オーバルボックスを作った時に出た端材(と言うにはあまりにも立派な材ですが)がたくさんあるので、まだまだ楽しめそうです。(笑)
先日の30弁ムーブメントを入れたラジカセ風の音響効果が思いのほか良かったので今度は50弁を入れることにしました。このウォールナッツは先日の黄肌より一回り大きいので50弁がスッポリ入ります。
今回は共鳴胴の効果を最大限に発揮させるべく内部スペースを大きく取りました。
正面となる前板はラジカセの時の裏板と同じ構造でビス止め固定でムーブメントは外部からは見えません。(通常の箱組ではこんな構造にすると必ず前板が収縮して割れてしまいますが今回の本体は前板と同じ木目の流れなのでその心配はほとんどありません。)
本体より心持ち大きめにカットした表板を本体にクランプして止め穴の中心を正確にマーキングします。このセンターポンチのおかげでとても精度の良い加工が可能になりました。今回もこの10本のM3ネジが何の修正もなしで見事にピッタリ合いました。
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本体に開けた下穴にM3エンザートを埋め込んでいるところです。
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本体に前板をネジ止めして前板をカンナで面一に削った後つなぎ目がほとんどわからなくなるまでサンドペーパーで調整しておきます。
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前板を本体から外して裏面を丸ノミ、プルシェイプ、四方反り鉋で彫り込みます。
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中央部で約6mm彫り込みました。
楽器によっては裏面にノミ後をわざと付けたり残したままの物もありますが平滑に削ってある物もあります。どちらが良いのかよくわかりませんが今回はサンドペーパーは掛けずに刃物加工のままとします。
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表面は滑らかな凸面となるようにカンナとサンドペーパーで仕上げました。
厚みは周辺部が約7mm、中央部で6mm弱です。
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トーンホールを加工して本体に取付け、試聴♫
・・・一言で言うとふくよかな音色です♩
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