ウエーブボックスの足を旋盤で挽く事にしましたが小さなパーツは木工旋盤より小型の金工旋盤の方が扱い易いのですが金工旋盤の刃物台では自由な曲線が挽けません。そこで以前から作ろうと思っていた木工バイト用刃物台を製作しました。
刃物の当たる部分は木だとすぐに摩耗するのでφ6のSS材を使います。手元にあったSS材は古い物で全面に錆が浮いていたので一皮むくことにしました。150mm長さのSS棒を自動送りで端から端まで挽きます。(自動送りなので両手で写真が撮れます!)
IMG_2175

錆を落としたSS材をさらに研磨しておきます。(錆びにくいように、また刃物の滑りがよくなるように)
IMG_2176

固定金具にするアルミアングルに高さ調整用の長穴を6.3mmエンドミルで加工しました。
IMG_2177

クロステーブルに固定する側は角度調整ができるように片側を円弧状の長穴に加工しました。
中心となる方を長めのボルトでクロステーブルに半固定し、エンドミルをクロステーブルのもう一方のT-スロットに合わせてアングルをゆっくり回転させればT-スロットにあった円弧状の長穴が加工できます。
IMG_2178

ウォールナッツの台座にエポキシで接着しておいた刃物台を取付けてできあがりです。
IMG_2179

さっそく試し挽き、材はローズウッドです。
刃物台がワークに比べて長いのでワークとの距離が少し長いですがコントロールはまずまずです。
IMG_2181

片持ちでの加工もこの程度の長さまでなら(50mmくらい)きれいに挽けます。片持ちの場合は刃物台はもっとワークに近づけられます。
IMG_2182