今日はベートーヴェン ヴァイオリンソナタ全曲演奏会の最終日です。
今日のプログラムはNo.3、No.7そしてヴァイオリンソナタ最後の作品のNo.10でした。
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今回使われるフォルテピアノはコンラート・グラーフの1820年ウィーン製です。
前回、前々回に聴いたブロードウッド、シュタインに比べるとやや現代のピアノに近い響きのように感じます。ダイナミックさには欠けますが深みのある繊細で優しい音です。
そしてこのプログラムから撮った画像ではわかりませんが実物を間直で見ると外装はとても美しい木目の(たぶんウォールナッツと思います。)突き板で仕上げられています。
チェンバロの多くが華麗な装飾を施され、宮廷での機会音楽の演奏に主に使われたことで当時としては楽器というよりは宮廷のステータスあるいは調度品に近かったのがより音楽性の表現を求めたフォルテピアノに取って代わられコンサートホールで通用するような現代ピアノになって外装もよりシンプルになって行く過程はとても興味深いです。そう言えば今までの宮廷や教会に仕えていた音楽家から脱却して「音楽は芸術だ!」と言い始めたのはベートーヴェンさんでした。
話が脱線しましたがグラーフのフォルテピアノは現代のピアノと同様にフレームや外装に強度の高いオークやトウヒを重ね合わせた合板が使われているらしいです。また写真でもわかるように弦の上に第2響板が置かれていますがこれにより響きがより豊かになるようにしています。

今日も豊嶋さんの奏でるアントニオ・ストラディバリウスとフォルテピアノの音色に耳を傾けるうちに2時間が過ぎてゆきました。
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