フェンスを固定してまずストレートビットで平行溝を掘ります。
深さはマイナス1mm、巾はアリの最も細い部分よりマイナス1mmとします。
今回はビットの関係でトリマーを使いましたが硬い楓の板に19mmのビットで深さ14mmの加工は無理なので深さを3回に分けて彫りましたがそれでもかなり荷が重かったです。これはやはりルーターを使うべきでした。
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ルーターにアリ溝ビットを装着し、先ず、左側の面を墨線通りになるようにフェンスを微調整して加工します。
右辺は5/1000勾配となるのでアリ溝の入口側を基準位置より3mm拡げてフェンスをセットします。(L=600mmアリ桟の場合)
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2本の勾配付きアリ溝が掘れました。左はL=600mm、右はL=480mmです。
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アリ桟の両側のアリ部分12mmをカットしておきます。これはアリ送りで桟を天板に通した時に天板のアリ溝を隠すのと天板が収縮した時の逃げの分です。
アリの先端部分は面取りをしておきます。
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右側は軽く叩き込んでちょうどいい位置まで入りました。
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左側は少しきついです!
この程度だとルーターで舐めるとたぶん削り過ぎになる可能性が高いので手で調整することにします。
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アリ桟を抜き差ししては当たり具合を確認し、高い部分を鑿、鉋、アリ形の木に貼付けたサンドペーパー等で調整します。
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