにカットし、網戸用の網に包んで6日間乾燥しただけです。少し太い物は半割または4つ割りにしてあります。あのクロモジの成分は全体に含まれているようですが特に皮の部分に多く含まれるようです。これを適量水に放り込んで10〜15分間煮出します。
今回は葉っぱも採取して見ました。こちらはまだ乾燥中ですが上の写真の紙に包んであるのが葉っぱを6日間乾燥した物です。香りはやはり枝の方が強いようです。
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クロモジの木と葉ですが、手前に写っている黄色っぽいあまり目立たないのが花です。
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スマホスタンドの製作

私としては珍しくこんな物を作りました。スマホスタンドなるものです。
自分自身ではスマートフォンは手に持って使う物で立て掛けて使うという事がまったくないため、不必要な物と思っていました。今回の新型コロナ騒動で次女が長期休暇(在宅勤務?)となって、たまにテレワークとしてネット会議をする時にスマホやタブレットを立てて使いたいので簡単なのでいいから早急に作れ〜とのお達しで半日で完成しました!(笑)
まず早く作るためには加工しやすい材を選ぶ事ですがやはり作るからには美しい物でなければなりません!←いちおうこだわりなんです。
それで材料は工房の片隅に転がっていた榧(カヤ)の角材です。榧は針葉樹ですがとても緻密な材で加工しやすく樹脂分が多いのでネバリもあってそれなりに強度もあります。そしてニッキににた上品な香りでハーブ好きの次女には似合っていると思いました。
立てた状態で充電ケーブルが使えるようにとの要求なので(ただの仕事にしては注文多い!)貫通穴はあけずに角材をバンドソーで切った後2分割して楓の丸棒で2つのブロックを締結しました。こうすれば左右のブロックはピッタリ同じ形に加工できます。脚部も同じ方法です。
使用時の安定性を考えて脚部は前後方向を長めに取り本体と接着後念のためにロングビスを底から打ち込みました。仕上は蜜蝋ワックスで拭き込んだだけで完成です。
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i-Phoneを立てるとこんな感じです。タブレットでも使えるように大きめのサイズです。
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京北の木工材料展(銘木市)

今日は朝早くからゆのんさんをピックアップして京北の中源銘木倉庫に行ってきました。
わりと慣れた道なんですがうっかりトンネルの手前で曲がるのを忘れたので、もう一つの目的で帰りに寄ろうと思っていた京北ウッディランド(道の駅)へ野菜を買いに行ったんですがえっと!いうほど商品が少ない!しかも売り場面積も縮小されている!!(これもコロナのせい?)目的のトマトとレタスは全くなかったのでベビーリーフと水菜だけをゲットしました。

開店の10時に少し遅れて中原さんの倉庫に着くと ん、見慣れた車が2台!やっぱりAさんとTさんでした。(笑) どちらも私と同じくらい重症の銘木依存症に侵されている人たちですがこの病に効くワクチンは永久に開発されないように思います。
今日は天気もまずまずだったんですが私がいた11:30までのお客さんはこの写真に写っているご家族夫婦だけでした。この時期しかたがないですね、としか言いようがない・・・。
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今回私がゲットしたのはこのニューギニアマホガニー1枚だけ。
マホガニーとは言うもののこの木はセンダン科ではなくムクロジ科の木で本名はタウンまたはマトアで雰囲気や色目はマホガニーに似ていますがマホガニーに比べてかなり重い木です。
写真ではあまりよくわかりませんがけっこう美しいリボン杢とオルゴールが良く響きそうな感じがして買ってしまいました。(笑)
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京北を後にして周山街道を京都市内へ 向うと外出自粛要請とは裏腹にけっこう多くの車やモーターバイクが・・・まぁ考えてみれば私等は自宅近くの山中の工房へ隠って毎日やる事や目的があるのでなんとも思ってませんが休みの日に町へ出かけたり観光地を訪れる事を楽しみにしている人達にとってはあてもなく家に閉じこもっているというのはかなりのストレスでしょうね。そういえば我が家の近所でもジョギングや散歩する人が以前に比べて多いように思います。

お風呂工事

4日間ほどブログの更新が途絶えてましたが決してコロナに倒れていたわけではありません。
かねてからの懸案だった我が家のお風呂の改修工事のために家にいなければならなかったためです。
ビフォーの写真を撮り忘れましたが新築して35年になるタイル張りステンレス浴槽の風呂でした。
アフターはこれ、LIXILのシステムバスルームです! 既存の風呂のタイルを剝がして断熱材入りのパネルを埋め込むのでお風呂は一回り小さくなってしまいますがパネルはたくさんある色や柄から好みの物を選べるので自分家に合ったお風呂にできます。
そして特筆すべきは掃除が簡単、結露しにくい、冬でも床が冷たくない・・・マット不要なので掃除不要、暖房機能、扇風機機能、洗濯物乾燥機能付きなので冬、夏、雨の日も何でも来い!という至れり尽くせりなんです。別にLIXILの回し者ではないわけですがトイレも含めてこれらの日本の新しい製品は世界中どこを探してもないと思います。(日本に生まれてよかった!)
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正面のパネルはこの葉っぱ柄のグリーン調にしてみました(森のお風呂の気分・・・笑)
えっ、ミスティピンクの浴槽がかわいいって?これは娘が選んだのではなくて私が決めたんですけど・・・。
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と、ここまではもちろん専門の業者さんにお願いしたわけですけどお風呂だけ新品になっても脱衣、洗面所は築35年のままですから、お風呂入口の汚れた壁面に手持ちの8mm厚のチーク材を豪勢に貼りました。これは業者さんの見積もり範囲外ですから木創舍の仕事です。(笑)
というわけで昨夜からの入浴だけは山麓のペンション気分です。
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クローバーの秘密

今朝クローバー(シロツメクサ)の周りの雑草(当工房ではシロツメクサは雑草ではありません!)を排除しながら四ツ葉がないかな〜と探していたんですが、四ツ葉はなかった代わりにこんなクローバーを見つけました。
2年前の4月に桜の葉に今回と同じような左右対称形の虫食いが多いのをブログに書きましたがこのクローバーでは何と三枚の葉が同じように喰われてるんです!
布袋さんの推理では3枚の葉がまだ開かずに3枚が重なっている時にまとめて喰われたんや!・・・と言われてよーく見るとなるほど、その通り3枚の形が一致してるんです!
(右の1枚は葉が少しよじれて変形してるので写真では違うパターンに見えますが3枚を折畳んで重ねるとぴったり合うんです)
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桜の葉の左右対称形の虫食い(2018/04/26撮影)
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そしてSさんが見つけてきたのがこれ、こちらは1枚だけが葉が閉じていた時に喰われたようです!
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と、そんなたわいもない話をしながらのティータイムのテーブル下を見ると足元にトカゲの子供が・・・まだ玉子から孵って間がないのかほとんど動かずじっとしています。
しかし体は小さいながらなかなか男前の精悍な顔つきですね!
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 今日も野山工房は世間の新型コロナウィルスの騒ぎをよそに平和な一日でした。(笑)

オルゴール演奏のアップロードその5

この子をアップロードするのを忘れていました!
ロンドンデリーエア(アイルランド民謡)
SANKYO ORPHEUS 50notes
本体:ウォールナッツ 響板:スプルース
歯車、ハンドル等:楓、カリン、ローズウッド、黒檀、ブビンガ
機械マニアのノスタルジア・・・特にオルゴールの曲と関連があるわけではありません。ロンドンデリエア(ダニーボーイ)のゆっくりした優しいメロディを聴きながらゆったりと動くメカニズムの動きをお楽しみ下さい。
 
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野山のおるごーる仙...

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