100弁オルゴールのアクリル板押さえに30°の傾斜穴を開けますが以前に製作したこのバイス台はいまいち使いにくいので全面改良しました。
他の用途で使う場合にはこのバイス台は有効なので元の形で使えるようにも考えました。
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ボール盤バイスは大きめの材料を掴むには好都合なんですがアクリル板押さえのような細いストリップ状の物は非常に掴みにくいんです。そこで既存のバイス台に専用の小物用バイスアタッチメントを取付けるように改良しました。
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これが小物用バイスの心臓部です。
写真上がワークを押さえる爪で先端はドリル穴開け時に両端をガッチリ押さえ込めるように二股にしてあります。そして爪の固定ネジ部はR5の円弧とM4のネジが入る長穴の加工をしました。ここに写真下のφ10の真鍮棒を加工した特製座金とローレットツマミ付きのM4長ネジが入ります。この構造によりワークを押さえる爪を適正で任意の角度にスムーズかつ確実に締め付ける事が可能です。
こんな長いローレットネジは売ってないので短いネジ部を切り取って長ネジを埋め込みました。
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こちらはバイス台後端の爪の角度調整用の可動ボルトです。
ボルトは普通のM6六角ボルトの頭を旋盤で球状に加工した物です。
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後端のボルトの高さ調整により爪の角度を変えたり分厚い物も平行に押さえる事ができます。
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場合によってはこんな角度で固定する事もできます。
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さっそく100弁オルゴールのアクリ押さえ板に穴加工をしました。
これは微妙なカーブが付いているんですが加工部分の両端近くでガッチリ押さえ込んでいるので非常に安定した加工ができました。
ワークを固定するのもボール盤バイスのように角度や位置に神経質にならずに簡単にできました。
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