せっかく反りを直して彫り込みを入れた橡の蓋になぜかひび割れが入ってしまいました!
寄せ木の板を接着する時に締め過ぎたのかもしれません。反りを直した分、厚みもないので修復不可能です。本体と同じ山桜で蓋を作り直すことにしました。
30cm角の板材を円形にカットして旋盤で溝を掘ります。
直径30cmは私の旋盤のキャパシティいっぱいですのでベルトを低速に架け替えてスピードコントロールも低速側で挽き始めます。桜材は挽き易いウォールナッツよりもさらに楽に挽けます。
外側から挽いて行きますができるだけ逆目が出ないようにバイトは一本の溝を挽くたびに研ぎ直します。
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深さを確認しながら内側へ向って挽いて行きます。
センターに近づくほど線速度が遅くなるので振動が出る寸前まで回転を上げて挽きます。
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挽き終わりました。
一見、きれいに見えますがよく見るとほんのわずかな逆目がところどころ出ています。
この逆目をペーパーで均すのがいちばん時間のかかる作業なんです。
凹面なんでサンドペーパーが非常に当てにくいし、せっかくきれいに出した稜線を崩してはなりません。凸面ならわりと楽なんですけどね。
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切り分けました〜。(笑)
前のに比べてシャープな形の波ですが裏の寄せ木のデザインとこの方が合うような気がして・・・。
残りの2つは30弁と18弁用に使えそうです。♫
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