毎日山ごもり

定年退職後、携帯電波の届かない山の工房に毎日こもって木工やオルゴール製作に没頭している仙人?のブログです。

2020年08月

毎日、山ごもり
定年退職後、携帯電波の届かない山の工房に毎日こもって木工やオルゴール製作に没頭している仙人?のブログです。

名刺入れの量産その3

スピネットの彫刻が完成したので午後から名刺入れを再開しました。
契りの溝を入れましたが1台に8個、10台でなんと80個も必要なんです!
ウォールナッツ材を2mm厚に挽きますが体積の70%は大鋸屑と鉋屑になります!
結局120個くらいできました。
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2mmの溝に対して2.1mm厚に仕上げたキーを玄翁で木殺しして溝にスッと入るようにします。
これで両側にボンドを塗って嵌め込むとボンドの水分をキーが吸って元どおりに膨らむのでしっかりと接着されるわけです。
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10台分の契り打ち込み完了です。
80枚のキーを木殺しして接着剤を塗り、嵌め込むのは一度にやるととても疲れる単調な作業ですね!!
ある意味、彫刻よりも疲れます!(同じ単純作業がとても嫌いな仙人・・・笑)
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スピネットの彫刻 完成

今日は早朝の涼しい間に彫刻刀を研いで仕上げ彫りを行いました。
やはり少しでも涼しいと集中力もアップします。両サイドの飾り罫も含めて午前中に仕上がりました。
型紙から移ったスプレー糊の残渣や手垢などを粘着テープで取って、スーパーファインで軽く研磨して完成です。今回は最終仕上げはTさんがやりますのでオイルは塗布しません。オイルを掛けるとさらにくっきりと彫刻が浮かび上がるでしょう。
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いわし雲と蜘蛛の親子?

昨夜はよく晴れていたのか今朝は久しぶりに涼しかったですが東の空には秋を思わせるイワシ雲が・・・そして手前には雲ならぬ蜘蛛の親子?が仲良く網を張っています。(笑)
ここはH工房の休息用?ブルーシートを張った単管パイプから大、中、小の蜘蛛が至近距離でぶら下がってるんですが親子なんでしょうか?彼らには縄張り意識がない?それとも親蜘蛛から網の張り方や獲物の取り方を教わってるんでしょうか?
しかしこのいわし雲(巻積雲)が現れると天気が下り坂という兆候らしいですが台風の影響なんでしょうか?
午前6:45の工房の東の空でした。
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30弁用セパレートタイプリューズの試作

啄木舎のTさんが製作中のスピネットの隅に30弁のオルゴールを取り付けられたんです。(Tさんもおるごーるウィルスに感染したようです・・・笑)とてもよく響くんですが一つ問題があるんです。
スピネットは元々可搬型のチェンバロなんですが運搬時に脚を外すとリューズ(巻き上げハンドル)がスピネットの底面から出たままなのでうっかり机の上に置いたりするとリューズを当ててしまうし持ち運びに不便なんです。
いちいちリューズをネジで取り外すのも不便なのでなんとか簡単に外せる方法を考えました。
まずムーブメント側に取り付けるパーツをφ8の真鍮丸棒にM3.5のタップを立ててその反対側にφ6のマグネットを圧入し、エンドミルでマグネットの径ギリギリまで2辺を切削しました。
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途中経過なしにできてしまいましたが右が取り外し可能なリューズです。
リューズはφ10の真鍮丸棒から削り出し、奥にマグネットを圧入してあります。
締結はマグネット同士でピッタリくっつき、回転力はスプライン風の切れ込みで伝達します。
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合体した状態です。
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ムーブメントに取り付けた状態です。巻き上げ具合もガタなど全くなくいい感じです。
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リューズを外すとこうなってムーブメント底面から11mmなのでスピネットの12mm厚の底板からは飛び出ません。ただし底板の穴は12mmに拡げないといけませんのでTさん、よろしくです。
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スピネットの彫刻-2

今日も朝から暑いですがそれでも昨日より湿度はいくぶん低いようです。
昼過ぎになんとか文字の粗彫りが完了しました。
明日、朝から彫刻刀を研ぎ直して仕上げ彫りに取り掛かります。
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名刺入れの量産その2

外枠と底板の調整が終わり、内面に磨きを掛けてオイルを塗布して接着が完了しました。
傾斜の付いた中板もオイル仕上げ完了です。
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スピネットの彫刻

啄木舎のTさんから現在制作中のスピネットの蓋の裏に私が共鳴箱などによく入れているラテン語の格言の彫刻を頼まれていましたが、ほぼ形ができてきたということで昨日啄木舎によって彫刻の位置などを相談してきました。
当初、蓋の裏に彫刻するつもりでしたがスピネット(チェンバロの一種)という楽器の形状から蓋は三角形で蓋の木目の流れなどを考慮するとあまり適当な位置が見つからず、それならということで蓋と蝶番で繋がる鍵盤カバーの表面に入れることに決定しました。
楽器を演奏せずに蓋を閉じて置いてある時は一番目に付く位置です! 但し演奏時は当然のことながら鍵盤カバーはパタンと蓋の上に倒されて蓋を開けることになるので全く見えなくなりますが演奏が終わってカバーをすれば "MVSICA DONBM DEI" 「音楽は神の贈り物」が正面に見えるのでとても良いのではと思います。
早速鍵盤カバーを持ち帰って今朝スプレー糊で型紙を貼り付けました。
しかし今日の蒸し暑さは尋常ではありません。気温は大したことないんですが湿度がやたらと高いし風もない!! こんな日はとても集中できませんので明日に賭けることにします(笑)
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カバーは45°の角度が付いた二つ折れなので彫刻するときに回しやすいように桐の板を仮に裏側に貼り付けました。
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名刺入れの量産その1

試作品を作って動きの検討や細部の最適と思われる寸法などのデータを決定したので寸法どりや機械加工は非常に効率よくはかどります。
10台分、全ての機械加工が終了して今度は一台づつ底板との嵌合を手加工で調整していきます。(きつすぎず、緩すぎず・・・)この嵌り具合は樹種によっても微妙に変わってくるのでノギスによる計測と木の性質を読む経験と勘によるところが大です。例えばモアビやミズメなどの硬くて均質な材の場合はスッと入るぐらいに、柔らかめの木は少し固めに調整しておきます。
後方の6台は調整の終わった物、前の4台はまだ若干の調整が必要な物です。
後方左は面取りと仕上げが終わってオイルを掛けた試作品です。
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集塵機ダウン!

製材室の集塵機が暑さで?ダウン!!
どうも回転がいまいち上がらないな?と思っていたら急に発電機のブレーカーが落ちてブロアーのモーターが加熱し、回らなくなりました!
これは一大事と運転を止めてチェックしましたがファン(モーター)は手で軽く回ります。
ということはコンデンサの故障と読んでモーターのジョイントボックスの蓋を開けると・・・
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進相用コンデンサが破裂していました!
今夜ネットで探して発注しなくては!
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名刺入れの試作

なぜか思いついて名刺入れの試作にかかりました。
材はそのへんに転がっていたシカモア(アメリカスズカケ)とミズナラの薄板です。
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なんの変哲もないただの小箱なんですが・・・
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片方を押すと反対側が上がって名刺が取り出しやすくなります。
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ポイントは底板の上に乗せたこの傾斜板です。
長手方向の35%に10°の傾斜を付けてあります。傾斜側を押すと反対側が約15mm上がる計算です。
写真は昇降盤で10°の傾斜を切るための専用ジグです。
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試作品でまずまずの出来具合だったので各部の寸法などを最適化して量産にとりかかりました。(といっても10台です。)
材は左から栴檀、栓、モアビ、サペリ、ミズメ各2台分です。
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