毎日山ごもり

定年退職後、携帯電波の届かない山の工房に毎日こもって木工やオルゴール製作に没頭している仙人?のブログです。

工房日記

(72弁3種)完成まじか

それぞれの寸法にアクリル板をカットして取付け穴を開けました。
IMG_2536
 
全ての加工が終了したので最終磨きを行ってオイル仕上をしました。
今日は湿度も低くて塗装日和でしたが明日からまた雨が続くようです・・・困ったもんだ!今の内に早く乾いてくれ〜。
IMG_2539
 

(72弁3種)またまた続きの6

響板のビビリ防止のためにスプルースの薄板を響板のすき取ってある部分にボンドを少量塗って打ち込んでおきます。
IMG_2526

当て木をして左右平均に木槌で叩き込みます。
IMG_2527

アクリル受けを取付けました。
IMG_2529
 

オルゴール修理

昨日ゆのんさんから預かったアンティーク風のオルゴール、さっそくバラしてみましたが全く動きません。この飾りのディスクを外さないことには18弁のムーブメントの診断ができませんのでどうすれば分解できるのかじっくり観察してみましたがそれらしき機構が見つかりません。
この飾りのディスクはダミーで回転するようになっているはずなのでその回転方向から考えるとこの中心の真鍮のキャップがもしかして左ネジ?・・・正解でした。おまけにディスクのハブにも左ネジが切ってありました!
IMG_2520


で、見事にバラバラに(笑)
ムーブメントの材質や作りを見る限りたぶん15年ほど前の製品と思われます。
しかしムーブメントはさておき、この飾りのディスクやそれを駆動するパーツは現在では考えられないくらい真面目に作られています!
まず、主要パーツは真鍮の旋盤加工、そして前述のようにディスクの真鍮のハブとそれをロックするセンターキャップには何と左ネジを切っているんです。
こんな飾りの細部にまで手を抜かない造りを見ると本当に嬉しくなります!
IMG_2515

ここからが肝心の修理作業ですがムーブメントが動作しない原因はガバナのウォームギヤにこってりとこびりついたグリース状の固化したオイルでした。ムーブメントを響板から外すと響板の表面にも油の流れた痕が残っていました。購入した後に不適切な注油をしたとは考えにくいのでゼンマイに塗ってあるグリスが何らかの原因で溶けて香箱の隙間から流れ出たものと考えられます。
ガバナの部分にはプラスチックやゴムも使われているので溶剤系の洗浄剤は使えません。プラスチックやゴムにも使えるCRCスプレーで洗い流し、ガバナのウォームギヤには固化しないテフロン系の潤滑油を極少量塗っておきました。
IMG_2516

飾りのディスクを回転させるクラウンギヤは駆動シャフトに圧入されていたようですが抜け落ちていたのでシャフトのセンターにポンチを打ってかしめました。
IMG_2518

クラウンギヤをカシメて固定したドライブシャフトをムーブメントに元通り取付けました。
もちろん、このドライブシャフトにも左ネジが切ってあります。
IMG_2519

響板を本体に納めて修理完了です。
IMG_2524
 

(72弁3種)またまた続きの5

いよいよ蝶番付けですが今回の3台は蓋と本体の巾が若干異なるデザインなので蝶番の切り欠き位置を合わせるのに少し工夫が必要です。
蝶番切り欠き専用ジグを使って、まず蓋の切り欠きを加工します。
IMG_2506

加工のできた蓋に本体を正確な位置に重ねて切り欠きの両端位置をマーキングします。
IMG_2507

本体の巾と蝶番の巾からストッパーの位置を計算し、2mmづつ狭くなるようにストッパーを設定して加工し、マーキングした位置までの残り分までストッパーを微調整してピッタリ合わせます。
IMG_2508

加工完了です。
IMG_2509

3台分の蝶番付けができました。
IMG_2511
 

カリンの製材

先日、ゆのんさんの個展を見に(聴きに)わざわざ東京から来て下さったWさん夫妻のご主人のご要望でカリンをご希望の寸法に製材しました。
これは10年ほど前に中源さんの倉庫を閉じられる時に購入した材ですが、その倉庫には私が行き始めた30年近く前から片隅に置かれていた材でしたので板に製材されて銘木屋さんに来てから30年以上は経っているわけです。これは巾が60cmもあるんですが多分6mほどの長い材からテーブルトップかカウンター用に取った残りで、木裏の中心部には割れが入っています。そのためカットされた残りではないかと思います。しかし今回はアルペジョーネ※という幻の楽器の指板とテールピースに使用されるのでちょうど両端の割れの無い柾目の部分を使えばピッタリの寸法が取れそうです。
写真で上側の木目のきれいな方を使うことにしました。
まずチョークリールでカットラインを入れます。
IMG_2497

このままだとあまりに重たいのとバンドソーの懐がつかえそうなので丸鋸でカットしました。
IMG_2498

バンドソーで巾125mmに挽きます。
IMG_2499

手押し鉋で平面を出してその面を基準に木端を直角に削ります。
しかしこのカリン、30年以上そのまま置いてあったにも関わらず反りや捻れはほとんど無く寸法安定性は一級品です!
IMG_2500

プレーナーで厚みを27mmに揃えました。
IMG_2501

手押し鉋で出した木端を基準に昇降盤で巾を120mmにカットします。
この昇降盤の刃口板は40mm厚のカリンを使っています。(贅沢!!)なぜってやはり性の良いカリンは狂いが少なく摩擦にも強いので減りが少なく、刃口板には最適なんです。この刃口板のカリンも同じ時に買った供木です。
IMG_2502

指定の長さにクロスカットしました。長い方が指板、手前の短い方がテールピースです。
両端の約10cmは乾燥時に必ず細かい割れが入っているのでもったいないようですがカットします。
IMG_2503

Wさん、週明けに発送します。
どんなアルペジョーネができて来るか今から楽しみです♬

※アルペジョーネ
アルペジョーネはギターとヴィオラ・ダ・ガンバの間の子のような楽器でヴィオラ・ダ・ガンバのように縦に膝の上又はチェロのように脚に挟んで弓で摺って演奏する楽器です。
弦は6本でギターより大きくチェロより小さい、また指板にはギターのようにフレットがあり重音を出すことがチェロより簡単らしいです。
スクリーンショット(2018-09-14 20.56.45)
画像はwikipediaより掲載

1824年頃にウィーンのギター製作者によって発明され、当時ははやったそうですが数年で姿を消して忘れ去られてしまったということです。シューベルトが1824年にこの楽器のために有名なアルペジョーネソナタを作曲していますが楽譜が出版された1871年にはすでにこの楽器は姿を消していたのでほとんどの場合チェロかヴィオラで演奏されます。(アンナー・ビルスマが5弦チェロで弾いたアルペジョーネソナタを聴きながらこのブログを書きました。・・笑)
復元楽器とフォルテピアノによるアルペジョーネソナタの演奏がユーチューブにありました。
 

サテンシカモア勢揃い

6月に完成していた始めの1台に続いて2台のサテンシカモアの箱が完成しました!
この縮み杢も美しいんですがそれに負けず劣らず音色も美しい♫!低、高音がバランスの取れた柔らかな音色です。
サテンシカモアはアカテツ科の木でシルバーハートというのが本来の名前ですが、柾目面に縮み杢が出た物はサテンシカモアと呼ばれます。たぶんヴァイオリンの裏板に使われるホワイトシカモア(セイヨウカジカエデ)の縮み杢に良く似ていることから付けられた名称だと思いますがホワイトシカモアの方はカエデ科なので全く異なる樹種ですがどちらも美しい材です。
1台目を製作して、その音に魅了され、そのあと2台を作ったのですがこれだけの杢の出た材はなくなってしまいました!(在庫限りです!・・笑)
これらは材木市でたまたま裏の方に隠れていた3枚の薄板の内2枚がこのすばらしい杢だったんです。
ただ板厚が15mmほどしかなかったのでオーバルボックスは作れず、この標準ボックスとなりました。
IMG_2505
 

(72弁3種)またまた続きの4

蓋の枠を鉋で斜めに削って傾斜を付けます。
こうする事によって見た目が良くなるのと(平面的でなく奥行きが感じられる)仕上のサンドペーパーを掛ける時に直交する左右の板を気にせずに作業ができます。
当て木を使用してサンドペーパーを掛ければ直交した板には角度が付いているため、サンドペーパーが触れません。
IMG_2494

3種類の箱、それぞれに合った面取りを行いました。
IMG_2496
 

台風の爪痕

今朝、通った時は特に異常なかったんですが昼前に所用で一旦下りて午後に上がって来ると倒れていて伐採した木の根がむき出しになって落ちかかっています!
こちらはまだ低い位置なので落ちたとしてもなんとかなりそうですが・・・。
IMG_2452

問題はこちらの山肌の高い位置に引っ掛っている方です。
この斜面は細い灌木がたくさんあってそれらに蔦がからみついているんです。
怖いのはこの木が落ちる事により、他の灌木を巻き添えにしたり最悪は斜面の土砂崩れを誘発することです。
IMG_2453
 
どっちもお手上げなんですが来週にはゆのんさんの個展のオープニングコンサートが控えているので、もし通行不可になると機材を積み出す事ができなくなります。
まだ数日雨も続きそうなので大事を取って必要な物を今日車に積み込んで家に持って帰りました。 (ゆのんさん、ご心配なく・・笑)

(72弁3種)またまた続きの3

台風21号の影響で中断していた72弁箱の製作を再開しましたが、一旦ストップするとどうも気が乗らないものでして・・・それでもまあ形は整ってきました。
IMG_2451
 

工房屋根の養生

クヌギとの接触により欠損したり傷んだ部分をブルーシートで覆いました。
今朝、Kホームセンターへブルーシートを買いに行ったら平日にもかかわらず、駐車場が車いっぱい!
そしてブルーシートやロープ、波板などを抱えた人たちでレジもいっぱい!!
そりゃ天気予報では明日から雨が続きそうですから今日の内に台風で傷んだところを修理しとかないと傷口が大きくなりますから今日はホームセンターデーなんですね!
まあ、これで明日から雨でも一安心です。やれやれ
IMG_2449
 
プロフィール

野山のおるごーる仙...

ギャラリー
  • ビー玉のコースター
  • ビー玉のコースター
  • (72弁3種)完成まじか
  • (72弁3種)完成まじか
  • やっと秋
  • やっと秋
  • (72弁3種)またまた続きの6
  • (72弁3種)またまた続きの6
  • (72弁3種)またまた続きの6
最新コメント