毎日山ごもり

定年退職後、携帯電波の届かない山の工房に毎日こもって木工やオルゴール製作に没頭している仙人?のブログです。

工房日記

毎日、山ごもり
定年退職後、携帯電波の届かない山の工房に毎日こもって木工やオルゴール製作に没頭している仙人?のブログです。

あられ組のトレーその4

接着面にマスキングテープを貼ってオイルを塗布しました。
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1台目の接着、これは4辺が垂直なので通常のコーナークランプで圧着できます。
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但しあられ組の場合はこの専用コーナー押さえをあてがってクランプします。
あられ組の場合はジョイント部分のピンがお互いに0.5mm程度飛び出すように作ってあるのでピンのすぐ内側を圧着しなければなりません。このコーナー押さえは飛び出たピンに接することなく、ピンのすぐ内側を押さえる事ができます。またはみ出た接着剤もコーナー押さえに付着する事はありません。
接着が完了してから飛び出た部分を鉋で払います。(こうする事によって加工時の細かな欠けや傷がなくなり美しい組み手となります。)
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2つ目は両端が10°の傾斜角を持ったトレーです。
物々しい写真でよくわかりませんが・・・垂直面は自在クランプで締めます。
傾斜面は10°の傾斜を付けた当て具を介してクランプで締めました。
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これが傾斜付きの当て具、短辺側に接着してある小片は滑り止めです。
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あられ組のトレーその3

側板の内面を研磨して仮組みし、底板を現物合わせでカットして板厚を調整して底板が取り付きました。
手前左のトレーは全ての側板が垂直なので調整は楽ですが他のトレーは10°の角度が付いているだけで調整に手間がかかります。
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またまた刃物研ぎ

今日も朝から昨日研げなかった突き鑿の研ぎをしました。
右の3本と左下の3本は30年以上前に近くにあった金物屋さんで買った2分から6分までの6本組みの突き鑿です。このK金物屋さんはいろいろな大工道具が置いてあって店先ではノコギリの目立てもやってたんですが代が変わって今ではアルミサッシや一般的な建築金物だけしか扱わなくなってしまいました。左上の2本は3/4"(19mm)と1/2"(12.7mm)の英国シェフィールドのRobert Sorby製の突き鑿です。
刃の長さが240mmもあって刃が薄く先から元まで同じ厚みです。長過ぎて使いにくい場合もありますが(笑)この長さが威力を発揮する場合もあります。刃先角は20°でしたが刃こぼれしやすいので25°に研ぎ直しています。
とまあ、横道にそれましたがこれらの10本を研ぐだけなら1時間ほどで済むんですが今回は左中央の向待鑿の改造をしたので昼過ぎまでかかってしまいました。
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向待鑿は穴堀専用の鑿で現在ではホゾ穴は角ノミ盤で開けられるのでほとんど使用される事はありません。穴堀専用のため、刃厚が非常に厚くて刃巾と同程度の厚みがあります。これともう1本の上から3本目のは新古品?を同時に安く買った物です。私の場合はこんな鑿はまず使わないんですが角ノミで加工した深い穴の修正や底さらえにはその頑丈さが功を奏するのです。
私は叩いて使う事はまずないのでこの内の3分の方を突き鑿に改造しました。
まず、40°近くもあった刃先角を28°に変更しました。
絶えず水で冷やしながらグラインダーで約28°に削り落とした後ダイヤモンド砥石で28°に研ぎ出しました。
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後は”刃の黒幕”で仕上げましたがこの鑿はラフな使い方をするので#2000で仕上げました。
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刃巾の細い鑿は私の好みでベタ裏にする事が多いので裏もダイヤモンド砥石で研ぎ出しました。ほんの少しだけ裏スキが残っています。柄尻に装着されている環も抜き取って手が痛くならないように柄尻に丸みを付けました。
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あられ組のトレーその2

さてさて底板に対して垂直の板は問題ないのですが10°の傾斜の付いた側板に底板の入る溝をどうやって切るかが問題です。
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ここでまたまたスペシャルジグの登場ですが10°の傾斜の付いたサブテーブルを製作しました。
昨日の内にベースとなる合板の角を手押し鉋で10°に削り、サブテーブルとなる別の短めの合板を10°に削った面に接着しておきました。右の4つの楔は補強用です。
これを昇降盤のテーブル上にクランプで固定して左側の平行ガイドを併用すれば正確な10°の傾斜を持った溝が加工出来ます。
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早速テストピースに溝を切ってみました。
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大成功!
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本番ですが傾斜角の必要な溝加工は5枚だけですからあっという間に加工終了です。(笑)
ジグの製作にはけっこうな時間と手間がかかりますが、いいかげんなジグではいいかげんな加工しかできないのでしっかりして安定に加工できるものを作る必要があります。
10°の傾斜角はよく使うので今後の作業効率化と精度の良い加工が期待できます。
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溝加工の終わった側板です。 あすはこれらに合わせて底板の加工をします。
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久々の刃物研ぎ

このところ、刃研ぎをさぼっていたので朝から小鉋の刃とよく使う鑿の刃研ぎを行いました。
これでよい仕事ができるかなぁ・・・?
刃物が切れないといらない力が入り、仕上がりは悪くなるし、へたをするとケガにもつながりますので刃物はいつもよく切れるようにしておかなくてはなりません。
明日もまだまだある鑿の研ぎをしようかなぁ・・・手持ちの刃物がよく切れるようになるとその時の作業に適した刃物がすぐに使えるので安心感と余裕が生まれるんです。
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あられ組のトレー

このトレーと言うか箱を作るきっかけは我が家のプラスチックの食パン入れが汚くなってきたので作って来なさいというお達しがあったからですが、どうせ作るならついでにいろいろな樹種で違った物を作ってしまえ!というわけで4っつになりました。
今回はすべて接合部分はあられ組にしました。(Dr.スランプ風?)
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あられ組のジグです。
トリマーテーブルとの慴動部はぴったりで全くガタなくスムーズに動く事、ジグの6mmガイドピンとトリマーの6mmビットの間隔は正確に6mmでなくてはなりません。もしずれている時はテーブルのトリマーユニット取付け位置を正確に調整します。実際にはテストピースに試し切りをしてちょうど良い嵌め合いに微調整します。これさえできれば後は機械的にカットして行くだけです。
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これで正確な6mmピッチのボックスジョイント(あられ組)が簡単にできます。
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4対の枠組みが完成しました。
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一番右のが我が家のパンケースですが、あとの3つはいろいろな形に遊んでみました。(笑)
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コタツ天板のリフォーム-3

トリマーで縁の面取りをしました。
表面はチャンファービット(45°)、裏面はボーズ面(丸面)を取りました。
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オービタルサンダーのわずかな傷跡を取るためにホルダーに装着したサンドペーパを手で掛けます。
オイルを塗布して乾燥中、6月にしては湿度が低いので乾燥が早い!
3時頃にはULTRAFAINEでウェット研磨して2回目が塗布できました。
あと一回塗って2日後くらいには完成です。
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コタツ天板のリフォーム-2

定規を当てて木口を切り揃えます。
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裏に掘ってある金具の溝を埋めるために溝の端を直角に掘り込みます。
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はみ出た埋め木と中央に継ぎ足した材との目違いを鉋で払います。
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全面にサンダーを掛けました。
古い板にはウレタンが染み込んでいるので色目が均一にはなりません。
もっと削れば新しい面が出るのですがもともと厚みが24.5mmしかないのでそんなに削れません。平面が出たところで止めました。
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裏面の平面がほぼ出たので表面も同様に仕上げます。
当初、ウレタンが染み込んだ色かな?と思っていましたが中までかなり黄色っぽい栓です。
中央に入れた栓はこれに比べるとずいぶん白っぽいですが産地やその他の生育条件により左右されるようです。同じ木から取った材でも部位により若干異なりますからこれは仕方がないです。
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コタツ天板のリフォーム-1

Iさんからの依頼でコタツ天板(背の高いテーブル形で夏も布団を外して使う)のリフォームに取りかかりました。
栓の木の4枚接ぎですが長年の使用により中央部の板接ぎがはずれて隙間が空いています。
また巾が800mm弱ですが中央にもう一枚板を入れて巾を900mmにしたいという事です。
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4枚の板は裏に打った金具で固定されているのですが・・・皿ビスでガッチリ固定されているのでこれでは板の収縮による逃げ場がまったくありません!(この方法を取る場合は金具の収まる溝の両端に2mm程度の隙間を設けてビスは皿ビスではなくトラスネジで金具のネジ穴は長穴にして必ず逃げを設けるべきなんですが・・・。)
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とりあえず金具を全部外してみました。
中央の接ぎ部には雇い実が嵌められていますがなぜか反対側には接着剤の跡形もなく・・・通常は接着部分を無理矢理剝がせばどこか一部分でも板がちぎれるんですが・・・わざと接着剤を付けていない?・・・謎です。ちなみに左側の板には雇い実がきっちり接着されていましたが写真を見ても解るように実の表面にも右側の溝にも接着のあとは全く見えません!?
幸いな事に左右の2枚づつは接ぎ切れもなくきれいに接合されたままなのでこのまま使う事にしました。
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手押しカンナ盤で雇い実の溝がなくなるまで削って平面と直角を出します。
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ピッタリ付きました。
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中央に入れる栓の板材を用意してビスケットの数と位置を決めてマーキングします。
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3枚同時に接合するのは時間的にもちょっと不安なので先ず2枚を接合して2時間ほど圧着しておきます。
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残りのもう一枚を接合してクランプで明日まで圧着しておきます。
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3時のおやつはソラ豆!

Sさんのソラマメ、この写真はまだ5月初旬の成長過程のものですが最近は重く垂れ下がって収穫時期真近のようでした。
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Sさんから今日の3時はソラマメやで!とのお声がかかり、3時にティーガーデン?へ行くと
なんと、七輪でソラマメが焼かれている!!
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遠火でじっくり時間を掛けて焼くのだそうです。
コーヒーを飲みながらゆっくり待つこと10分間
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熱々のを鞘を割り、中の豆を食べます。豆はもう一枚皮を被っていますが皮ごとでも食べられるし、皮を剥いてもいただけます。
そしてこれが 実に旨い! ホクホクで豆独自の甘みと旨味、今日のおやつはどんな名菓にも勝る本物の味わいでした!
Sさん、ごちそうさまでした。
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野山のおるごーる仙...

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